ファイアパンチ

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ファイアパンチ
ジャンル ファンタジー
漫画
作者 藤本タツキ
出版社 集英社
掲載サイト 少年ジャンプ+
レーベル ジャンプコミックス
発表号 2016年20号 - 連載中
発表期間 2016年4月18日 - 連載中
巻数 既刊6巻(2017年8月4日現在)
テンプレート - ノート

ファイアパンチ』は、藤本タツキによる日本漫画作品。集英社ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて2016年4月18日から連載中。毎週月曜日更新。

概要[編集]

2013年11月に読切作品『恋は盲目』で漫画家デビューした藤本の、初連載作品である。

週刊少年ジャンプ』副編集長の細野修平によれば、当初は『ジャンプスクエア』の新連載候補だったが連載に至らず、『少年ジャンプ+』へ持ち込まれたところ、同誌での連載に至ってウェブコミックを楽しむ層に受けたといい、細野は集英社に入社してからの16年間で、ネット媒体にてここまで一気に拡がり話題になった作品は初めてであると語っている[1]

宝島社の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編2016年9月分では第1位[2]、12月分では第7位[3]、2017年5月分では第10位[4]、「このマンガがすごい!2017」オトコ編では第3位[5]をそれぞれ記録している。

マンガ大賞2017では、第8位を記録している[6]

ストーリー[編集]

