ビッグ・フォア

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ビッグ・フォア(The Big Four)は、カルテット編成による日本のジャズ・バンドビッグ・フォージョージ川口とビッグ・フォアとも表記された。

メンバー[編集]

小野満に代わって加入。
1958年に結成されたビッグ・フォア・プラス・ワンのメンバー。

結成[編集]

1953年5月、前年に音楽雑誌『スイングジャーナル』の人気投票で首位を獲得した演奏者4人で結成された。旗揚げ公演となるコンサート「ブロウ・ブロウ・ビッグ・フォア」を日本劇場で行い、同年には国際劇場で行われた「世紀最大のジャズ・ショー」に出演。松本英彦のブロウ・スタイルを特徴としたサックス、ジョージ川口のドラムを筆頭に、各個人の持ち味を存分に発揮した演奏で、クラシック音楽以外の全ての海外製ポピュラー音楽が「ジャズ」と呼ばれた当時、劇場や公会堂で開催されたジャズ・コンサート(ジャズ・コン)ブームを代表する人気バンドとなった。

レギュラー番組『トリス・ジャズ・ゲーム』[編集]

1954年12月、文化放送で、壽屋(現・サントリー)をスポンサーとしたレギュラー番組『トリス・ジャズ・ゲーム』が開始される。東京ヴィデオ・ホールにて収録される公開放送で、Jazz at the Philharmonic(JATP)の日本版の意味を込めた「ジャズ・アット・ザ・トリス (Jazz at the Torys:JATT)」を、番組のサブ・タイトルとした。この番組が立ち上がる前のビッグ・フォアは、松本英彦の病気療養などでメンバーが分裂状態にあったが、小野満に代わって加入した上田剛が中心となって4人をまとめ、ビッグ・フォアはこの番組を活躍の場とした。番組は文化放送をキー局に、新日本放送(現・毎日放送)中部日本放送ラジオ九州(現・RKB毎日放送)東北放送など、全国の民放ラジオ局で放送された。

主要音源[編集]

江利チエミがゲスト出演。放送ライブラリーにて聴取可能である。
1957年6月から7月にかけて、『トリス・ジャズ・ゲーム』の番組の一部をレコード用として同時録音し、その中から厳選したアルバム。平岡精二宮沢昭渡辺貞夫丸山清子がゲスト出演。のちにLPレコードで再発売され、CD化も行われた。
ジョージ川口、松本英彦、小野満、中村八大のオリジナル・メンバーによるアルバム。この時期には4人共に自己のバンドでの活動が中心になっていた。こちらもCD化されている。
  • 『ビッグ・バン・ブロウ~ジョージ川口に捧ぐ』(2003年

ジョージ川口の死後、追悼作品として発売された。1953年のスタジオ録音、1958年の「ビッグ・フォア・プラス・ワン」によるライブ音源、1959年の松本英彦のコンサートでの演奏が収録されている。

参考資料[編集]

  • 石原康行(アルバム『ビッグ・バン・ブロウ~ジョージ川口に捧ぐ』解説文より)
ラジオ東京(現・TBSラジオ)ディレクター、ビッグ・フォアの結成時に関わった一人でもあった
  • 久保田二郎(アルバム『ジャズ・アット・ザ・トリス』、『オリジナル・ビッグ・フォア』解説文より)
  • 相倉久人『至高の日本ジャズ全史』