ピエトロ・カストルッチ

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ウィリアム・ホガース『激怒する音楽家』(1741) - ピエトロ・カストルッチのカリカチュアといわれている

ピエトロ・カストルッチ(Pietro Castrucci, 1679年 - 1752年3月7日)は、イタリア作曲家ヴァイオリニスト

生涯[編集]

ローマ出身。アルカンジェロ・コレッリに師事し、ピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕えた。1715年よりロンドンに定住し、第3代バーリントン伯リチャード・ボイルの庇護を受けた。ヴァイオリンの名手として1720年から1742年までゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルのオーケストラのコンサートマスターを務めた。ダブリンで死去。

ヴィオラ・ダモーレの一種である「ヴィオレッタ・マリーナ」という楽器の発明者とされ、この楽器はヘンデルの楽曲でも使用されている。

作品[編集]

  • ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.1
  • ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.2
  • 合奏協奏曲 Op.3

参考文献[編集]

  • Highfill, Philip H.; Burnim, Kalman A.; Langhans, Edward A. (1975), A Biographical Dictionary of Actors 1660-1800, Volume 3, Cabanel to Cory, SIU Press, pp. 104–105, 318, ISBN 0809306921 
  • Pietro Castrucci, Oxford Dictionary of National Biography, Oxford University Press, 2004.