本作は、「序破急」の3部構成になっている。

序章 覆われた男
生まれながら奇跡を使える人間を祝福者と呼んだ。氷の魔女と呼ばれる祝福者によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた。
少年・アグニと妹のルナは肉体の再生能力に優れた祝福者であり、アグニは自らの腕をルナに切り落とさせては、村の人々に食料として分け与えながら、二人で暮らしていた。そんなある日、ベヘムドルグ王国の兵士たちが村に押し入り、食料と燃料を強奪しようとする。兵士たちのリーダー格のドマは、貴重な若い労働力は集め、氷の魔女を倒すことを目的としており、老人ばかりの村の数少ない若者のアグニをベヘムドルグに誘う。しかし、村の家々から人肉を見つけると、兵の撤退を指示。ドマはアグニに自分が祝福者であり、人喰い村を無視出来ないと言い残し、村の全てを焼き尽くす。村人の焼死体が転がる村でアグニは死ねずにいた。ドマによる焼け朽ちるまで消えない炎により、体の燃焼と再生が無限に繰り返されるアグニ。想像を絶する痛みに苦しむなか、再生を拒否することで死ぬことができることに気づく。死んで楽になることを望むが、焼けて苦しむ塵に近いルナに「生きて」と言われる。ドマへの憎しみに駆られ、焼かれる苦しみにもがき続け8年が経ち、再生能力の使い方を覚え、顔の炎の除去に成功し、ドマへの復讐の旅を始める。
ベヘムドルグの兵は、サンを含む奴隷を輸送する道中、隊長の命により、年寄りの奴隷を殺害し、隊長の癇に障ったサンも殺されようとしていた。サンは神に救いを求めると、偶然にもアグニが現れる。奴隷の死体を見たアグニは怒り、ベヘムドルグの兵を皆殺しにする。アグニは不意に自身の過去を思い出す。父から言われた生きるための糧の話、両親を殺された悲劇。アグニはドマへの憎しみを糧にベヘムドルグを目指す。
サンはアグニを神だと思い込み後をつけていた。アグニと共に夜を過ごそうとるなか、アグニは橋を見張っていたベヘムドルグの兵士に襲撃される。サンは人質に取られ、自身の祝福の電気によって、危機の脱出を図るが雪崩が起き巻き込まれる。アグニの炎によってサンは救われ、サンは再び後をつけ回す。アグニはサンの隙を見て逃げるも、サンがユダをアグニのもとへ誘導してしまう。
アグニはユダによって首を斬られ、行動不能になり、ルナに酷似した容姿をもつユダに激しく動揺する。耐火性の布に包まれ、ベヘムドルグに持ち帰られる。
一方、サンはベヘムドルグのある部屋に入れられ、ベヘムドルグに捕らえられたネネトに出会う。2匹の犬を連れ現れたジャックはサンとネネトに犬との獣姦を強要。サンとネネトは部屋からの脱走を図るもジャックの弟のイワンによってサンの両膝下を切断され阻止される。
アグニは首から上の状態でベヘムドルグの兵士に銃弾で撃たれては再生を抑制されていたがアグニは兵士たちへ反撃をしているところでドマと再会を果たす。ルナやアグニを覚えていなかったドマは、ルナの殺害の罪の許しをこう。この行動はアグニを逆なでにし、アグニはドマに戦いを挑むも全く歯が立たず。
ある屋内でビデオカメラのスイッチが押された。カメラを回していたのは、トガタという映画好きの女性。自身を映しながら、アグニの燃える姿に興味を持ち、アグニを主人公にして映画を撮ることを話す。その映画のタイトルはファイアマン
ドマに全く歯が立たなかったアグニは、耐火布に頭を包まれ、ユダやサイモン、イワンなどの再生の祝福者らを含む兵士によって地下鉄道で海へ輸送されていた。ネネトも連れられ、イワンらの兵士にレイプされそうになっていた。そこにトガタは現れ、カメラを回していた。トガタはネネトがなんでも命令を聞くことを条件に救い出し、イワンらを殺害。ネネトをカメラマンに任命。トガタはサイモンを殺害し、参戦したユダの首を切断し、戦闘不能にする。なんとか列車を止めたトガタはアグニの頭が入ったケースを爆破し、アグニを救出する。ユダは自身がアグニの妹ではない別人だと話し、ユダはベヘムドルグへ帰される。アグニはトガタがアグニを主人公に映画を撮ることを条件にドマへの敵討ちの協力を得、格闘術や再生の祝福の弱点、英語を学ぶ。
