ピアーズ・レーン
| ピアーズ・レーン Piers Lane | |
|---|---|
|
オーストラリア室内楽音楽祭にて | |
| 基本情報 | |
| 生誕 |
1958年1月8日(68歳) |
| ジャンル | クラシック音楽 |
| 職業 | ピアニスト |
| 公式サイト |
pierslane |
幼少期と教育
[編集]レーンの父はイングランド人、母はオーストラリア人である。2人は王立音楽大学のピアノ科の生徒の入学試験で出会った。レーンはロンドンで生まれ、ブリスベンで育つことになる。グリフィス大学クイーンズランド音楽院を卓越メダルを獲得して卒業した[2]。音楽院時代に師事したのはナンシー・ウェイアであり、レーンは1978年にマーガレット・ニクソン賞[3]、1977年と1978年にルビー・C・クーリング賞を受賞している[4]。後年、同音楽院から名誉博士号を授与された[5]。
レーンが最初に注目を浴びたのは1977年の第1回シドニー国際ピアノコンクールであり、そこで最優秀オーストラリア人ピアニストに賞された(2004年のコンクールには審査員として参加)。その後はチャーチル・フェローシップにより国外で研鑽を積んだ[6]。
キャリア
[編集]レーンのキャリアにおいて特筆すべき出来事として以下のようなものが挙げられる;ニューヨークのカーネギー・ホールでレオン・ボットスタイン指揮のアメリカ交響楽団とブゾーニのピアノ協奏曲を演奏して浴びたスタンディングオベーション[6];クイーンズランド交響楽団と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番で2007年の最優秀管弦楽演奏会として受賞したライムライト・アワード;バーミンガム市交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ハレ管弦楽団、アルスター管弦楽団との協奏曲での共演;BBCの収録でバーミンガムのシンフォニー・ホールで開催したソロ・リサイタル;「Metamorphoses」と銘打った3つのリサイタル・シリーズとロンドンのウィグモア・ホールで行ったオール・ショパン・リサイタル[6];アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スカンディナヴィアの主要ピアノ・フェスティバルへの出演。これまでの共演相手には全てのABCとBBCの管弦楽団、オーフス交響楽団、バーミンガム市交響楽団、ボーンマス交響楽団、ヨーテボリ交響楽団、ニュージーランド交響楽団、ハレ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団などが名を連ねる。また、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるBBCプロムスにはソリストとして5回出演している。
2008年のオーストラリアとニュージーランドでの契約にはチェリル・バーカーとその夫でバリトンのピーター・コールマン=ライトとのムジカ・ヴィヴァのための2度目の全国ツアー[7]、クライストチャーチとダニーデンでの協奏曲の演奏、アデレード、オークランド、ブリスベン、ニューカッスル、ヌーサ、パースでのソロ・リサイタルが含まれていた。
室内楽奏者としての共演者には、ムジカ・ヴィヴァ・ツアーを共にしたヴァイオリニストで作曲家のブレット・ディーン、またマルメ、ストックホルム並びにベルゲン国際音楽祭で演奏したアンネ・ゾフィー・フォン・オッターやベンクト・フォルスベリがいる[8]。イギリスのヴァイオリニストであるタスミン・リトルとのイギリスツアーは長きにわたり継続している。レーンはクイーンズランド伴奏者組合を支援している[9]。
2007年以降、レーンはタウンズビルで毎年開催されるオーストラリア室内音楽祭の芸術監督を務めている[6]。
レーンはハイペリオン・レコードに広範なディスコグラフィーを築いており、他にもEMI、デッカ、BMG、リリタ、ユニコーン=ハンチャナへの録音を行っている。ゴールドナー四重奏団とのハイペリオンへのエルネスト・ブロッホのピアノ五重奏曲の録音は[10]、2007年12月の『グラモフォン』誌のエディターズ・チョイス、また『BBCミュージック・マガジン』誌の2008年2月のレコード・オブ・ザ・マンスに選ばれた[11]。同録音は2009年にBBCミュージック・マガジン・アワードへのノミネートもされた[12]。BBCラジオ3では「The Piano」という名称の54回にわたるシリーズをはじめ、100本以上の番組を書いて世に出している。
レーンは1989年より王立音楽アカデミーでピアノ科の教授を務めており、1994年には同校の名誉会員となった。2007年にはブリスベンのグリフィス大学から名誉博士号を授与された。イギリスで演奏活動をするオーストラリアの若い演奏家を支援する慈善団体であるロンドンのテイト記念基金に対し、レーンは支援を行い、活発に援助をおこなっている。
ロンドンのナショナル・ギャラリーで毎年開催されるマイラ・ヘス・デイと、ウィグモア・ホールで2009年に開かれたブロッホ音楽祭ではレーンが芸術監督を務める。
2012年の女王の誕生日に行われた叙勲では、レーンは「世界的に著名なピアニストとしての芸術演奏、専門組織、文化組織そして次世代音楽家の育成に対する顕著な貢献」を賞してオーストラリア勲章のオフィサーに叙された[13]。
2015年、発足から芸術監督を務めたウォレン・トムソンが2月に死去したことを受けて、レーンが2016年のシドニー国際ピアノコンクールの芸術監督を務めることが発表された[14]。
2022年にはバーナード・ハインズ記念賞を受賞した[15]。
出典
[編集]- ↑ “Lane, Piers (1958–....)”, Catalogue général (Bibliothèque nationale de France), (16 September 2009), 139315758 10 April 2024閲覧。
- ↑ “Queensland Conservatorium: Graduate success”. 2009年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月11日閲覧。
- ↑ “Margaret Nickson Prizes for Voice and Accompaniment”. Griffith.edu.au. 2020年9月9日閲覧。
- ↑ “Ruby C Cooling Prize”. Griffith.edu.au. 2020年9月9日閲覧。
- ↑ “Queensland Conservatorium: Honorary Fellows of the Conservatorium and Doctors of the University”. 2009年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月13日閲覧。
- 1 2 3 4 “Piers Lane in conversation with Melanie Spanswick”. melaniespanswick.com (2013年9月8日). 2024年4月10日閲覧。
- ↑ "A musical reunion" by Sarah Noble, 2 June 2008, theoperacritic.com
- ↑ Piers Lane at Hyperion Records
- ↑ “AGQ Patron”. Accompanists Guild of Queensland. 2025年2月20日閲覧。
- ↑ “Ingpen & Williams Goldner Quartet page”. 2008年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月24日閲覧。
- ↑ "Festival artists: Piers Lane" Archived 12 October 2009 at the Wayback Machine., Australian Festival of Chamber Music
- ↑ "Festival artists: Piers Lane" Archived 12 October 2009 at the Wayback Machine., Australian Festival of Chamber Music
- ↑ “Officer of the Order of Australia (AO) entry for Piers Lane”. Australian Honours Database (2012年6月11日). 2025年12月30日閲覧。
- ↑ Maxim Boon, "Piers Lane to lead Sydney International Piano Competition", Limelight, 8 April 2015 Archived 10 April 2015 at the Wayback Machine.
- ↑ Ling, Susanna (2022年11月1日). “Piers Lane (AO) announced as recipient of 2022 Sir Bernard Heinze Memorial Award”. Faculty of Fine Arts and Music, University of Melbourne. 2024年4月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- "Piers Lane", Hazard Chase Music Management (archived 22 September 2012)
- "Piers Lane (piano)", ハイペリオン・レコード