ヒート (1995年の映画)

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ヒート
Heat
Heat (1995) logo.png
監督 マイケル・マン
脚本 マイケル・マン
製作 マイケル・マン
アート・リンソン
製作総指揮 アーノン・ミルチャン
ピーター・ジャン・ブルージ
出演者 アル・パチーノ
ロバート・デ・ニーロ
音楽 エリオット・ゴールデンサール
撮影 ダンテ・スピノッティ
編集 ドヴ・ホウニグ
パスクァーレ・ブバ英語版
ウィリアム・C・ゴールデンバーグ
トム・ロルフ
製作会社 リージェンシー・エンタープライズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース
日本の旗 日本ヘラルド映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1995年12月15日
日本の旗 1996年5月25日
上映時間 171分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
スペイン語
製作費 $60,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $187,436,818[2]
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ヒート』(Heat)は、1995年アメリカ合衆国犯罪アクション映画。監督はマイケル・マン、出演はアル・パチーノロバート・デ・ニーロなど。マン監督が自作である1989年テレビ映画メイド・イン・L.A.』をセルフリメイクした作品で[3]ロサンゼルスを舞台に、強盗団のリーダーと彼らを追う刑事を描いている[4]

ストーリー[編集]

ロサンゼルスの昼下がり、ニール・マッコーリー率いる強盗団は、周到に練られた完璧な作戦で現金輸送車から麻薬カルテルのマネーロンダリング請負人であるヴァン・ザントの保有する無記名証券を奪取する。しかし、その際に新参のウェイングローが警備員を射殺。止む無くニールは他の警備員も口封じのため射殺してしまう。ニールは些細なことで警備員を射殺したウェイングローを始末しようと考えるが、一瞬の隙を突いて逃げられてしまう。

一方、捜査を担当することとなったLA市警察のヴィンセント・ハナ警部補は、わずかな手がかりから強盗団のメンバーであるマイケルを割り出すことに成功する。部下たちにマイケルの行動確認を命じ、マイケルと接触する強盗団のメンバーらしき男たちを一人ずつあぶりだしていった。ヴィンセントはリーダー格のニールに注目し、執拗に追及していく。

ヴィンセントの仕事への執念は異常であり、その家庭生活は破綻寸前のところまで迫っている。三人目の妻であるジャスティンは薬物に依存し、連れ子のローレンは情緒不安定になりつつあった。

ニールはヴァン・ザントに証券の買い取りを持ちかける。しかしヴァン・ザントは殺し屋を交渉の場に差し向けた。ニールらは殺し屋を射殺、ヴァン・ザントに宣戦を布告する。

ニールはプロの犯罪者として、いかなる状況でも高飛びできるようにするため、私生活の全てを封印していた。ところが、そんな彼の元にイーディという若い女性が現れ、瞬く間に恋に落ちる。そして、ニールは次の仕事を最後に足を洗い、彼女と共にニュージーランドへ移住することを決意する。

ヴィンセントは揺さぶりをかけるため、ニールに話しかけコーヒーに誘う。コーヒーを飲みながら身の上話をするヴィンセントとニールは、お互いの存在に不思議な共感をおぼえる。対極に位置する存在でありながら、どこか似通った部分がある。だが、敵同士の彼らは、次に会った時は必ず殺すと宣言した。

やがて、ニールらはラスト・ビジネスである銀行襲撃を実行に移す。警報装置を全て切断し、完璧な計画は成功するかに見えたが、密告によって、ヴィンセントらLA市警が銀行に急行。白昼のダウンタウンで、想像を絶する凄絶な銃撃戦になってしまう……。