ベヘムドルグに戻ったユダはジャックの治療によって新たな人工骨格を装着し、ベットで横になっていた。そこにトガタは現れ、自身の映画を面白くするため、ユダらにアグニの討伐を勧める。ユダはベヘムドルグの囚人のダイダカルーフガイタイを使い、アグニを殺害することを計画する。
アグニは耐火性の服と右にパワードアームを身につけ、トガタの先導でベヘムドルグへ向かう。ベヘムドルグの奴隷の前を通ると、檻を拳で叩く8年前の姿の自分の幻覚が見え、ドマに焼かれる前の自分が何者だったかを問いかけられる。自身の「目の前の死が許せない、悪が許せない」という正義を思い出し、奴隷を救い出し、ベヘムドルグの囚人との戦闘を始める。パワードスーツを着たダイダにベヘムドルグの街に吹っ飛ばされ、着ていた耐火性の服が破け、街に燃え広がり、ベヘムドルグが全焼する事態を生む。ダイダによって、首や体を千切られても、再生し、ダイダのパワードスーツを燃えた右のパワードアーム(ファイアパンチ)で破壊、焼死させる。アグニに危険を感じたフガイタイは攻撃に自身の祝福でアグニを大気圏外で塵にしようとするが、アグニは自らの首を切断することで脱出。フガイタイに燃えた左腕を投げ、燃え移らせ、焼死させる。
カルーはアグニに恐れをなし逃走。お頭ことバットマンによってカルーは撲殺。人の心が読める祝福を持つバットマンはベヘムドルグの火事を反撃の狼煙と称し、ベヘムドルグへ向かう。
アグニの前に現れたバットマンはアグニの命にやり、奴隷をトラックに乗せ逃走、戦意を失ったユダに変わり、ウロイが兵士を指揮し、奴隷奪還のため、トラックを追う。
全焼したベヘムドルグに残るのは、アグニとユダ。ユダはアグニの消えぬ炎に触れ、死のうとするがアグニはそれを許さない。焼失したベヘムドルグでユダにドマの死を伝えられ、ドマへの復讐という生きる糧を失う。ユダに本心を言われ、ユダをルナと錯覚し、ユダに炎を触らすことを許す。すると、突如ユダの死を阻止する謎の人物が現れ、謎の人物は氷の魔女と名乗る。
頗章 覆う男
バットマンは奴隷をトラックに乗せ逃走、ウロイ率いるベヘムドルグの兵士に追われていた。バットマンはトラックを守るなか、ビッチ(仮)がアグニ教に入るため、参戦。トラックの上でバットマン&ビッチ(仮)VSウロイの戦いが始まる。ウロイが優勢かと思われたが、仮面の男が突如、現れる。仮面の男がウロイを含むベヘムドルグの兵士を一掃し、攻防は終わりを告げる。
一方、対峙するアグニと氷の魔女。
氷の魔女が世界を寒くした理由を知り、今すぐにでも殺さねばならないと決心し、氷の魔女に戦いを挑もうとするが、氷で手や胴体を貫かれ、手も足も出ず、逃げられる。
アグニ信者たちのいる村に辿り着いたアグニはベヘムドルグを全焼させ、多くの命を奪った罪悪感を感じていた。自身が多くのアグニ信者の生きる糧になっていることをトガタに告げられたアグニは、食糧問題を解決するため、自身の頭の左側をトガタに斬らせ、自身の肉を提供する。ある日、ベヘムドルグの兵士の生き残りが村を訪れ、身の保証を乞う。そこでアグニはトガタのアドバイスのもと、神の演技をすることでアグニ教を確立していく。また、3人の生き残りにより、ドマが生存していることが明かされる。その夜、アグニは自身の頭の左半分をトガタに斬らせていた。そこにバットマンは現れ、自身の祝福でアグニにトガタは危険で、女の体に覆われた男だと告白。トガタは激しく動揺し、アグニの前から去ることにする。アグニは後を追う。
どこかの小屋のベットでユダは目を覚ます。ユダを誘拐したのはスーリャであり、アグニの前では氷の魔女と名乗り、アグニが死なぬように発破をかけていた。スーリャは自身の正体や夢をユダに話す。
