ヒワ亜科

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ヒワ亜科
ヤッコヒワ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
小目 : スズメ小目 Passerida
上科 : スズメ上科 Passeroidea
: アトリ科 Fringillidae
亜科 : ヒワ亜科 Carduelinae
学名
Carduelinae Vigors1825
和名
ヒワ(鶸)
英名
Cardueline Finches

ヒワ亜科(ヒワあか、学名 Carduelini)は、鳥類スズメ目アトリ科の亜科である。

ヒワ(鶸)とも総称されるが、狭義にはその一部をヒワと呼ぶ(ヒワという種はいない)。

特徴[編集]

南極オーストラリア区以外の全世界に生息する。

主に種子食。雛も、親鳥が吐き戻した種子を主に食べる(それのみではない)。

分類と系統[編集]

系統樹は Klicka et al. (2007)[1]; Weir et al. (2009)[2]より。

アトリ科

アトリ亜科 Fringillinae




スミレフウキンチョウ亜科 Euphoniinae


ヒワ亜科

シメ Coccothraustesイカル属 EophonaMycerobas




 



 



 



ハワイミツスイ族 Drepanidini






アトリ科の属と種の大半を含む亜科である。アトリ科をアトリ亜科とする場合はヒワ族 Carduelini となる。

19世紀のシメ亜科(またはシメ科) Coccothraustinae とほぼ一致する。

アトリ亜科 Fringillinae に含めることもあるが[3]、この場合の広義のアトリ亜科は側系統である。

シメ Coccothraustes + イカル属 Eophona + Mycerobas 属は、ヒワ亜科の中の基底的な単系統だが[1]、この系統はスミレフウキンチョウ亜科のほうに近縁でありヒワ亜科は単系統でないとする不確実な結果もある[2]

ハワイミツスイ族は伝統的に独立科のハワイミツスイ科 Drepanididae とされてきたが、系統的にはヒワ亜科に含まれる。しばしば独立したハワイミツスイ亜科とするが (Pratt 1979)、ハワイミツスイ類を除いたヒワ亜科は側系統となる。ヒワ亜科の中でヒワ族とハワイミツスイ族に分けるが (Olson & James 1982)、このヒワ族は側系統であり、ハワイミツスイ族を維持するためには複数族へ分割する必要が出てくる。

カナリア属 Serinusヒワ属 Carduelisマシコ属 Carpodacus の3つの大きな属があったが、これらは単系統ではない[4]。カナリア属からは Crithagra 属が分離され、ヒワ属はアメリカ鳥学会 (AOU)[5]によると4属(域内にいない Linaria を数えれば5属)に分けられた。カナリア属は4属(Crithagra を3分割)、ヒワ属は7属(Spinus を3分割)に分かれるとする最近の説もある[4]

属と種[編集]

ほぼ国際鳥類学会議 (IOC)[6]よるが、アメリカ鳥学会 (AOU) に従いヒワ属を5属に分けた。ハワイミツスイ類は省略。現生40属172種、ハワイミツスイ類を除くと27属149種。

出典[編集]

  1. ^ a b Klicka, John; Burns, Kevin; Spellman, Garth M. (2007), “Defining a monophyletic Cardinalini: A molecular perspective”, Mol. Phylogenet. Evol. 45: 1014–1032, オリジナルの2010年7月11日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20100711201517/http://www.bio.sdsu.edu/pub/burns/Klickaetal2007.pdf 
  2. ^ a b Weir, J.T.; Bermingham, E.; Schluter, D. (2009), “The Great American Biotic Interchange in birds”, Proc. Natl. Acad. Sci. 106: 21737-21742, http://www.pnas.org/content/106/51/21737.full 
  3. ^ Remsen, Jr., J.V.; Cadena, C.D.; et al. (2010), “Part 10. Oscine Passeriformes, B (Motacillidae to Emberizidae)”, in AOU, A classification of the bird species of South America, Version 8 July 2010, http://www.museum.lsu.edu/~Remsen/SACCBaseline10.html 
  4. ^ a b Nguembock, B.; Fjeldsa, J.; et al. (2009), “Molecular phylogeny of Carduelinae (Aves, Passeriformes, Fringillidae) proves polyphyletic origin of the genera Serinus and Carduelis and suggests redefined generic limits”, Mol. Phylogenet. Evol. 51: 169–181 
  5. ^ AOU, ed., Check-list of North American Birds, http://www.aou.org/checklist/north/full.php 
  6. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), “Buntings, tanagers and allies”, IOC World Bird Names, version 2.5, オリジナルの2013年10月21日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20131021042403/http://www.worldbirdnames.org/n-buntings.html