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ヒメクビワカモメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメクビワカモメ
ヒメクビワカモメ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: ヒメクビワカモメ属 Rhodostethia
: ヒメクビワカモメ R. rosea
学名
Rhodostethia rosea
(MacGillivray, 1924)
和名
ヒメクビワカモメ
英名
Ross's Gull

ヒメクビワカモメ(姫首輪鴎、学名Rhodostethia rosea )は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種である。

分布

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シベリア北東部、カナダ北部、グリーンランド西部の北極圏で繁殖し、冬季は北極海周辺に広がって過ごす。あまり南下はしない。

日本では数少ない冬鳥として、オホーツク海沿岸に少数がほぼ毎年渡来する。日本は渡来地の中で最南端にあたる。青森県新潟県千葉県でも記録がある。

形態

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体長約31cm、翼開長約84cm。日本で記録されたカモメ類の中では小型の種になる。雌雄同色である。

成鳥夏羽は、頭部が白く胸から腹はやや紅色がかった白色である。後頭から喉にかけて黒い輪状の帯がある。翼の上面、下面は灰色。成鳥冬羽は、頭頂や頸が灰色を帯び、眼の後方に黒斑がある。黒い輪状の帯は不明瞭になる。幼鳥は、翼の上面にM字型の黒褐色の模様が出る。

嘴は黒く短め。

生態

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非繁殖期は、海岸や沿岸近くの海上に生息する。海面近く飛翔し、水面に浮かぶ餌を捕食する。

ツンドラ地帯の地上に枯れ草で巣を作る。巣の内部に植物の葉や苔を敷くこともある。1腹2-3個の卵を産み、抱卵期間は約21日である。雌雄ともに抱卵する。

鳴き声は、「クワッ クワッ」、「キョオオオ」など。

類似種と識別点

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ヒメカモメの冬羽と似ているが、本種の方がやや大きい。また、本種は翼が長く先端が尖っており、尾はくさび型をしている。

参考文献

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  • 叶内拓哉 『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』、山と溪谷社1998年
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社
  • マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修 『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、110頁

関連項目

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