去るトガタ。追うアグニ。アグニはトガタを呼び止めようと本心をぶつける。すると、トガタは自身の秘密を話し出す。バットマンに言われた女の体に覆われた男。トガタは脳が男ででも体や声が女であることに悩み、苦しんでいた。生きるため、ひょうきんでイかれた女を演じていた。そのせいかもう自分で自分がわからないという。去ろうとするトガタを止めるため、アグニはある決断をする。復讐を終わらせるため、ドマに会いに行く。トガタはようやく戻ることにした。
夜、トガタが去ったのを目撃したネネトはトガタの帰りを願う。帰ったあとトガタを楽しませようと、ベヘムドルグに赴き、焼死体を撮りに行く。それに同行するサンと仮面の男、ネネトは車を運転できるよう試みていた。
元ベヘムドルグの兵士の案内の元、ドマに再会する。アグニはドマと話しをするため、湖へ行く。ドマは17人の子どもを養うため、魚を釣っていた。だから、死ぬわけにはいかないのだという。ドマは8年前、アグニたちの住んでいた村を焼いた理由を明かし始める。教養のない世界でカニバリズムを行い、ベヘムドルグを焼いたアグニを教養がないからだと指摘しながら、自身も教養ない故、間違いを犯したと話し出す。ベヘムドルグでは、洗脳しやすくするため、神の映像を観るのだという。しかし、ドマはある日、ベヘムドルグの兵士が持ち帰った戦利品を見て、知ってしまった。自分が観ていた映像は、娯楽のための映画だったことを。神だと思って祈りを捧げた相手は映画の役者だったことを。
それをきいたトガタはドマへ襲いかかる。トガタの家を燃やしたのはドマで、トガタの生きる糧を奪ったのだ。暴行を続けると、銃声が鳴り響き、子どもたちが現れドマをかばう。ドマがいなくなれば、子どもたちは死ぬ。アグニはドマから立ち去る。
帰り道、アグニはトガタに聞く。映画の主人公なら、ドマを殺したのかと。トガタは言う。映画の主人公なら殺さない。子どもたちが死ぬ姿を観た観客が嫌いになるからだ。アグニは誓うのだ。人を救うためなら、神でも映画の主人公にでもなると。トガタはアグニに雪玉を投げつけ微笑み先を走っていった。アグニもまた、思わず微笑む。
歩きながら、アグニは自身の過去を思い出す。全てを焼いたドマ、焼かれ苦しむ自分、焼かれ生き絶えるルナ。ドマの笑う姿が頭をよぎり、幻覚が見え始める。
ルナはドマを殺してと頼む。ドマは生きるために反省している演技をしている。だから、私のためにファイアパンチになって。ルナがそう言うのだ。顔を手で覆うアグニ。手をかざすと、顔が焼け髑髏にも似た風貌になっていた。
顔が再生を始める。アグニは困惑していた。自分の腕がドマの体を貫き、ドマは目の前で焼け死に。ドマの家は焼けて朽ちていた。アグニは無意識のうち、ドマを殺していた。アグニの炎に間接的に触れてしまった子どもたちも焼死体へと変わり果てていた。
また、アグニはルナの幻覚が見え、追いかける。湖の上に立っていた。溶け始める湖の氷。トガタの説得叶わず、自暴自棄になったアグニは湖へと落ちていった。
焼かれる前の姿のアグニは映画館にいた。トガタの言う通りに劇場へと進む。そこにはルナが座っていた。喜ぶアグニを押しのけトガタがルナの横へ座る。上映されていたのは、トガタの子どものころ。そして、トガタは涙を流しながら思い出す。いつか、男になって映画の主人公になりたかったんだ。水のなか、目の覚めるアグニ。トガタがアグニを抱きかかえ、湖から出る。アグニの炎に触れたトガタは焼けていた。想像を絶する痛み、トガタは最期の言葉を考える。ふとアグニを想い微笑み、「生きて」そう言うと、トガタは生き絶える。焼死体になったトガタを抱え帰るアグニの目の前にひろがっていたのは、根を伸ばし人々を枯らす巨大な木。そこにスーリャが現れる。天に伸びる巨大な木になったのはユダ。ユダは全てのスーリャは映画の悪役が大好きだと言う。だから、アグニのことも好き。スーリャはアグニが死ぬことを望むのだ。アグニは膝から崩れ落ち、絶望する。

