ヒメクビワカモメ
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ヒメクビワカモメ | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rhodostethia rosea (MacGillivray, 1924) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヒメクビワカモメ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Ross's Gull |
ヒメクビワカモメ(姫首輪鴎、学名:Rhodostethia rosea )は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種である。
分布
[編集]シベリア北東部、カナダ北部、グリーンランド西部の北極圏で繁殖し、冬季は北極海周辺に広がって過ごす。あまり南下はしない。
日本では数少ない冬鳥として、オホーツク海沿岸に少数がほぼ毎年渡来する。日本は渡来地の中で最南端にあたる。青森県、新潟県、千葉県でも記録がある。
形態
[編集]体長約31cm、翼開長約84cm。日本で記録されたカモメ類の中では小型の種になる。雌雄同色である。
成鳥夏羽は、頭部が白く胸から腹はやや紅色がかった白色である。後頭から喉にかけて黒い輪状の帯がある。翼の上面、下面は灰色。成鳥冬羽は、頭頂や頸が灰色を帯び、眼の後方に黒斑がある。黒い輪状の帯は不明瞭になる。幼鳥は、翼の上面にM字型の黒褐色の模様が出る。
嘴は黒く短め。
生態
[編集]非繁殖期は、海岸や沿岸近くの海上に生息する。海面近く飛翔し、水面に浮かぶ餌を捕食する。
ツンドラ地帯の地上に枯れ草で巣を作る。巣の内部に植物の葉や苔を敷くこともある。1腹2-3個の卵を産み、抱卵期間は約21日である。雌雄ともに抱卵する。
鳴き声は、「クワッ クワッ」、「キョオオオ」など。
類似種と識別点
[編集]ヒメカモメの冬羽と似ているが、本種の方がやや大きい。また、本種は翼が長く先端が尖っており、尾はくさび型をしている。
参考文献
[編集]- 叶内拓哉 『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』、山と溪谷社、1998年
- 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年
- 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社
- マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修 『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、110頁