結婚生活も崩壊寸前の最中、ニールが現れる場所の一報を受けて追うヴィンセント、イーディと国外逃亡への準備が整ったニールは最後に残った遺恨を片付けるため空港へ向かう。空港敷地内で息を潜める二人の頭上でジェット機の轟音が鳴り響く中、ヴィンセントの銃が火を吹いた。薄れゆく意識の中ニールは「刑務所には入らないと言っただろう」と呟き手を伸ばし、ヴィンセントはその手を握りしめる。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 テレビ朝日
ヴィンセント・ハナ アル・パチーノ 青野武 菅生隆之
ニール・マッコーリー ロバート・デ・ニーロ 津嘉山正種
クリス・シヘリス ヴァル・キルマー 大塚芳忠 山路和弘
ネイト ジョン・ヴォイト 中庸助 小林勝彦
マイケル・チェリト トム・サイズモア 牛山茂 大塚明夫
ジャスティン・ハナ ダイアン・ヴェノーラ 高島雅羅 塩田朋子
イーディ エイミー・ブレネマン 土井美加 佐々木優子
シャーリーン・シヘリス アシュレイ・ジャッド 渡辺美佐 深見梨加
ドラッカー ミケルティ・ウィリアムソン 中田和宏 荒川太郎
カサルス ウェス・ステュディ 大友龍三郎 手塚秀彰
ボスコ テッド・レヴィン 福田信昭 幹本雄之
ドナルド・ブリーダン デニス・ヘイスバート 大川透 星野充昭
ロジャー・ヴァン・ザント ウィリアム・フィクナー 納谷六朗 牛山茂
ローレン・グスタフソン ナタリー・ポートマン 川上とも子 坂本真綾
ケルソ トム・ヌーナン 広瀬正志
ウェイングロー ケヴィン・ゲイジ英語版 石塚運昇
アラン・マルシアーノ ハンク・アザリア 中田和宏
トレヨ ダニー・トレホ 小関一 大友龍三郎
ヒュー・ベニー ヘンリー・ロリンズ 伊藤栄次
アルバート・トレナ リッキー・ハリス 森川智之 相沢正輝
リチャード・トレナ トーン・ロック 石井康嗣 長島雄一
ドクター・ボブ ジェレミー・ピヴェン 大川透
ラルフ ザンダー・バークレー
その他声の出演:沢海陽子岡本嘉子津村まこと坂東尚樹
演出:水本完、翻訳:日笠千晶、制作:ザック・プロモーション
その他声の出演:堀部隆一紗ゆり、沢海陽子、水原リン北川勝博石井隆夫古澤徹吉田孝黒田弥生加藤優子彩木香里
演出:蕨南勝之、翻訳:平田勝茂、調整:佃安夫、効果:南部満治、制作:ザック・プロモーション

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンより2017年3月3日発売の製作20周年記念ブルーレイにはソフト版に加え、テレビ朝日版(正味約130分)の日本語吹き替えが収録。

使用された銃火器[編集]

武器の名前。()内は使用者名。

エピソード[編集]

  • 本作品はマイケル・マン監督が過去に自身で監督した『メイド・イン・L.A.』の壮大なリメイクである。
  • 監督のマイケル・マンはリアリティを追求する為、劇中で使用されている銃撃音は全て実際の音を収録し使用している。
  • 撮影に入る前に監督のマイケル・マンは役者たちに実弾による射撃訓練を受けさせている。この訓練の模様はDVDの特典映像等で確認できる。元イギリス軍人のアンディ・マクナブの指導の下、LA郊外にWest 5th streetと同スケールのモックアップを組みリハーサルを行った。
  • コーヒーショップのシーンは個別に練習を行いリハーサルなしで撮影された。準備せずに不慣れな環境で会話する方がよりリアリティが増すだろうというデ・ニーロの提案だった。2人が同時に映る場面がないため別々に撮影されたという噂も流れたが、2人は実際に向かい合って会話をしている。
  • ウェイングローを演じたケヴィン・ゲイジ英語版はこの映画の後、大麻栽培の容疑で逮捕され2年間服役した。刑務所でのニックネームは「ウェイングロー」だった。大麻に手を出したのは鎮痛剤の入手が出来なかったからだと彼を擁護する声も多い。
  • 輸送車襲撃に使われる大型トラックに書かれた”RAJA”のロゴは、マイケル・マンの4人の娘の頭文字である。
  • 2012年9月、日本国内初のBDソフトがリリースされる。マイケル・マン監督自らが再編集。レストアしたHDマスターを使用したファイナルカット版である。(初回生産限定盤)

作品の評価[編集]

批評家からは好意的な評価を得ている。Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「アル・パチーノとロバート・デ・ニーロがスクリーン上で一緒にいる時間はわずかだが、『ヒート』はそのスターたちから説得力のある演技を引き出し、そしてマイケル・マンのこのジャンルでの熟練ぶりを再確認させてくれる魅力的な犯罪ドラマである。」であり、83件の評論のうち高評価は87%にあたる72件で、平均点は10点満点中7.8点となっている[5]Metacriticによれば、22件の評論のうち、高評価は15件、賛否混在は6件、低評価は1件で、平均点は100点満点中76点となっている[6]

また、allcinemaはオリジナルの『メイド・イン・L.A.』と比較して「全く同じダイアローグ、カット割り、シークエンスだらけなのは構わないが、何故、ほぼ倍の尺になったのかが不明。」としつつも、「売りの12分(実質は半分の6分!)の銃撃戦は音響も含めて迫力満点で、この部分だけは他のシーンと比較して数倍のヴァージョンアップになっている。」と評価している[7]

出典[編集]

  1. ^ Heat (1995)” (フランス語). JPBox-Office. 2021年2月28日閲覧。
  2. ^ Heat” (英語). Box Office Mojo. 2010年8月7日閲覧。
  3. ^ ヒート : 作品情報”. 映画.com. 2021年2月28日閲覧。
  4. ^ ヒート(1995)”. WOWOW. 2021年2月28日閲覧。
  5. ^ Heat (1995)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年2月28日閲覧。
  6. ^ Heat Reviews” (英語). Metacritic. 2021年2月28日閲覧。
  7. ^ 映画 ヒート (1995)について”. allcinema. 2021年2月28日閲覧。

外部リンク[編集]