登場人物[編集]

アグニとその協力者[編集]

アグニ
本作の主人公。再生の祝福者。年齢は23歳。全身(顔の左半分以外)が炎に覆われた男。その炎は触れた対象のすべてを焼き尽すまで消えない。また、その炎は自身のモノではなく、8年前にドマという祝福者によって着火されたもので通常の人間なら焼死する。だが、作中でも屈指の再生能力をもつ彼は死なず、焼失と再生を繰り返し、無限の苦痛を味わうことになる。そのとき、生きる糧だった妹が殺され、自身を変わり果てた姿にしたたため、ドマへの復讐を誓う。肉体は23歳として成長し筋肉質であるが、その痛みのため難しい思考ができず精神面では15歳で止まっている。また、生きる代償として、幻覚や幻聴に悩まされている。
演技や敬語が下手。だが、彼曰く嘘は得意だという。自身も温かい世界を知らないにもかかわらず、ルナの喜ぶ顔が見たいがためによく嘘をついたという。また、体が燃え続けているのは想像を絶する痛みで自身に嘘をつき、復讐者を演じることで生きようとしていた。だが、元よりあった正義感で奴隷たちの惨殺に怒りを感じたり、サンを見殺しにしたりすることは出来なかった。食糧不足解消のため、自身の身を食糧として捧げるほどの自己犠牲の精神の持ち主。
ルナ
アグニの妹。アグニの生きる糧。アグニを兄さんと呼ぶ。彼ほどではないが再生能力の祝福者で切断された腕は1日で再生する。ドマに焼かれた際には意識があるまま肉体が炭化し、ボロボロに崩れ落ちながら死ぬという無残な最期を遂げた。苦しみのあまり死のうとするアグニに「生きて」と最後の言葉を伝えたことが、彼に復讐を決意させるきっかけになった。
生前はアグニのことを思慕が高じて異性としても意識するようになっており、滅びゆく地での生活という状況も重なって、彼に自分との子作りを提案して叱られるほどであった。作中で貴重とされる牛乳を知らない。
サン
アグニに助けられた8歳の少年。やや間の抜けた性格。長髪を後ろに束ね、ポニーテールにしており、女子に間違われる容姿をもつ。電気を発することができる祝福者。生まれ故郷の村人がサン以外の全員が疫病にかかったため、村から逃された。サンとは、旧世代の言葉で太陽を意味し、世界を温かくするという願いが込められている。好きな食べ物は砂糖。
アグニに救われたことにより、彼を神様だと思い込み、つけ回す。偶然出会ったユダのバイクに乗り、アグニの元へ誘導してしまい、その結果、アグニはユダに首を斬られ、耐火布に包まれ、ベヘムドルグへ連れていかれる。自身もベヘムドルグに連れていかれ、ネネトと同じ部屋に捕まる。そこで男児であることがバレて脱出を図るも、イワンに両足膝から下を切断され、薪としてベヘムドルグの地下で電気を生み出すという強制労働を強いられる。そこで薪である奴隷にアグニの噂を広める。再度、アグニとともにやって来たネネトによって檻から救われる。足を失った後は義足を装着している。
トガタ
映画マニアの女性。喫煙者。よく下ネタを口にするイカれたひょうきんな性格。映画で覚えた英語を話すことができる。強力な再生の祝福者で、約300年間生きているため、寒くなる前の世界を少しだけ知っており、物知り。また、戦闘能力に長けている。住んでいた家をベヘムドルグに爆破されて映画のデータを失い、生きがいがなくなり、頭を爆薬で吹っ飛ばし自殺を図るが、自身の再生能力の高さゆえに死ねず。絶望していたところ、アグニの映像を見て彼を主役にドキュメンタリー映画を取ろうと思い立つ。現実を映画に見立てた、メタフィクション的な発言をする。
作中では映画は「旧時代の遺物」とされているが、トガタは1990年代から2200年代の映画が好きだと語っており、好きな作品に『ブレインデッド』、『スター・ウォーズ』、『ホーム・アローン』、『トイ・ストーリー』、『リトル・ダンサー』、『スコットピルグリム』などを挙げている。また、『アナと雪の女王』、『ダイ・ハード』、『コマンドー』などのセリフを引用して口にすることもある。
この世界が寒くなった理由は地球が氷河期に入ったからだと考え、氷の魔女の存在を否定している。また、人類の文明の寿命をあと20年程度と考えている。
ダツとニオデラ
トガタの部下で同性愛者の男性カップル。元々、ベヘムドルグに住んでいたが、同性愛を認めない国であるために逃げ、トガタが身の安全を保障する代わりに何でも言うことを聞くことを契約として結ぶ。トガタにアグニの映像を見せ、映画を撮るように勧めた。
ネネト
捕まったサンとともに同じ部屋に入れられた13歳の少女。自身の村の「男性の言うことは絶対、13歳なった少女は子供を産まなければならないという」常識に異常を感じ、逃げ出すがベヘムドルグの兵に捕まり、サンと同じ部屋に捕まる。逃げ出そうとしたが失敗し、後に強姦されそうになったところをトガタに助けられ、カメラマンに任命される。トガタやアグニと共に行動をし、アグニの敵討ちにも同行をする。そこでアグニが奴隷やサンを救出に協力し、サンを救い出す。アグニが神として崇められ、宗教化することに不安を感じている。
バットマン
アグニ信者のリーダー格。通称、お頭。相手の心を読む祝福者でバットを武器にしている。野球帽を被り、目鼻口が空いたマスクをしており、鼻には傷跡があり、顎髭を生やしている。すぐに大声を出し、キレやすい性格。かつて、自身の息子をアグニに救われた。ベヘムドルグの火事の煙を反撃の狼煙と称し、アグニ信者を引き連れ、奴隷を運ぶトラックを強奪、その道中、カルーを撲殺する。ベヘムドルグに現れると、薪である奴隷らをトラックに乗せ、ベヘムドルグから脱出する。
両親をベヘムドルグの兵士に殺されたため、ベヘムドルグの兵士を恨んでいる。
ウテイ
アグニ信者。喫煙者。バット男(仮)をお頭と呼び、トラックの先頭を任されるが、ウロイに頭を撃たれ、死亡する。
ビッチ(仮)
長髪に右目に眼帯、ビキニ姿に上着を着た女性。槍を操る祝福者。裸に近い格好なのは彼女曰く、基礎代謝が高いかららしい。英語しか話せないので、トガタ以外の人と意思疎通ができない。
ウロイが率いるベヘムドルグの兵とアグニ信者の戦いに突如現れる。アグニの噂を聞き、アグニ信者になることで150人の家族を養うため参戦する。他のアグニ信者とは違い、アグニを神だとは思っていない。
仮面の男
金属の仮面で頭を覆うブリーフ一丁の男。金属を生成する祝福者で、中指から出た金属の刃で戦う。筋肉質な体をもつ。また、言葉を一切発さず中指をよく立てる。
バットマン&ビッチ(仮)VSウロイの戦闘に突如現れる。戦闘能力が高く、バット男(仮)とビッチ(仮)が手こずっていたウロイを一瞬で倒し、追っ手であるベヘムドルグの兵士を一掃する。

