ビッグ・オーディオ・ダイナマイト

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ビッグ・オーディオ・ダイナマイト
Mickjones.jpg
ミック・ジョーンズ(1987年)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル ポストパンク、ダンス、ロック
活動期間 1983–1998
レーベル CBSレコード、ラジオアクティヴ・レコード
共同作業者 ロンドンSSザ・クラッシュカーボン/シリコン
旧メンバー ミック・ジョーンズ
ドン・レッツ
ダン・ドノヴァン
レオ・ウィリアムズ
グレッグ・ロバーツ
ニック・ホーキンス
ゲイリー・ストナッジ
クリス・カヴァナー
アンドレ・シャップス
マイケル・カスタンス
ダリル・フルストゥ
ボブ・ウォンド
ランキング・ロジャー

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(Big Audio Dynamite, 後にビッグ・オーディオ・ダイナマイトII、ビッグ・オーディオ、BADと短縮されていった)は1984年にザ・クラッシュの元ギタリスト、ミック・ジョーンズが結成したイギリスのバンド。バンドは様々な音楽スタイルを効果的に混合することで有名で、パンク・ロック、ダンス・ミュージック、ヒップホップ、レゲエ、ファンクといった音楽を取り入れた。メンバーや音楽性が頻繁に変わる中で、ミック・ジョーンズがボーカルということだけは一貫して変わらなかった。

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(1984年 - 1990年)[編集]

ラインナップ:
ドン・レッツ

バンドの最初の姿。ジョーンズと映画監督のレッツ(『ザ・パンク・ロック・ムービー』、クラッシュのミュージック・ヴィデオや、後のクラッシュのドキュメンタリー『ウェストウェイ・トゥ・ザ・ワールド』を撮った)が結成し、1985年にアルバム『ディス・イズ・ビッグ・オーディオ・ダイナマイト』でデビューした。アルバムジャケットにはドノヴァンを除いた4人が写っており、5人揃った写真はジャケット裏面にある。

1986年のアルバム『No. 10, アッピング・ストリート』ではクラッシュでの仲間ジョー・ストラマーをコ・プロデューサーとして迎え、一緒に数曲を作った。1987年にU2のワールドツアーをサポートし、1988年には『タイトゥン・アップ Vol. '88』、1989年には『メガトップ・フェニックス』をリリースした。『タイトゥン・アップ Vol. '88』にはビルボードモダン・ロック・トラックスで1位になった「ジャスト・プレイ・ミュージック!」が含まれている。

1990年、映画『フラッシュバック』のためにオリジナルメンバーで「フリー」を制作、録音した。これがオリジナル・ラインナップでの最後の曲となり、バンドは間もなく解散した。 1990年後半、ミック・ジョーンズはビッグ・オーディオ・ダイナマイトIIをデビューさせ、イギリス限定アルバムの『クール・エイド』をリリースした。ダン・ドノヴァンはBADの最後の曲「フリー」の焼き直しである「キッキン・イン」一曲のため居残った。

ビッグ・オーディオ・ダイナマイトII(1991年-1993年)[編集]

ラインナップ:
  • ミック・ジョーンズ - ギター、ボーカル
  • ニック・ホーキンス - ギター、バックボーカル
  • ゲイリー・ストナッジ - ベース、バックボーカル
  • クリス・カヴァナー - ドラムス、バックボーカル

1991年の『ザ・グローブ』ではBADから残ったメンバーはジョーンズただ1人で、バンドはビッグ・オーディオ・ダイナマイトIIと呼ばれた。ギタリスト2人になった新ラインナップは、よりクラッシュ的になり、結果的にオルタナティヴ・ロックの傾向を深めた。『ザ・グローブ』にはバンドの商業的に最も成功したシングル「ラッシュ」が含まれている。この曲はアメリカのモダン・ロック・チャートで1位になった。「イノセント・チャイルド」と「ザ・グローブ」もシングル・リリースされた。

BAD2はU2のZooTVツアーをサポートし、ライヴEP『オン・ザ・ロード・ライヴ '92』をリリースした。

ビッグ・オーディオ (1994年)[編集]

ラインナップ:
  • ミック・ジョーンズ - ギター、ボーカル
  • ニック・ホーキンス - ギター、バックボーカル
  • ゲイリー・ストナッジ - ベース、バックボーカル
  • クリス・カヴァナー - ドラムス、バックボーカル
  • アンドレ・シャップス - キーボード
  • マイケル・カスタンス - DJ、パーカッション、バックボーカル

