フィリップ・デュフォー

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フィリップ・デュフォーPhilippe Dufour )は

  1. 独立時計師アカデミーに所属するスイス時計
  2. 時計師が創業した同名の時計メーカー

である。姓はデュフールとも表記する[1]日本の販売代理店はシェルマン

地板は一般的な真鍮ではなく耐食性に優れた洋白から削り出して作られる。歯車は素材から切り出しツゲの木の円盤で磨く。部品はジャンシャンという低木ダイヤモンドペーストで磨く。ネジはスウェーデン鋼から削り出し、熱処理、磨きまで社内で行う。製造従事者は現在時計師本人、オーストリア出身の時計職人の2人のみである(なお、娘のマガリはヴァシュロン・コンスタンタンの複雑時計部門に努めた後父の元で3年働き、現在はパテック・フィリップの複雑時計修理部門に勤務している[1])。このような丁寧な仕上げにより生産数は非常に少なく、年産は単機能で一番多いシンプリシティでも年産約20本、デュアリティでは年産1-2個に留まる。

ムーブメントの設計はコンピュータによるなど先端技術も取り入れている。 

日本にもファンが多く、親日家として知られる。また、グルーベル・フォルセイらと共に後進の指導にもあたっている[1]

経歴[編集]

製品[編集]

  • グラン・プチ・ソネリ・ミニッツリピーター - グラン・ソヌリ、プチ・ソヌリ、ミニッツリピーター機能を備える。1978年に懐中時計版を試作、1983年オーデマ・ピゲから「グランドコンプリケーション」として発売された。その後腕時計化され、1992年にバーゼルフェアに出品されている。下記のシンプリシティの製造終了後、現在製造を再開している。
  • デュアリティ - アルベール・ピゲの作ったダブルエスケープメントウォッチに影響されて1983年に脱進機を2つ持つ懐中時計を試作、後に腕時計化され1996年に発表された。腕時計のダブルエスケープメントウォッチはこれが世界初である。
  • シンプリシティ - 2000年4月バーゼル・フェアで発表された。何世代にも渡り使用できるように整備しやすく設計されている。シンプルながら黄金期のパテック・フィリップのような仕上げがされている。2012年を以て受注受付を終了した[2]。製作のきっかけは、友人のアントワーヌ・プレジウソから、日本向けの時計を作ったら、と勧められたことだという[1]

出典[編集]

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  1. ^ a b c d 時計Begin」2015年夏号『受け継ぐ時計 フィリップ・デュフール』
  2. ^ フィリップ・デュフォー氏の近況レポート、株式会社カミネ

参考文献[編集]

外部リンク[編集]