ピンス焼き

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ピンス焼き(ピンスやき)は、縁日や祭りで販売されるベビーカステラ兵庫県淡路島における呼称[1]

島内で営業している池田商店の半熟のピンス焼きが有名。2011年には米粉入りのピンス焼き「コメピー」も売り出された[2]

名称[編集]

ピンス焼きは淡路島におけるベビーカステラの呼称であり、島外でベビーカステラがピンス焼きと呼ばれることはない[1]。同じ淡路でも北部の仮屋では「福玉焼」と呼ばれていたこともある[3]

ピンスの由来はベビーカステラを焼く機械(焼き型、)についているを止める(かんぬき)のことをピン(pin)と言い、蓋を締めて閂をすることをピンすると言ったことに由来し、ピンして焼いたので”ピンス焼き”となった。

名前の由来については麻雀のピンズ牌に形が似ているとか[3]たこ焼きの焼き型を使って(ピン)で生地を回していたからとか、カスタード入ケーキのピースパフ"Peace Puff"から来たといった説もある[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「兵庫は多様」だと言うけれど……あなたの「あるある」は?
  2. ^ 『神戸新聞』2012年5月31日付20面。
  3. ^ a b 手光隆「まちの宝物 淡路・ピンス焼き」『読売新聞』2013年11月26日付大阪本社朝刊32面。
  4. ^ みんなで語ろう兵庫の五国 U5Hあるある【淡路編】 ピンス焼き」『県民だよりHyogo』令和元(2019)年7月、6ページ。