ビンセント・ロウ

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ビンセント・ロウ

羅康瑞(らこうずい、1948 - )は英語でビンセント・ロウ(Vincent Lo)とも呼ばれ、香港出身の事業家で、中国で不動産業・建設業に従事している。上海の「新天地」の開発で有名になった。

概要[編集]

1969年、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学を卒業。[1] 帰国後、香港の資産家である父親、羅鷹石から100,000香港ドルを借りて、香港で自分の事業を始めた。1984年に中国上海で上海中国共産主義青年団と合弁でホテル経営を始めたが、天安門事件で客数が減り、青年団側が支払い困難になったところを、羅康瑞は融資を斡旋して救った。この時の青年団長が、現在の韓正上海市長である。

こうしたつながりもあって、中国で建設業も始めて、また上海を中心に「新天地」などの不動産事業を成功させて、最近は四川省でフランスのラファージュと合弁でセメント工場を買って経営している。

彼は現在、香港に本部かあるシュオン・グループ(瑞安集団、Shui On Group)の董事長で、傘下にシュイオン・コンストラクション(瑞安建業、Shui On Construction and Materials Limited)とシュイオン・ランド(瑞安房地産、Shui On Land)を持ち、共に香港証券取引所に上場されている。瑞安集団の本部は香港のワンチャイ(湾仔)のシュイオン・センター(Shui On Centre)にある。

香港総商会および香港工商専業会の主席、全国人民代表大会の香港代表も歴任している。

関連項目[編集]

参考[編集]

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