ピアノソナタ第11番 (ベートーヴェン)

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンピアノソナタ第11番変ロ長調は1800年に作曲された。作品22。

前作の優美なものと変わって力強く、ハ長調ソナタに似た律動感がある。連作にしないで独立したものになった原因は、4楽章の充実した構成であることに求められる。                             

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro con brio
変ロ長調。壮麗な作品。冒頭から変ロ音が強く鳴らされ、変ホ長調前作のソナタよりも内に秘めた強さを感じさせる。両手オクターブで上昇する終結部はピアノに管弦楽的響きを求めた作曲者の姿勢そのものである。
第2楽章 Adagio con molt espressione
変ホ長調ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト交響曲第40番の第2楽章に似た穏やかな楽章。6/8拍子または12/8拍子で多少舞踊性を持っている。ここでも左手オクターブは陰鬱な効果を出している。
第3楽章 Menuetto
変ロ長調。右手で上昇する優雅な旋律が現れた後、左手の速いアルペジオが応えている。中間部はト短調。左手がアルペジオに似た旋律を歌い、右手は四重音を鳴らす。
第4楽章 Rondo,Allegretto
変ロ長調。最初に主題が登場し、ロンド形式で変奏される。オクターブもありまた32分音符もあるので発想記号の解釈で聴衆に優美な旋律を聞かせるように調整するべきである。