ヒンバ族
| OvaHimba | |
|---|---|
ヒンバ族の女性 | |
| 総人口 | |
| 2万人~5万人 | |
| 居住地域 | |
| 言語 | |
| ヘレロ語 アフリカーンス語 | |
| 関連する民族 | |
| ヘレロ |
ヒンバ族(ヒンバぞく、ヘレロ語: OvaHimba, アフリカーンス語: Himba)は、ナミビア北部クネネ州からアンゴラとの国境を成すクネネ川のアンゴラ側にかけて住む先住民。
概要
[編集]総人口はおよそ2万から5万人といわれている。ウシとヤギを育てながら生活している。
ナミビアの民族である。服飾は、腰に羊の皮や布のエプロンをつけ、手足、首、頭などに様々な装飾品をつける。また、砂漠の厳しい環境から身を守るため、肌にはオチゼという赤い土を塗り、髪はオチゼとバター、香料で塗り固める[1][2]。
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オチゼとバター、香料で固めた髪とオチゼを塗った肌。
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ヒンバ族の服飾。
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ヒンバ族の赤土と牛糞を固めて作った住居と竈仕事をする女性。
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遊牧生活を送る男性。
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ヒンバ族の村。
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村の航空写真
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マウスボウの演奏。
歴史
[編集]1904年、ドイツの軍人であるロタール・フォン・トロータが南西アフリカの先住民に対しジェノサイドを行い、9割の先住民が殺害されたといわれる。
1980年代に、大干ばつが発生し、放牧羊牛の9割が死んだ。住民の多くが放牧をあきらめ、都市部のスラム地帯で難民化した。
1990年のナミビア独立以降、ヒンバ族は政府の保護政策の下で放牧のほか、野生生物の保護や観光客向けに自然保護で生計を立てて生活している。
生活
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半定住集落で、1-4月の雨季にはホームステッドで暮らす。それ以外の時期は、家畜を囲う柵と質素な小屋からなる家畜キャンプに住むが、以前はホームステッドと共に移動していた[3]。
柵に囲われたホームステッドの中心には、オクルウォ(okuruwo)という儀式を行う社がある。その東側にはオネネ(onene)という儀式に使う小屋がある[3]。
習慣
[編集]女性と子供が赤い泥と脂肪を混ぜたものを髪と肌に塗る習慣がある。
個人は母系氏族と父系氏族の両方に属することができる二重単系出自制が取られており、これは世界的に珍しい。家畜などの所有物は主に母系で相続され、葬礼や墓参り などの儀礼においては父系出自が重要な役割を果たす[3]。
宗教
[編集]宗教観は、一神教と祖先崇拝が組み合わさっている。至高神ムクル[3]。儀式において火も重要な役割がある[3]。
また、呪術や南アフリカの伝統療法者なども根ざしている。
色覚
[編集]青という語がなく、青と緑を区別することができなかったとされる[4][5]。
脚注
[編集]- ^ “https://jisedai.asafas.kyoto-u.ac.jp/fw_report/5543/”. 2025年12月19日閲覧。
- ^ Havenga, D.; Akoba, R.; Menzi, L.; Azizi, S.; Sackey, J.; Swanepoel, N.; Gibaud, A.; Maaza, M. (2022-02-10). “From Himba indigenous knowledge to engineered Fe2O3 UV-blocking green nanocosmetics” (英語). Scientific Reports 12 (1): 2259. doi:10.1038/s41598-021-04663-0. ISSN 2045-2322.
- ^ a b c d e 宮本, 佳和 (2021-03-25). ナミビア牧畜民ヒンバ及びヘレロの土地認識の研究―土地所有制度と「伝統的権威」をめぐる政治性と表出する多層性―.
- ^ “古代人は“ブルー”が見えなかった? ~青色の認識でわかる、色と言語の不思議~”. TOCANA. 2025年12月19日閲覧。
- ^ Roberson, Debi; Davidoff, Jules; Davies, Ian R.L.; Shapiro, Laura R. (2005-06). “Color categories: Evidence for the cultural relativity hypothesis” (英語). Cognitive Psychology 50 (4): 378–411. doi:10.1016/j.cogpsych.2004.10.001.