パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア

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パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア
ハンブル・パイライブ・アルバム
リリース
録音 1971年5月28日〜29日
ジャンル ハードロック
時間
レーベル A&Mレコードユニバーサルミュージック
プロデュース ハンブル・パイ
専門評論家によるレビュー
ハンブル・パイ アルバム 年表
ロック・オン
(1971年)
パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア
(1971年)
スモーキン
(1972年)
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パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア』(Performance Rockin' the Fillmore)は、イギリスのロック・バンド、ハンブル・パイ1971年に発表したライブ・アルバムLP盤では2枚組であったが、CDでは1枚に収まっている。

1971年5月に、ニューヨーク市マンハッタン南東部・イースト・ヴィレッジにあったコンサートホール、フィルモア・イーストで行ったコンサートの模様を録音したアルバムである。ハンブル・パイにとって2度目のアメリカ合衆国ツアーの途上であった。

スティーヴ・マリオットの力強いボーカルと激しい演奏が評判を呼び、Billboard 200で21位[1]全英アルバムチャートで32位を記録[2]。バンドにとって初めての商業的成功を収めた作品であり、現在では名ライブアルバムの評価を確固たるものとしている。これによってハンブル・パイの進むべき方向は明確となるが、マリオットと並ぶバンドの顔であったピーター・フランプトンは音楽的志向の違いから、演奏には参加しているものの、アルバム発売時にはすでに脱退していた。

曲目[編集]

  1. フォア・デイ・クリープ - Four Day Creep – 3:46 … ブルースシンガー、アイダ・コックスの曲のカヴァー。
  2. アイム・レディー - I'm Ready – 8:31 … 『大地と海の歌』に収録されたオリジナル・ナンバー。
  3. ストーン・コールド・フィーヴァー - Stone Cold Fever – 6:18 … 『ロック・オン』に収録されたオリジナル・ナンバー。
  4. 金のとげ - I Walk on Gilded Splinters – 23:25 … ドクター・ジョンのアルバム『グリ・グリ』に収録されていた曲のカヴァー。
  5. ローリング・ストーン - Rollin' Stone – 16:07 … マディ・ウォーターズ曲のカヴァー。スタジオ版は『ロック・オン』に収録。
  6. ハレルヤ(アイ・ラヴ・ハー・ソー) - Hallelujah I Love Her So – 5:10 … レイ・チャールズ曲のカヴァー。
  7. ノー・ドクター - I Don't Need No Doctor – 9:15 … レイ・チャールズ曲のカヴァー。

その他[編集]

  • 「ノー・ドクター」はシングル・カットされ、ビルボード73位を記録。マリオットはハンブル・パイ解散後も自らのレパートリーに入れていたほか、マリオットの死後、フランプトンらによってハンブル・パイの再結成コンサートが挙行された際も同曲が演奏されており、ハンブル・パイの代表曲のひとつといえる。
  • 1980年代のヘヴィメタルバンドW.A.S.P.も「ノー・ドクター」のカヴァーを行っているが、レイではなくハンブル・パイのヴァージョンを下敷きにしたものである。

参考文献[編集]

  • 同アルバム日本版ライナー・ノーツ(2006年)
  • 『ディスク・ガイド・シリーズ ブリティッシュ・ハードロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント
  • 『ディスク・ガイド・シリーズ ブルース・ロック』(同上)

脚注・出典[編集]

  1. ^ Humble Pie Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2018年3月12日閲覧。
  2. ^ HUMBLE PIE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。

外部リンク[編集]