ヒューモビリティワールド

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ヒューモビリティワールドとは、ダイハツ工業大阪府池田市本社内に設置した企業ミュージアム
コンセプトは「くらしを考える。軽を考える。」
日本のくらしの中で同社が何を考え、クルマづくりを通じてどのように世の中に貢献しようとしたか?を紹介しながら、
近隣の社会科見学(小学校)ニーズに対応できるよう「人に役立つものづくり」のエッセンスを学ぶことも出来る、体験型展示館である。

館の訴求用コピーは「なるほど体験・くらしと軽」

各フロア[編集]

2F エントランス・ガイダンスルーム・企画展スペース[編集]

総合案内カウンターを設置。

来館者は最初にヒューモビリティワールドの概要映像をガイダンスルームで見る。

時期ごとに企画展もあわせて開催(不定期)。

企画展内容
2015年1月~3月
  •  「ダイハツで遊ぶ」 展示車:フェローバギー、コペンエクスプレイ
2015年4月~9月
  •  「ミゼットおやじと農業女子」  展示車:ミゼットDKA型、ミゼットMP型、ハイゼット農業女子パック
2015年10月~
  • 「デザインのウラガワ」 展示車:キャスト スタイル
その他
  • 1/4キャストクレイモデル(フロント)、内装ハーフモックアップモデル、モデラー作品2種「影絵」「The Value Of Small」

2F ダイハツの原点[編集]

同社が昭和初期に製造したLH-25型ディーゼル機関、HD型三輪自動車を展示。 あわせて、それぞれが「どのようにくらしに役立っていたのか」をパネルや大型絵本(幼児向け)で解説している。

【展示物】
・LH25型 産業用大型ディーゼルエンジン(昭和8年 発動機製造株式会社)
・HD型 三輪自動車(昭和8年)

3F いつの時代もくらしの真ん中に(ダイハツ軽自動車の変遷)[編集]

同社の代表的な自動車を、直近まで各年代毎に、当時のくらしぶりと合わせて展示。
当時の人々のくらしの中にどのようなニーズがあり、これを同社がどう応えようとしていたのかがよくわかる。

【展示車一覧】
・ミゼット(1950年代)
・フェロー(1960年代)
・シャレード(1970年代)
・初代ミラ(1980年代)
・初代ムーヴ(1990年代)
・初代コペン(2000年代)
・初代タント(2000年代)
・初代ミライース(2010年代)

3F アジアに広がるダイハツのクルマづくり(海外展開)[編集]

アジア(インドネシア・マレーシア)での現地生産事業の紹介。ミライースの技術を活用し、現地ニーズに合った自動車をどのように開発・生産しているかを解説。


【展示車】
・アイラ(インドネシア:アストラダイハツモータース生産車両)

4F 軽自動車を支える技術等[編集]

【概要】
「走る・曲がる・止まる」の自動車の基本原理、「低燃費・環境技術」の基本原理を模型装置で体験できる。
主に小学生を対象にした展示・体験装置としている。 軽自動車用エンジン、CVT(無段変速機)等、現物のカットモデルも展示している。
軽規格の中で、「走る・曲がる・止まる」等の自動車を駆動させる装置と、快適で広い室内スペースの両立を図るためのパッケージ技術を
ゲーム感覚で体験できるタッチパネル式シミュレートプログラムを設置している。
あわせて、エンジン等の自動車を駆動させる装置が、実際の車にどのように配置されているかがわかるように
軽乗用車「タント」を中央から輪切りにしたカットモデルも展示している。
また、新しい技術により、さらに我々のくらしがどう変わっていくのか?をコンセプトカー(モーターショー出品車)等で提案している。

【各コーナー紹介】
(1)ミライースのひみつシアター
   日本の国土にぴったりな軽自動車とは何か?や、軽自動車に折り込まれている技術の概要を小学生にもわかりやすく映像で解説している。
   実物のミライースをスクリーンに張り付けた大型映写装置としている。所要時間約3分程度

(2)走る・曲がる・止まる の基本原理
   ・垂直運動を回転運動に変えるエンジンの基本的な仕組みを体験装置で確認できる。
    実際のエンジンのカットモデルも展示。
   ・プーリーとベルトを組み合わせて無断変速を実現するCVTの体験装置を設置。
    実際の軽自動車用CVTのカットモデルも展示。
   ・平らな歯車と回転歯車(ラック&ピニオン)、アームの組み合わせでハンドル操作によりタイヤの方向を変える仕組みが理解できる体験装置を設置。
    実際の車に搭載しているラック&ピニオンのカット部品も展示。
   ・回転運動を摩擦の力で止める仕組みを体験できる装置を設置。
    実際の車に搭載しているディスクブレーキアッセンブリーのカット部品も展示。