ベヘムドルグの住民[編集]

ドマ
ベヘムドルグの英雄で、炎を操る祝福者。アグニを焼いた張本人。アグニの住む村がカニバリズムをしていたことを知ると、躊躇なく村を焼く冷酷な性格をもつ。能力によって着火した炎は目標を燃やし尽くすまで消えず、それゆえにアグニは身体を延々と焼かれ続ける責め苦を味わうことになった。アグニに仇として狙われている。
アグニと再会したとき、アグニやルナのことを全く覚えていなかった。また、容姿は前髪を垂らす髭面。かつては、ベヘムドルグに学校を建て、勉強を教えていて、ユダからは正義に生きる男と称されていた。アグニが死なないことに畏怖を感じ、自分への呪いというためユダから心の病気と言われ、牢屋に閉じ込めれる。
アグニとダイダの戦いにより、ベヘムドルグは焼失、ウロイの命令で脱出を果たす。
ユダ
ルナと酷似する容姿(白い髪に青い目)をもつベヘムドルグの兵士。喫煙者。再生の祝福者で130年以上生きているため、感情が薄れてしまい、無表情。神からの神託を受ける演技をしている。女性の地位が低い作中でユダ様と呼ばれる程、高い地位をもつ。
アグニを脅威と感じ、殺害を何度も試みるも失敗。アグニとダイダの戦闘でベヘムドルグが燃えると戦意喪失。アグニの炎に触れることで自殺しようとしたが、スーリャによって、首を切断され、連れ去られる。
ウロイ
ユダの側近で炎を操る祝福者。喫煙者。ドマと面識がある。薪と称される奴隷たちへの差別的思想をもつ。ベヘムドルグが焼失し、戦意を喪失したユダに変わり、神からの神託の受ける演技をする。そして兵を指揮し、アグニ信者が乗っ取った奴隷を乗せたトラックを追う。バットマン、ビッチ(仮)を相手に有利に戦いを進めるが、突如現れたブリーフ男に瞬殺される。
ジャック
ベヘムドルグの兵士でイワンの兄。容姿はイワンに似ていない。喫煙者。傷を治す祝福者で、切断された足の断面を塞ぐことできる。
犬好きで、人と犬の獣姦を見るのが好きな変態。ベヘムドルグ焼失後、消息不明。
イワン
ベヘムドルグの兵士でジャックの弟。喫煙者。容姿は兄に似ていおらず、大柄な体格。両サイドの髪を刈り上げ、オールバックにしており、メガネをかけている。再生の祝福者で、大柄の体格を持ち、サンを片手で軽々と投げる程の怪力を持つ。サンが逃げるのを阻止するため、サンの両足の膝から下を切断する。アグニの頭を地下鉄道で海に捨てる作戦に参加し、列車内でネネトを強姦しようとしていたところを、トガタに首を斬られ、絶命する。
サイモン
ベヘムドルグの兵士かつ再生の祝福者で、80年以上生きている。喫煙者。同じ再生祝福者であるイワンと親しく、イワンからサイモン師匠と呼ばれている。イワンが殺されたときは怒りを露わにした。強姦を正当化するような思想をもつ。 アグニの頭を地下鉄道で海に捨てる作戦に参加するが、列車内でトガタに首を斬られ、絶命する。
ダイダ
ベヘムドルグの囚人で筋力が高くなる祝福者。奴隷ではない女性を数人犯し、兵士を三十四人殺したため、投獄された。アグニ討伐にパワードスーツを着て、参加する。好戦的な性格でアグニに殴られたことに怒り、アグニを殺すことに執着する。アグニとの戦いでアグニをベヘムドルグの街に殴り飛ばしたため、ベヘムドルグが全焼する事態を生む。その後、自身のあらゆる攻撃に再生するアグニを殺すことができず、アグニのファイアパンチにスーツを破壊され炎上、スーツが爆破し絶命。
カルー
ベヘムドルグの囚人で、風を操り飛ぶことができる祝福者。施設の子ども十七人の顔を快楽のために削いだため、投獄される。アグニ討伐に参加するが、アグニの再生の祝福に恐れをなし、逃亡。アグニ信者のバット男にバットで殴られ、絶命。
フガイタイ
ベヘムドルグの囚人で視界に映る鉄を操ることができる祝福者。ベヘムドルグを自分の国にしようと数百人の兵士を殺したため、投獄される。アグニ討伐に参加し、ダイダを殺したアグニを脅威とし、鉄骨をアグニに突き刺し操り、アグニを大気圏外で塵にしようとするが、アグニが自身のの首を切断することで脱出。アグニの炎で焼かれ、絶命。

