ヒラオリクガメ
ヒラオリクガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() ヒラオリクガメ Pyxis planicauda
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() ワシントン条約附属書I
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Pyxis planicauda (Grandidier, 1867) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Testudo planicauda | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ヒラオリクガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Madagascar Flat-shelled tortoise |
ヒラオリクガメ(平尾陸亀、学名:Pyxis planicauda)は、リクガメ科クモノスガメ属に分類されるカメ。
分布[編集]
形態[編集]
最大甲長13.7cmとクモノスガメ属最小種。背甲はやや扁平で、上から見ると細長い。通常、項甲板はない。後部縁甲板は鋸状に尖る。椎甲板や肋甲板の色彩は黒く、明褐色や黄色の放射状の斑紋(椎甲板で4-9条、肋甲板で2-4条)が入り大型個体では甲板の縁も淡褐色になる。縁甲板の色彩は黒く、1-2条の明褐色や黄色の筋模様が入る。腹甲板と胸甲板との間に蝶番がない。腹甲の色彩は黄色で、暗褐色の斑紋や放射状の斑紋が入る。
頭部の色彩は黒に黄色い斑点が入るが、個体による変異が大きい。上顎および下顎にある角質の鞘(嘴)は黄色。四肢の色彩は淡褐色。尾は扁平。種小名planicaudaは「平たい尾の」の意で、和名と同義。
分類[編集]
以前は腹甲に蝶番を持たないことなどから本種のみでヒラオリクガメ属Acinixysを形成していたが、近年ではクモノスガメに最も近縁としてクモノスガメ属に含める説が有力。
生態[編集]
乾燥した落葉広葉樹林に生息する。雨季や降雨の直後に活発に活動し、乾季になると落ち葉や倒木の下などで休眠する。
繁殖形態は卵生。1回に1個(まれに2個)の卵を年に数回産む。
人間との関係[編集]
開発による生息地の破壊や、ペット用の乱獲等により生息数は激減している。2000年に数百頭が正規輸出された。2002年にワシントン条約附属書Iに掲載された。
ペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されていた。ワシントン条約附属書Iに掲載されたため、現在は商業目的での国際取引は禁止されている。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、136、251頁。
- 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、180頁。
- 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド リクガメ』、誠文堂新光社、2005年、50-51頁。
- 安川雄一郎 「ペットとしてのリクガメの飼育と分類」『エクストラ・クリーパー』No.3、誠文堂新光社、2008年、70頁。
外部リンク[編集]
- CITES homepage
- 2008 IUCN Red List of Threatened Species
- Leuteritz, T., Randriamahazo, H. & Lewis, R. (Madagascar Tortoise and Freshwater Turtle Red List Workshop). 2008. IUCN 2008 Red List - Pyxis planicauda. In: IUCN 2008. 2008 IUCN Red List of Threatened Species.