(3)無駄なくエネルギーを使う技術
   省エネルギー技術として、現在のダイハツの考え方である「軽量化」「エネルギーロスの低減」はどのような原理なのか?を解説している。
   本コーナーもあくまで小学生向けで技術の詳細解説ではなく基本原理の紹介に留めている。
   イーステクノロジーと呼ばれる、低燃費技術の裏側を垣間見ることができる。

   ・止まる力を電気に変える
    走行している車両を止めるということは、運動エネルギーを別のカタチに変換することである。自動車の場合のこの運動エネルギーをブレーキという装置で熱エネルギーに変換し、速度を落として停止することが出来る。
    ブレーキディスクが熱くなるのはこのためである。
    この熱エネルギーは大気に放出されるだけなので、これを走るエネルギーに活用する方法はないか?という観点で開発されたのが回生発電である。
    実際には車両が止まる際に回転するタイヤと連動する軸に取り付けられた発電機によって電気を発生させ、これを蓄電池にためておくという技術である。この電気エネルギーを車両が走るために活用するという仕組みである。
    ハイブリッド車や電車の回生発電も同じ考えである。これらを目で見て確認できる体験装置を設置している。
    なお、この技術はミライースには搭載されていない。(2015年4月現在)

   ・動く部品同士の摩擦抵抗を減らし、走るための燃料を少なくする
    オイル塗布やベアリング等を使用により摩擦力を徹底して低減する技術の原理を体験できる装置を設置。

   ・空気抵抗を少なくし、走るための燃料を少なくする
    ボディの空力を徹底して改善し空気抵抗を抑えることでエンジンのガソリン消費量を減らすという技術。
    ミニ風洞装置の中にある車両に見立てた円錐状の物体にかかる空気抵抗の違いを体験できる装置を設置している。

   ・使う素材を変え形状を変え、ボディを軽くし、走る燃料を少なくする
    鉄からアルミや樹脂に素材を変えたり、鉄でも厚さを薄くしながら十分な強度が保てるように形状を工夫する技術の原理を体験できる装置を設置。

(4)予防安全技術
   人のうっかりをサポートする安全技術を映像で紹介している。
   ・低速域衝突回避支援ブレーキ
   ・誤発信抑制制御機能
   ・先行車発信お知らせ機能
   ・VSC&TRC(横滑り防止機能、トラクションコントロール)

(5)軽自動車をデザインしてみよう
   工業製品は使う人のことを考えてデザインされている、ということを体験してもらうためのパソコンを活用した塗り絵ソフトを設置している。
   いくつかのテーマを選び、自由に車をデザイン(タッチパネルに指で絵を描き、色を塗る)できる。

(6)軽自動車を設計してみよう
   軽自動車は全長、全幅、全高が規格として定められている。定められた寸法の中で、十分に走り曲がり止まり、大人4人が快適に使える空間を確保するという技術が大変重要である。
   特に日本の軽自動車規格は世界にも類をみないコンパクトな規格であり、この規格が日本の軽自動車メーカーの技術を発展させたといっても過言ではない。
   このような技術のエッセンスをパソコンを活用したシミュレーションゲームソフトで体験できる。
   また、実際の車に、どのような部品がどこに配置されているのか?が一目でわかるようにタント(実車)を輪切りにしたカットモデルも展示している。

(7)ものづくりの姿勢
   生産工場のロボット化が進んでも人が関与する工程は0にはならない。生産工場で働く人々の考えや実際の行動を、板金、塗装、組立、検査という区分で映像で紹介している。
   滋賀県竜王工場が舞台となっている。


(8)技術がくらしを変える
   モーターショー出品車両を展示している。新しい技術により、私たちのくらしがどう変わるのか?を提示。

見学方法[編集]

基本的に専任アテンダントよる解説付きの案内となっている。所要時間は90分。
1グループ20名となっている。展示スペースは2F~4Fの3層構造になっているが各階移動は基本的に階段である。

料金・開館時間[編集]

入場料は無料であるが、見学は完全予約制となっている。
2015年1月より一般来場の受付を開始している。
但し土曜日のみ(2015年1月現在)

施設機能[編集]

全館、禁煙である。喫煙コーナーはない。
授乳室、休憩室を設置している。
車イスでも見学が可能である。


外部リンク[編集]