ビジュアルメモリ

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ビジュアルメモリVisual Memory)は、ドリームキャストのゲームデータを記録する周辺機器である。略称は「VM(ブイエム)」。

セガサターンとは異なり本体RAMにプレイデータをセーブすることは不可となり、PlayStaionと同様にセーブするには必需となっている。また、セガサターンのパワーメモリーより小型化された。

概要[編集]

ゲーム機のメモリーカードとしては初めて、モノクロの液晶と操作ボタン(十字キー、A・Bボタン)、背面にビープ音のスピーカーを標準搭載しており、外見の構成は当時一世風靡した任天堂のポケットピカチュウやその基になったゲームボーイと近似している。コントローラーの拡張スロット1にセットするとVMの画面がコントローラーの中心部にある窓枠に嵌め込まれた形となり、ゲームと連動した画像(ゲームのタイトルロゴ、キャラクターやコンパスなど)などが表示される。この際、VMは上下逆様に接続されることになるので、接続中に表示される画像もそれにあわせて逆転して表示される。

VM本体には専用のソフトウエア(ミニゲーム)をプレイする機能が組み込まれており、それ自体を携帯型ゲーム機として利用することも可能である。こうしたミニゲームをダウンロードできる家庭用ゲーム機用の外部メモリはビジュアルメモリが初であり、1999年(平成11年)1月にはSCEから「PocketStation」が登場した。

電源としてボタン型電池CR2032、もしくは同等品)を2個使用する。パッケージには「連続使用時間約100時間」と表記されているが、使い方によっては電池の消耗が激しく、数時間しか持たない場合もあった。また、ビジュアルメモリ単体で使用しなくとも待機電力として電力を消費するため、半年以内で自然消耗してしまう。記憶媒体はフラッシュメモリであるために電池が切れてもセーブデータは消えずに残るので、電池が無くてもドリームキャスト本体が通電している限りはメモリカードやゲームのサブ画面として利用可能である。電池が無い状態から通電すると「ピー」というビープ音が長く鳴る。初期製品と後期製品では電池消耗具合が異なり改善はされていたが、それでも長時間のゲームプレイに耐えられるほどのものではなかった。

後に有志によりカバー部分の3Dプリンター用データが公開された[1]

メモリーカード4X[編集]

保存容量に対する不満の声も多く、搭載されているフラッシュメモリの容量に比して使用されていない予約エリアがかなり大きかったため、ユーザファイル容量を少なくしていた。そういった事情を背景に、携帯ゲーム機としての機能を削除し、バンク切り替え方式によりビジュアルメモリの4倍の容量を持った純粋なセーブ用媒体である「メモリーカード4X」が2000年(平成12年)に発売されたが、投入時期が遅すぎた感は否めず、すでに同等、もしくは、それ以上の機能を持つサードパーティー製のメモリーカードが市場を支配していた。また、メモリーカード4Xのアーキテクチャはビジュアルメモリのそれと異なっているため、ソフトウエアによっては必ずしも同じ挙動をしないこともあった。その性質上、メモリーカード4Xはビジュアルメモリ同士の接続やミニゲームのダウンロード、液晶画面による情報表示には対応していない。

互換性[編集]

ドリームキャストと互換性のあるアーケード基板NAOMIにもビジュアルメモリ差し込み口が存在するタイプが登場し、ゲームの個人的なデータをセーブしたり、NAOMI版とドリームキャスト版でデータを連動したプレイをすることが可能となるゲームタイトルも僅少ながら登場した。筐体によっては、ドリームキャストのコントローラそのものを使用してプレイできるものもあった。(マーヴルvsカプコンシリーズ等)

ビジュアルメモリ自体はドリームキャスト本体よりも先に発売されており、「あつめてゴジラ」という名称で、専用のミニゲームが初期搭載されていた緑色のビジュアルメモリがアメリカ映画『GODZILLA』の公開劇場などで先行発売された。このミニゲームはビジュアルメモリ上で消すことはできないが、ドリームキャスト上から削除することが可能。元に戻すことはできないが、削除すれば以降は通常のビジュアルメモリとして利用することができる。後にもこのような「ミニゲームとバンドルされた」ビジュアルメモリは複数登場しており、大半はオリジナルカラーで発売された。

ミニゲームバンドル版VM[編集]

あつめてゴジラ〜怪獣大集合〜
1998年(平成10年)7月30日発売。アメリカ映画『GODZILLA』の映画公開に合わせて発売された、Dreamcast関連製品の第1号である。緑色の本体に「あつめてゴジラ」という怪獣を育成・対戦できるミニゲームが内蔵された。本機のローンチタイトルGODZILLA GENERATIONS』と連動。
モスラ ドリームバトル
映画『モスラ3 キングギドラ来襲』とのタイアップで1998年(平成10年)12月23日発売。通常カラーだが、キングギドラのフィギュアが同梱されていた。ゲーム内容は『あつめてゴジラ』のマイナーチェンジ版。
ガメラ ドリームバトル
映画『ガメラ3 邪神覚醒』とのタイアップで1999年(平成11年)3月25日発売。通常カラーだが、ガメラのフィギュアが同梱されていた。ゲーム内容は『あつめてゴジラ』のマイナーチェンジ版。
超発明BOYカニパン あそんでキッドDCDC(デシデシ)
1999年(平成11年)4月22日発売。『超発明BOYカニパン』に登場するキーアイテムであるメモリと同じく半透明のグリーンカラー。『超発明BOYカニパン』とのタイアップ企画商品で、登場人物であるキッドを主役にしたミニゲームが内蔵されていた。1999年(平成11年)7月発売のソフト『超発明BOYカニパン〜爆走ロボトの謎!?〜』と連動。
ジャイアントチャンネル
1999年(平成11年)5月20日発売。プロレスを題材にしたミニゲーム内蔵で、ジャイアント馬場が前面にプッシュされている。スカラベが開発したセガのアーケードゲーム『全日本プロレス2 in 日本武道館』と同年6月24日発売のDCソフト『ジャイアントグラム 全日本プロレス2 in 日本武道館』それぞれに連動し、ミニゲームでの育成データが活用できる。赤色でDreamcastロゴに替わり、ゲームタイトルでもある「全日本プロレス」とプリントされている。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]