ファビアーノ・サイクロン

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ファビアーノ・サイクロン
基本情報
本名 ファビアーノ・ゴンサルベス・アオキ
(Fabiano Goncalves Aoki)
階級 ヘビー級
身長 189cm
体重 103kg
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
誕生日 (1978-11-21) 1978年11月21日(45歳)
出身地 ブラジルの旗 ブラジル
スタイル 空手キックボクシング
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ファビアーノ・サイクロンFabiano Cyclone1978年11月21日 - )は、ブラジル男性キックボクサー日系ブラジル人3世。TARGET所属。元WPMF世界スーパーヘビー級王者。元WBCムエタイ世界ヘビー級王者。世界2階級制覇王者。本名は青木ファビアーノだという[1]

ブラジリアン・トップチーム所属のイズマエル・アオキは実弟。

来歴[編集]

8歳よりブラジルで松涛館空手を始めた。15歳で来日し、極真会館に入門した。20歳でビクトリージムに入門し、キックボクシングを始めた。

その後、TARGETに入門し、2003年2月23日にR.I.S.E.旗揚げ大会でプロキックボクシングデビュー。リングネームはファビアーノ青木

2003年8月30日、リングネームをファビアーノと改名し、IKUSAに参戦。佐藤淳に判定勝ち。

2004年2月15日、K-1初参戦となったK-1 BURNING 2004 〜沖縄初上陸〜でグレート草津と対戦し、右後ろ蹴りでKO負け。

2005年6月19日、R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '05に出場。1回戦で澤屋敷純一に判定勝ちを収めるも、準決勝でマグナム酒井に判定負け。このトーナメントで膝を負傷し、ブランクを作った。

2006年3月26日、リングネームをファビアーノ・サイクロンと改名し、9か月ぶりに復帰。R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '06の1回戦でコウイチ・ペタスと対戦し、左フックでKO負け。

2006年5月28日、R.I.S.E.で内田洋一と対戦し、判定勝ち。試合後のリング上で総合格闘技進出を示唆した[2]

2006年10月28日、MARS初参戦となったMARS 05で総合格闘技ルールに初挑戦し、桜木裕司と対戦。開始15秒、右ローキックが桜木の股間に当たり、試合が中断。桜木のダメージが大きかったため回復状況次第で数試合後に再試合を行うこととなるが、結局ドクターストップとなり無効試合となった[3]。同年12月22日、MARS 06で改めて桜木と対戦。右跳び膝蹴りを放って着地した際に左膝を負傷し、ドクターストップ負けとなった[4]

2007年8月3日に開幕したJ-NETWORKヘビー級王座決定トーナメントに出場。1回戦で天昇山に判定勝ち。9月16日、準決勝で松本勇三に判定勝ち、決勝ではコウイチ・ペタスに判定勝ち。J-NETWORKヘビー級王座を獲得した。

2007年12月16日、R.I.S.E.でシング・心・ジャディブと対戦し、右フックでKO勝ち[5]

2008年4月11日、J-NETWORKヘビー級王座の初防衛戦でジャディブと再戦し、判定負けで王座から陥落した[6]

2008年7月4日、R.I.S.E.ヘビー級王座決定戦でマグナム酒井と3年ぶりに再戦し、右フックでKO勝ちを収め、R.I.S.E.ヘビー級王座を獲得した[7]

2008年11月30日、R.I.S.E. 51でジャディブとラバーマッチで対戦し、判定勝ちを収めた。試合後のリング上で客席にいたアレックス・ロバーツにタイトルマッチでの対戦を要求し、ロバーツも快諾した[8]

2009年1月31日、R.I.S.E. 52でアレックス・ロバーツとヘビー級王座防衛戦で対戦予定であったが、練習中の怪我(左膝前十字靭帯および外側々副靭帯断裂)により、欠場となった[9]

2010年3月21日、WPMF世界スーパーヘビー級王座決定戦で悠羽輝と対戦し、判定勝ちで王座を獲得した[10]

2010年12月30日、戦極 Soul of Fightアンドリュー・ペックと戦極ムエタイルールで対戦し、右肘打ちで左目上をカットさせTKO勝ちを収めた[11]

2011年4月29日、J-NETWORK「TIME to CHANGE the KICK by J-SPIRIT 2nd」で、プリンス・アリと対戦し、2RKO勝ちを収めた。当初、イランキックボクシングヘビー級王者ヘジャジとの対戦予定だった。

戦績[編集]

キックボクシング[編集]