後にバンドはキーボードのアンドレ・シャップス(『ザ・グローブ』のコ・プロデューサー)と、DJ・ボーカルのマイケル・“ゾンカ”・カスタンスを招き入れた。2人とも1994年のアルバム『ハイアー・パワー』に参加しており、またこのアルバムは名前を縮めたビッグ・オーディオ名義でリリースされた。このアルバムは、『ザ・グローブ』やそれ以前のアルバムほどには受け入れられなかった。

1995年にゲイリー・カーファーストのラジオアクティヴ・レコードと契約し、彼らにとって最も売れなかったアルバム『F-Punk』をリリースした。これは『ハイアー・パワー』と同じラインナップであるのにも関わらずビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義でリリースされた。

1995年以降[編集]

ラインナップ:
  • ミック・ジョーンズ - ギター、ボーカル
  • アンドレ・シャップス - キーボード
  • ダリル・フルストゥ - ベース (1996 - 1998)
  • ボブ・ウォンド - ドラムス (1996 - 1998)
  • ランキング・ロジャー - ボーカル (1996 - 1998)

ラジオアクティヴ・レコードはバンドの次のアルバム『エンタリング・ア・ニュー・ライド』の発売を中止した。この時のラインナップにはボーカリストのランキング・ロジャー(ザ・ビート、ジェネラル・パブリック)が入っている。1998年、バンドは『エンタリング・ア・ニュー・ライド』の曲の配信を主目的とする新たなウェブサイトを立ち上げた。

2005年の時点で、ジョーンズは元ジェネレーションXジグ・ジグ・スパトニックトニー・ジェイムスとのプロジェクト、カーボン/シリコンに取り組んでいる。

2007年初め、BAD IIのライヴ・DVDがリリースされた。

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

アルバム 全英 全米 付加情報
1985 ディス・イズ・ビッグ・オーディオ・ダイナマイト、 27 103 ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1986 No. 10, アッピング・ストリート 11 135 ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1988 タイトゥン・アップ Vol. 88 33 102 ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1989 メガトップ・フェニックス 26 85 ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1990 クールエイド 55 - ビッグ・オーディオ・ダイナマイトII名義、限定盤
1991 ザ・グローブ 61 76 ビッグ・オーディオ・ダイナマイトII名義、ゴールド認定
1994 ハイアー・パワー - - ビッグ・オーディオ名義
1995 F-Punk - - ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1997 エンタリング・ア・ニュー・ライド - - インターネット上でのリリース

その他のアルバム[編集]

アルバム 全英 全米 付加情報
1990 フラッシュバック・サウンドトラック 98 86 ビッグ・オーディオ・ダイナマイト名義
1991 アリィ・パリィ・パラディソ - - 公式海賊ライヴ盤。ビッグ・オーディオ・ダイナマイトII名義
1992 オン・ザ・ロード・ライヴ '92 - - 5曲入りのライヴ盤EP。1992年の全米ツアーから。
1993 ロスト・トレジャーズ・オブ・B.A.D.I&II - - 希少な12インチ盤とB面曲を集めた2枚組コンピレーション・アルバム
1995 プラネット B.A.D. - - ベスト盤
1999 スーパー・ヒッツ - - ベスト盤

シングルチャート[編集]

全英 全米 米ロック 米ダンス アルバム
1986 ザ・ボトム・ライン 97 - - 33 ディス・イズ・ビッグ・オーディオ・ダイナマイト
E=MC² 11 - - 37
メディシン・ショウ 29 - - 42
カモン・エヴリィ・ビートボックス 51 - - 19 No. 10, アッピング・ストリート
1987 Vサーティーン 49 - - 15
サイトシーMC 94 - - -
1988 ジャスト・プレイ・ミュージック! 51 - 1 45 タイトゥン・アップ Vol. 88
アザー99 81 - 13 -
1989 ジェームス・ブラウン - - 2 19 メガトップ・フェニックス
コンタクト 86 - 6 18
1990 フリー - - 22 47 フラッシュバック・サウンドトラック
1991 ラッシュ - 32 1 36 ザ・グローブ
ザ・グローブ - 72 3 28
1994 ルッキング・フォー・ア・ソング 68 - 24 - ハイアー・パワー

その他[編集]

  • 「E=MC²」はジェームズ・フォックスミック・ジャガー主演の1970年の映画『パフォーマンス』からサンプリングしている[1]
  • 「E=MC²」はハード・ファイのライヴでカヴァーされた。2006年5月18日、彼らはジョーンズのステージのアンコールに参加し、「E=MC²」を共演した。
  • ミック・ジョーンズはBADでボンド・エレクトラグライドのハイテクギターを使用したことで知られる。このギターは『No.10, アッピング・ストリート』のジャケットでジョーンズが下げている。
  • 1980年代、オーストラリアのスポーツ番組『スポーツ・サンデー』で「ザ・ボトム・ライン」がオープニング曲として使用された。

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]