その他[編集]

氷の魔女
世界を寒くした張本人とされているが、トガタやスーリャからは存在を否定されている。
スーリャ
氷、雪、炎、蔓のようなものを操る祝福者。4ケタは生きているため、再生の祝福者でもあるらしい。左半分の顔が幼いころのユダに酷似しており(すなわち、ルナにも酷似している)、右半分が木の幹のようなものが生えている。アグニを一方的に知っている模様。ベヘムドルグ焼失後にアグニの前に現れ、ユダの死を回避する。アグニが死なぬように氷の魔女を名乗り、用が済むと一瞬にしてユダをさらい、アグニの前から姿を消す。
ユダを誘拐したのは、自分と同じ進化した人間の証をもつユダを使い、この世界を終わらせ、また温かい世界を創るためである。そして、世界をスターウォーズが作られた時代の教養レベルに引き上げ、スターウォーズの新作を見ることが夢。
スターウォーズを一生、生きることが出来る糧だというほどのスターウォーズ好き。
1話の終盤のベヘムドルグの兵士の隊長
無から鉄を生成する祝福者。何かしらの行動を10秒ですることにこだわる。ベヘムドルグへサンを含む奴隷を輸送する道中で、アグニに遭遇する。年寄りの奴隷を殺すことでアグニの怒りを買い、炎で焼かれる。
ゴバ
アグニの両親を殺し、薪にした強盗の一人。ルナを強姦しようとしたところ、アグニの怒りを買い、鉈で頭を割られ、殺される。

世界観[編集]

車やバイク、銃、ピラミッドなどが作中に登場する。映画が旧世代の遺物とされていおり、スーリャによれば旧世代の人々は氷河期に入った地球を捨て、他の星へ移住したという。サンが太陽を表す旧世代の言葉とされていて、英語を話す人間がいる。このことから現代の文明が廃れた後の世界だと思われる。雪に包まれた世界になっており、例年気温が下がり続けている。

祝福者
産まれながら奇跡を使える人間。氷の魔女と呼ばれる祝福者によって、世界は雪に覆われた。作中では多くの祝福者が登場し、再生能力や炎・電気・雪・風を操る能力、デンプン・鉄を手から分泌する能力、心を読む能力など様々。ベヘムドルグは、多くの祝福者を国のエネルギーとして地下に閉じ込め、薪と称し、労働を酷使している。

書誌情報[編集]

出典[編集]

  1. ^ 少年ジャンプ副編集長に聞く「漫画アプリ」の手ごたえ--デジタル作家の仕事場にも潜入 - CNET Japan
  2. ^ 【9月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】第1話がとにかく大反響を呼んだ、あのWEBマンガが単行本化! オトコ編第1位は…… - このマンガがすごい!WEB
  3. ^ 【12月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】あの施川ユウキ作品がWランクイン!? 今月のオトコ編第1位は……
  4. ^ 【5月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】ご指名率No.1! ゆるくてカワイイ「脱力系」デリヘル嬢が、悪ぅ~いヤツらを“死の絶頂”に♥
  5. ^ 【公式発表!!】『このマンガがすごい!』歴代ランキングを一挙大公開!!
  6. ^ マンガ大賞2017、柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」に決定 - コミックナタリー
  7. ^ ファイアパンチ/1|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2016年8月7日閲覧。
  8. ^ ファイアパンチ/2|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2016年10月4日閲覧。
  9. ^ ファイアパンチ/3|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2016年12月2日閲覧。
  10. ^ ファイアパンチ/4|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2017年3月4日閲覧。
  11. ^ ファイアパンチ/5|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2017年6月2日閲覧。
  12. ^ ファイアパンチ/6|藤本 タツキ|ジャンプ・コミックス|BOOKNAVI”. 集英社. 2017年8月4日閲覧。

外部リンク[編集]