フィアット・ムルティプラ

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ムルティプラ(Multipla)は、フィアットが製造・販売した自動車である。

概要[編集]

ムルティプラ
ムルティプラ(前期型) フロント
Fiat Multipla front 20080825.jpg
ムルティプラ(前期型) リア
Fiat Multipla silver rear.JPG
製造国 イタリアの旗 イタリア
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
販売期間 1998-2010年
2008-2013年(中国)
乗車定員 6名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン 1.6/1.9L I4 SOHC
駆動方式 FF
変速機 5速MT
全長 3,995mm(前期型)
4,080mm(後期型)
全幅 1,870mm
全高 1,670mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1,300-1,490kg
先代 フィアット・600 ムルティプラ
後継 フィアット・500L
-自動車のスペック表-

販売当初は、ロービーム用ヘッドランプは一般的な配置とした一方で、前面窓の下端とボンネット後端に段差を設け、ハイビーム用ヘッドランプがAピラーの根本付近に配置される独特の外観デザインとされた。その外観は「世界で最も醜い車」、「この車は実際に乗るべきだ。何故なら車の中にいる限り、醜い外観を目にしなくて済むから」と評された[1]。2008年には英デイリー・テレグラフ紙が企画した「史上最も醜い車100選」で、ポンティアック・アズテックに次ぐ2位に選ばれた[2]

駆動形式はFFで、2列の3人掛けシートが配され6人乗りとされた。すべてのシートは独立しており、運転席以外は個別に折りたたみ、取り外しが可能である。取り外し可能なシートにより荷室を広くすることも出来る。欧州ではカーフェリー料金が4mを境に大きく跳ね上がるため、全長を3,995mmに抑えたことをフィアットが訴求点の一つとしていた。

ムルティプラの開発当時、フィアットはユーロバンの生産で提携するPSA・プジョーシトロエンとの協定により、全長4mを超えるミニバンを開発できないことになっていた。そんな折にモーターショーに出展されたムルティプラの全長を実際に計測するために、プジョー側がフィアットのブースを訪れたという[要出典]。上述の通り4mに満たないため協定は破られておらず、ムルティプラがデビューする運びとなった。

2004年にマイナーチェンジが実施され、前年にフェイスリフトしたフィアット・プントに似た外観とされた。また4mを超え、前述のセールス上の利点を失う結果となった。

ムルティプラ(後期型)

評価[編集]

ムルティプラの問題は単にデザインだけではなく、1.6Lのエンジンに対して車重が重すぎてATを搭載すると非力さが目立ってしまうため、それをカバーするため全年式でAT車の設定がないという問題があった。日本向けには1.6L、1.9Lどちらのラインナップもあったが、1.9Lだと自動車税、自動車重量税が割高になってしまうこともあり、ユーザーは必然的に1.6Lの選択肢しかなかった。しかし1.6Lでも日本の他社メーカーの同クラスより維持費が割高になってしまうこともあり、日本市場には最後まで受け入れられることはなかった。同クラスの、2列3人乗りで商業的に失敗した日本車の例として、ホンダ・エディックスが挙げられる。

車名[編集]

「多様な」を意味するイタリア語のMultiplaに由来する。

フィアットでは元々1950年代にフィアット・600の派生車種として「600 ムルティプラ」の名前を使っていたことがあり、半世紀近い間を経て車名が復活したともいえる。

脚注[編集]

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関連項目[編集]