ビアンキ・アンソニー

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ビアンキ・アンソニー
Anthony Bianchi
生年月日 (1958-08-26) 1958年8月26日(62歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン
出身校 ニューヨーク大学
所属政党 無所属
公式サイト ビアンキアンソニー犬山市議会議員

当選回数 5回
在任期間 2003年4月30日 - 2006年
2007年4月30日 - 現職
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ビアンキ・アンソニー(Anthony Bianchi、1958年8月26日 - )は、アメリカ合衆国出身の日本政治家愛知県犬山市議会議員(5期)。2017年から2019年まで市議会議長を務めた。「Bianchi」が姓だが「ビアンキ アンソニー」という表記で活動している[1][2]

来歴[編集]

ニューヨークブルックリン出身。先祖はイタリアからの移民[3]。1976年6月、ザヴェリアン高校(Xaverian High School)卒業。オフ・ブロードウェイで舞台監督をしていた叔父の影響で[3]、同年9月にニューヨーク大学に入学。映画制作の勉強に没頭する。1980年6月、同大学卒業[4]ロサンゼルスに移り、1981年からテレビ番組制作会社「エンバシー・コミュニケーションズ」に勤務[5]

制作していたテレビドラマ『The Jeffersons』の打ち切りと共に職を失う[6]。1987年、ニューヨーク市役所に務めていた友人の紹介で、同市役所経済情報管理省に臨時職員として採用された。1988年、「ぎふ中部未来博」の一環として日本にホームステイしたい人を募集するという新聞記事を見つける[7]。もともと日本に興味があり黒澤明の作品が好きだったビアンキは一宮市に住む日本人の家庭に12日間暮らした[8][9]

1989年8月、文部省外国語指導助手(ALT)プログラムにより来日[10]愛知県庁義務教育課に勤務。1991年7月、退職。同年9月から1993年8月まで清洲町の中学校に勤めた。1995年、ワーグナー大学ELSセンター副学長に就任。

1996年4月から犬山市役所教育委員会に勤務し、犬山市独自の英語(NET)プログラムを作成した。2000年春、名古屋市出身の日本人と結婚[11]。教育委員会はビアンキの様々な提案を「前例がない」「条例で決まっている」と却下した。「あきらめて米国に帰るか、政治の場から教育を変えるか二つに一つ」と考えた末、2002年9月に日本国籍を取得[10]。2003年4月27日に行われた犬山市議会議員選挙に立候補し、トップ当選を果たした[12]。ビアンキは行政と議会の情報公開を公約としており、同年6月、初の一般質問で「ケーブルテレビでの議会中継や、市のホームページに議事録を掲載すること」を市に対して求めた[13]

2006年9月5日、犬山市長の石田芳弘が翌年2月実施の愛知県知事選挙に立候補する意向を表明すると[14]、10月19日、石田辞職に伴う市長選への出馬を表明した[15]。同年12月17日に行われた市長選挙はビアンキを含め8人の候補者による戦いとなり、前県議田中志典が当選した[16]

2007年4月の市議選で2期目の当選。

2017年5月11日、犬山市議会議長に立候補し、10対9、棄権1の僅差で議長選に勝利した[17][1]

2018年2月、ビアンキの発案により市民フリースピーチ制度が市議会で実現した。同制度は、市民が議場で議員を前に市政について5分間ずつ発言するというもの。個々の議員はその場で質問や感想を述べる[18]。この市民フリースピーチ制度が特に評価されたことにより、同年11月9日、犬山市議会は第13回「マニフェスト大賞」に選出された[19]

2019年4月の市議選で5期目の当選。

著書[編集]

  • 『前例より、前進!―青い目の市会議員“奪戦記”』風媒社、2014年10月20日。ISBN 978-4833111096

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “犬山市議長にビアンキさん”. 中日新聞. (2017年5月12日). http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017051290085932.html 2017年5月24日閲覧。 
  2. ^ 議員名簿一覧”. 犬山市役所 (2019年5月14日). 2019年5月14日閲覧。
  3. ^ a b 早川昌幸「あの人に迫る ビアンキ・アンソニー 愛知県犬山市議 サムライ精神で市民の思い代弁」 『東京新聞』2012年11月25日付朝刊、10面。
  4. ^ 履歴・CV | ビアンキアンソニー犬山市議会議員
  5. ^ ビアンキ アンソニー Facebook 自己紹介
  6. ^ 『前例より、前進!―青い目の市会議員“奪戦記”』風媒社、2014年10月20日、126-127頁。
  7. ^ 『前例より、前進!―青い目の市会議員“奪戦記”』風媒社、2014年10月20日、129頁。
  8. ^ Vol.035 議会議員 ビアンキ・アンソニー 犬山市議会議員 | 若者と政治を結ぶ NPO法人ドットジェイピー
  9. ^ 「週刊NY生活」 2015年2月21日。
  10. ^ a b 【大転換】第3部 〝日本人〟が変わる④国籍捨て政治家目指す - 47NEWS(よんななニュース)
  11. ^ 『前例より、前進!―青い目の市会議員“奪戦記”』風媒社、2014年10月20日、134頁。
  12. ^ 犬山市議会議員一般選挙・得票数|犬山市
  13. ^ 平岩勇司「犬山市議会 ビアンキ市議 初の一般質問 『議会中継、HPに議事録を』」 『中日新聞』2003年6月17日付朝刊、近郊版、20面。
  14. ^ 『中日新聞』2006年9月5日付夕刊、1面。
  15. ^ 毎日新聞』2006年10月20日。
  16. ^ 犬山市長選挙・得票数|犬山市
  17. ^ 中野龍三 (2017年5月29日). “市議会議長はニューヨーカー「前例より前進」 愛知”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASK5K5QFHK5KOBJB00M.html 2017年7月11日閲覧。 
  18. ^ 三田村泰和「フリースピーチ 身近な議会に一役 犬山で本年度最後 市民が自由に意見 拍手OK」 『中日新聞』2018年9月11日付朝刊、近郊版、18面。
  19. ^ 東京新聞』2018年11月10日付朝刊、6面、「犬山市議会にマニフェスト大賞」。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]