ビリー・チャイルズ

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ビリー・チャイルズ(Billy Childs、本名ウィリアム・エドワード・チャイルズ、1957年3月8日-)はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれの作曲家ジャズピアニストである。6歳からピアノを習い始め、16歳の頃南カリフォルニア大学によってスポンサーされた一流プログラムのThe Community School of the Performing Artsに通い始めた。ピアノをJohn Weisenfluhのもとで、そして音楽理論をMarienne Uszlerのもとで学んだ後、Robert Linnの指導のもとで作曲を専科とし学士号を受理した。

チャイルズは十代でプロとして演奏しており、1977年にはJ・J・ジョンソン・クインテットの日本ツアーのうちに行われた横浜でのコンサートで収録されたのが彼のレコーディング・デビューとなる。1978年から84年の6年間に掛けてトランペット奏者フレディ・ハバードと演奏をしたことが切っ掛けに強力な注目を浴びる。彼の演奏はハービー・ハンコックキース・エマーソン、そしてチック・コリアに影響を浮けている。作曲方面ではパウル・ヒンデミットモーリス・ラヴェルイーゴリ・ストラヴィンスキーに影響が見られる。色々な音楽家の影響を受けながらも、チャイルズは常に自分の観念を持っていた。そしてジャズとクラシカルのジャンルでピアニストとして作曲家として彼自身の声を開発していった。

ソロレコーディング(Windham Hill, Stretch and Shanachie)[編集]

1988年、チャイルズは初のソロレコーディング『Take For Example, This...』をジャズレーベルのウィンダム・ヒル・レコードから発表し高く評価された。そして『Twilight Is Upon Us』(1989年)、『His April Touch』(1992年)と『Portrait Of A Player』(1993年)を次々にリリースした。チック・コリアとの長期に渡る友人関係がきっかけにチャイルズは所属していたウィンダム・ヒルを離れ、コリアの新しいレーベルであるストレッチ・レコードに所属することになった。そして、『I've Known Rivers』を1995年にストレッチ/GRP(現在ストレッチ/コンコ-ド)からリリースした。続き、『The Child Within』を1996年にシャナキー・レコードから発表。これらのCDは絶版しており、入手困難である。

編曲者としての活動[編集]

2000年にチャイルズはダイアン・リーヴスの『The Calling: Celebrating Sarah Vaughn』のために編曲、オーケストレーション、指揮を担当した。このアルバムは『Best Jazz Vocal CD』として2002年にグラミー賞を受賞している。その他チャイルズが編曲を担当したアーティストやプロデューサーはスティングクリス・ボッティグラディス・ナイトマイケル・ブーブレデイヴィッド・フォスターフィル・ラモーン、Claudia Acunaなど。

Jazz-Chamber Ensemble[編集]

2001年頃にチャイルズはピアノとアコースティック・ギターとハープを主としたグループを作ろうと考えていた。このアイディアは、一部的に『Christmas And The Beads of Sweat』でのローラ・ニーロアリス・コルトレーンとの共同作品やチャイルズのジャズとクラシカル音楽を融合を望んだことから影響されたものだ。Jazz-Chamber Ensembleはその結果である。このアンサンブルはピアノ、ベース、ドラムス、アコースティック・ギター、ハープ、木管楽器を主に構成されている。時には弦楽器四重奏団や木管楽器四重奏団もしくは両方が加わる。2008年に、彼らの初アルバム『Lyric, Jazz-Chamber Music, Vol.1』をリリース。このアルバムは200年度グラミー賞の三つのカテゴリー(『Best Jazz CD』『Best Instrumental Composition』『Best Instrumental Arrangement』)にノミネートされた。そして、アルバムの中の1曲である『Into The Light』が『Best Instrumental Composition』を受賞した。

グラミー賞[編集]

チャイルズは8回グラミー賞にノミネートされ、そのうち1996年と1997年の2年間で3回グラミー賞を受賞。1996年に発表された『I've Known Rivers』から『The Starry Night』と1997年に発表された『The Child Within』から『Aaron's Song』が『Best Instrumental Composition』として、そして『The Child Within』は『Best Performance by a Jazz Group』としてノミネートされた。2002年にはチャイルズが編曲したダイアン・リーヴスの『The Calling: Celebrating Sarah Vaughn』から『Fascinating Rhythm』が『Best Arrangement Accompanying a Vocalist(s)』としてノミネートされ、彼にとって4回目のノミネーションとなった。彼のJazz-Chamber Ensembleは彼の特定した場所で演奏するためにChamber Music Americaから大きな補助金を授与された。2006年には『Lyric, Jazz-Chamber Music, Vol.1』から『Into The Light』が『Best Instrumental Composition』に。『Scarborough Faire』は『Best Instrumental Arrangement』そしてアルバムは『Best Jazz CD』にノミネートされた。この年、チャイルズは『Into The Light』で『Best Instrumental Composition』を受賞し、『Best Arrangement Accompanying a Vocalist(s)』をChris Bottiの『To Love Again』からスティングが歌っている『What Are You Doing The Rest of Your Life?』でGil GoldsteinとHeitor Perieraと共に受賞した。

委任されたクラシカル作品[編集]

1992 - Grenoble Jazz Festival, Chamber Orchestra Music (Steve Houghton - soloist)

1993 - Los Angeles Philharmonic, Tone Poem For Holly (Esa-Pekka Salonen - conductor)

1994 - Los Angeles Philharmonic, Fanfare For The United Races Of America (Esa-Pekka Salonen - conductor)

1994 - Monterey Jazz Festival, Concerto Piano and Jazz-Chamber Orchestra (Billy Childs - soloist)

1995 - Akron Symphony Orchestra, The Distant Land (Alan Balter - conductor)

1997 - Akron Symphony Orchestra and Chorus, Just Like Job (Alan Balter - conductor)

1997 - The Dorian Wind Quintet, A Day In The Forest Of Dreams (Billy Childs - piano, with Dorian Wind Quintet)

1997 - Mancini Institute, The Winds Of Change (Roy Hargrove - soloist)

2001 - Kuumbwa Jazz Society, Into The Light (Billy Childs Jazz-Chamber Ensemble)

2004 - Los Angeles Philharmonic, For Suzanne (Dianne Reeves - vocal soloist, Billy Childs - piano soloist)

2004 - Lincoln Center Jazz Orchestra, The Fierce Urgency of Now (Wynton Marsalis - musical director)

2005 - Los Angeles Master Chorale, The Voices Of Angels (Grant Gershon - conductor)

2007 - The American Brass Quintet, 2 Elements (Billy Childs - piano, with American Brass Quintet)

2007 - Fontana Chamber Arts, The Path Among The Trees (Billy Childs Jazz-Chamber Ensemble with Ying Quartet)

ディスコグラフィ[編集]

Title Year of Release Label
Take For Example This 1988 Windham Hill Jazz
Twilight Is Upon Us 1989 Windham Hill Jazz
His April Touch 1991 Windham Hill Jazz
Portrait Of A Player 1993 Windham Hill Jazz
I've Known Rivers 1995 Stretch
The Child Within 1996 Shanachie
Skim Coat 1999 Metropolitan
Bedtime Stories 2000 32 Jazz
Lyric: Jazz-Chamber Music Vol. 1 2005 Lunacy

外部リンク[編集]