キックボクシング 戦績
33 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
25 12 0 0
8 5
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
クリスチャン・ボッシュ 2R 2:28 KO(跳び膝蹴り) Battle for the Belts
【WBCムエタイ世界ヘビー級タイトルマッチ】
2012年6月9日
天田ヒロミ 2R 1:36 KO(膝蹴り) HEAT22
【HEATキックルールヘビー級タイトルマッチ】
2012年4月8日
× ヤン・ソウクップ 3R終了 判定0-2 (28-29,28-28,28-29) RISE85
【RISE HEAVY WEIGHT TOURNAMENT 2011一回戦】
2011年11月23日
ジョウィ・カプタイ 1R 1:17 KO(右フック) RISE 80 2011年7月23日
プリンス・アリ 2R 0:22 KO(左足負傷) J-NETWORK「TIME to CHANGE the KICK by J-SPIRIT 2nd」 2011年4月29日
アンドリュー・ペック 2R 2:08 TKO(左目上カット) 戦極 Soul of Fight 2010年12月30日
恩田剛徳 2R 2:27 TKO(左ストレート) M-1 RAJA BOXING SINGHA BEER ムエタイチャレンジ NAI KANOMTOM vol.3 2010年9月12日
悠羽輝 5R終了 判定3-0 M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ NAI KANOMTOM vol.1
【WPMF世界スーパーヘビー級王座決定戦】
2010年3月21日
バンク・フェアテックス 3R終了 判定2-0 M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ2009 Yod Nak Suu vol.3 2009年9月13日
シング・心・ジャディブ 3R+延長R終了 判定3-0 R.I.S.E. 51 2008年11月30日
マグナム酒井 2R 2:31 KO(3ノックダウン:右フック) R.I.S.E. 48 〜THE KING OF GLADIATORs '08〜
【R.I.S.E. ヘビー級 CHAMPION MATCH】
2008年7月4日
森口竜 3R終了 判定3-0 R.I.S.E. 46 〜THE KING OF GLADIATORs '08〜
【ヘビー級 CHAMPION MATCH】
2008年5月11日
× シング・心・ジャディブ 5R終了 判定0-3 J-NETWORK「Let's Kick with J the 2nd」
【J-NETWORKヘビー級タイトルマッチ】
2008年4月11日
シング・心・ジャディブ 1R 2:45 KO(右フック) R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '07 2007年12月16日
コウイチ・ペタス 3R+延長R終了 判定3-0 J-NETWORK「Championship Tour of J 2nd」
【J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント 決勝】
2007年9月16日
松本勇三 3R終了 判定3-0 J-NETWORK「Championship Tour of J 2nd」
【J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント 準決勝】
2007年9月16日
天昇山 3R終了 判定3-0 J-NETWORK「Championship Tour of J 1st」
【J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント 1回戦】
2007年8月3日
内田洋一 3R終了 判定3-0 R.I.S.E. XXVI 2006年5月28日
× コウイチ・ペタス 1R 2:04 KO(左フック) R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '06
【1回戦】
2006年3月26日
× マグナム酒井 3R終了 判定1-2 R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '05
【準決勝】
2005年6月19日
澤屋敷純一 3R+延長R終了 判定3-0 R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '05
【1回戦】
2005年6月19日
山中政信 3R終了 判定3-0 R.I.S.E. XIV 2005年4月24日
× 神谷友和 3R終了 判定0-2 R.I.S.E. XIII 2005年2月20日
世良田孝徳 2R 2:05 TKO(タオル投入:右腕脱臼) R.I.S.E. DEAD or ALIVE Tournament '04 2004年12月19日
× 青柳雅英 3R 1:35 KO(3ノックダウン:ローキック) R.I.S.E. The Law of The Ring(リングの掟)〜日本 vs 世界〜 2004年7月4日
古田太一 2R 2:51 KO(右アッパー) R.I.S.E. VII 2004年4月29日
田島洋 3R終了 判定3-0 K-1 WORLD GP 2004 in SAITAMA【フレッシュマンファイト】 2004年3月27日
× グレート草津 1R 2:53 KO(右後ろ蹴り) K-1 BURNING 2004 〜沖縄初上陸〜 2004年2月15日
伊藤学 3R終了 判定2-1 IKUSA「Young Gunners 2」 2003年11月16日
佐藤淳 3R終了 判定3-0 IKUSA「FUTURE FIGHTER IKUSA 4 〜宴〜 FIREWORKS」 2003年8月30日
× 李祐鎮 2分3R終了 ポイント5-8 TAEKWONDO GAME 2003 〜GRAND PRIX〜 2003年8月23日-24日
スチュワート・フルトン 1R 1:57 KO(3ノックダウン:パンチ連打) R.I.S.E. 2003年4月27日
石倉健 1R 1:25 KO(膝蹴り) R.I.S.E. 2003年2月23日

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
2 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
0 0 0 0 0 0 1
1 1 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 桜木裕司 2R 1:55 TKO(ドクターストップ:左膝負傷) MARS 06 "RAPID FIRE" 2006年12月22日
桜木裕司 1R 0:15 無効試合(ローブロー) MARS 05 "MARCHING ON" 2006年10月28日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
澤屋敷純一
第4代J-NETWORKヘビー級王者

2007年9月16日 - 2008年4月11日

次王者
シング・心・ジャディブ
前王者
王座新設
初代RISEヘビー級王者

2008年7月4日 - 2011年

空位
次タイトル獲得者
上原誠
前王者
天田ヒロミ
第2代HEATキックルール ヘビー級王者

2012年4月8日 - 現在

次王者
N/A
前王者
クリスティアン・ボッシュ
第5代WBCムエタイ世界ヘビー級王者

2012年6月9日 - 不明

次王者
ザビット・サメドフ