ピニトール

ピニトール
	Chemical structure of D-pinitol
物質名
	IUPAC名 1D-chiro-Inositol
	組織名 (1R,2S,3R,4S,5S,6S)-6-Methoxycyclohexane-1,2,3,4,5-pentol
	別名 3-O-Methyl-D-chiro-inositol; D-(+)-chiro-Inositol; D-Pinitol; Inzitol; D-(+)-Pinitol; (+)-Pinitol; Sennitol; Pinnitol
識別情報
CAS登録番号	10284-63-6 ;
3D model (JSmol)	Interactive image;
ChEBI	CHEBI:28548 ;
ChEMBL	ChEMBL493737 ;
ChemSpider	10369209 ;
PubChem CID	164619 (3Ξ,6Ξ);
UNII	TF9HZN9T0M ;
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID50883108 ;
	InChI InChI=1S/C7H14O6/c1-13-7-5(11)3(9)2(8)4(10)6(7)12/h2-12H,1H3/t2-,3-,4-,5-,6+,7+/m0/s1 Key: DSCFFEYYQKSRSV-KLJZZCKASA-N ;
	SMILES CO[C@@H]1[C@@H](O)[C@@H](O)[C@H](O)[C@H](O)[C@H]1O;
性質
化学式	C7H14O6
モル質量	194.183 g·mol−1
融点	179 - 185 °C (354 - 365 °F; 452 - 458 K)
	特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 verify (what is ?)

ピニトール（英: pinitol）はイノシトールの一種で、マメ科の植物に存在する天然の物質である。1987年インドで、ブーゲンビリアの葉から分離同定された。^[1]^[2]ピニトールはグルコーストランスポーターの亢進作用を示し、糖尿病予防に効果が期待できる成分とされる。^[3]

ピニトールは、イノシトールの光学異性体であるカイロ-イノシトールの3番炭素にメチル基がついたエーテル化合物である。ピニトールを含有する植物は乾燥気候帯区分を原産とする植物に多く、大豆、ルイボス、イナゴマメ（キャロブ）、アイスプラントなどから検出される。^[4]

ピニトールを脱メチル化して生成されるカイロ-イノシトールは、不妊の原因の一つとされる多嚢胞性卵巣症候群の改善に効果が有るとされ、アメリカなどで研究が進んでいる。^[5]

外部リンク