ピースメイカー (DCコミックス)

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ピースメイカー(Peacemaker)は、チャールトン・コミックが所有し、後にDCコミックスが買収したスーパーヒーローシリーズ。オリジナルのピースメーカーは、作家のジョー・ギルとアーティストのパット・ボイエットが手がけた『Fightin' 5』#40(1966年11月)に初登場した[1]

クリストファー・スミスの姿をしたピースメーカーは、DCエクステンデッド・ユニバースの映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)で映画デビューを果たし、ジョン・シナが演じ、HBO Max同名のテレビシリーズで再登場する。

出版経歴[編集]

ピースメーカーが初めて登場したのは、チャールトン・コミックスのスパイチーム・タイトル『Fightin' 5』#40(1966年11月)のバックアップシリーズであった[2]。このシリーズが41号で打ち切られると、ピースメーカーは自分のタイトルを持つことになり、1967年3月から11月までの5号をカバーし、『Fightin' 5』はバックアップシリーズとして、後にモダン・コミックスで再版された。第6号のためにペンシラーであるパット・ボイエットが描いた作品は後にオンラインで公開された。1980年代半ばにチャールトン・コミックスが消滅した後、DCコミックスが「ザ・ピースメーカー」を買収し、4号のミニシリーズ(1988年1月-4月)を公開した。

その他のメディア[編集]

クリストファー・スミスのピースメイカーは、DCエクステンデッド・ユニバースを舞台にした実写版映画に登場し、ジョン・シナが演じている。

  • 映画『ザ・スーサイド・スクワッド』では、同名のチームとともに、イェトゥンヘイムの研究施設と謎の「スターフィッシュ計画」のすべての証拠を破壊するために、コルト・マルタに派遣される。さらに、リーダーのアマンダ・ウォーラーは、ピースメイカーにアメリカがプロジェクトに関与している証拠を消すよう密かに命じる。その過程で、チームメイトのブラッドスポートとは、経歴やスキルが似ていることからライバル関係になる。現場のリーダーであるリック・フラッグが、アメリカ政府が「スターフィッシュ計画」に出資していることを知り、それを世間に漏らそうとしたため、ピースメイカーは不本意ながら彼を殺してしまう。その行為を目撃していたラットキャッチャー2を殺しそうになるが、ブラッドスポートがその前にピースメイカーを撃ち殺す。ポスト・クレジット・シーンでは、ウォラーのチームが重傷を負ったピースメイカーをアメリカに脱出させる。
  • 彼を主人公としたスピンオフドラマ『ピースメイカー』がHBO Maxにて配信された。

脚注[編集]

  1. ^ Cowsill, Alan; Irvine, Alex; Korte, Steve; Manning, Matt; Wiacek, Win; Wilson, Sven (2016). The DC Comics Encyclopedia: The Definitive Guide to the Characters of the DC Universe. DK Publishing. p. 228. ISBN 978-1-4654-5357-0 
  2. ^ Morris, Jon (2015). The League of Regrettable Superheroes: Half Baked Heroes from Comic Book History. Philadelphia, Pennsylvania: Quirk Books. pp. 178–179. ISBN 978-1-59474-763-2 

外部リンク[編集]