パスコ (ワシントン州)

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パスコ
ローデス病院
ローデス病院
フランクリン郡内の位置
フランクリン郡内の位置
北緯46度14分19秒 西経119度6分31秒 / 北緯46.23861度 西経119.10861度 / 46.23861; -119.10861座標: 北緯46度14分19秒 西経119度6分31秒 / 北緯46.23861度 西経119.10861度 / 46.23861; -119.10861
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワシントン州
フランクリン郡 (ワシントン州)
面積
 • 合計 34.08 mi2 (88.27 km2)
 • 陸地 30.50 mi2 (78.99 km2)
 • 水域 3.58 mi2 (9.27 km2)
標高
387 ft (118 m)
人口
(2020年)[1]
 • 合計 77,108人
等時帯 UTC-8 (太平洋標準時)
 • 夏時間 UTC-7 (PDT)
ZIPコード
99301-99302
市外局番 509
連邦情報処理標準 53-53545[2]
地名情報システム feature ID 1513388[3]
ウェブサイト pasco-wa.gov

パスコ(Pasco 発音: [ˈpæskoʊ])は、アメリカ合衆国ワシントン州フランクリン郡の都市である。フランクリン郡の郡庁所在地。人口は7万7108人(2020年)。トリシティズと呼ばれるハンフォード・サイト近郊の中規模な都市圏に含まれる。トリシティズにはパスコの他にケニウィックリッチランドが属している。

地理・気候[編集]

北緯46度14分19秒、西経119度6分31秒 (46.238507, -119.108534)[4]に位置している。

アメリカ合衆国統計局によると、総面積78.3 km2 (30.2 mi2) である。このうち72.7 km2 (28.1 mi2) が陸地であり、5.5 km2 (2.1 mi2) (7.08%) が水地である。

ワシントン州の南東に位置し、カスケード山脈雨蔭が発生する。そのため、年間を通じて降水量が少なく、砂漠である。ワシントン州の他の地域と異なり、夏は暑く、冬は寒い。

南部はコロンビア川が境界となって、近隣都市のリッチランドとケニウィックから分離している。

人口[編集]

人口推移
人口
1890320
1900254−20.6%
19102,083720.1%
19203,36261.4%
19303,4964.0%
19403,91311.9%
195010,228161.4%
196014,52242.0%
197013,920−4.1%
198017,99429.3%
199020,33713.0%
200032,06657.7%
201059,78186.4%
202077,10829.0%

2010年の国勢調査推計による人口統計データ

基礎データ

  • 人口: 59,781人
  • 世帯数: 17,983世帯
  • 家族数: 13,863家族
  • 人口密度: 756.8人/km2(1,960.0人/mi2
  • 住居数: 18,782軒
  • 住居密度: 237.8軒/km2(615.8軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 35.5%
  • 18-24歳: 10.6%
  • 25-44歳: 29.9%
  • 45-64歳: 17.2%
  • 65歳以上: 6.7%
  • 年齢の中央値: 27.3歳
  • 性比
    • 男性: 50.7%
    • 女性: 49.3%

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 51.3%
  • 結婚・同居している夫婦: 55.1%
  • 未婚・離婚・死別男性が世帯主: 7.1%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 14.9%
  • 非家族世帯: 22.9%
  • 単身世帯: 17.0%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 5.3%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 3.30人
    • 家族: 3.73人

収入[編集]

収入と家計(2000年推計)

  • 収入の中央値
    • 世帯: 34,540米ドル
    • 家族: 37,342米ドル
    • 性別
      • 男性: 29,016米ドル
      • 女性: 22,186米ドル
  • 人口1人あたり収入: 13,404米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 19.5%
    • 対家族数: 23.3%
    • 18歳以下: 31.4%
    • 65歳以上: 9.6%

歴史[編集]

1805年10月16日、ルイス・クラーク探検隊がパスコ近郊に宿営したと、サカガウィア州立公園に記されている。その後もこの地域には猟師やゴールドトレーダーが頻繁に出入りしていた。 1880年代には、コロンビア川流域にノーザン・パシフィック鉄道が開通し、この地域にも多くの開拓民が移住するようになった。

1891年9月3日、パスコが正式に設立された。ノーザン・パシフィック鉄道エンジニアのヴァージル・ボーグ英語版により、ペルーパスコ県セロ・デ・パスコからパスコと名付けられた。しばらくは小さな鉄道の町だったが、1941年グランドクーリーダムが完成したことにより灌漑と農業をもたらした。

1940年代から1950年代にかけて、ハンフォード・サイトの影響を受けトリシティズ全体が急速に成長した。しかし、移民の多くはリッチランドとケンウィックに流入し、パスコは農業が主要産業のままだった。第二次世界大戦後もハンフォード・サイト関連の仕事のために政府の資金が地域全体を潤したが、パスコは農業が経済基盤を支えていた。

1990年代後半、これまでとは異なる形のハンフォード・サイト関連の好況が予見され、数社のデベロッパーにより住宅と商業ビルが購入された。

近年、パスコ西部には住宅やアパート、ショッピングセンターが爆発的に増加している。パスコ東部の古い街並みの地区と区別するために、地域住民からは"West Pasco"と呼ばれている。

経済[編集]

市街地近郊に農業地帯があるため、いくつかの大規模な食品会社の本社がある(コナグラ・フーズ英語版Reser's Fine Foods、Twin City Foods)。また、近年ではワインの製造が活況を呈している(Gordon Brothers Cellars、Fidelitas Winery、Kamiak Vineyards、Preston Premium Wines)。

トリシティズ空港があり、大都市との旅客便や貨物便が運航されている。国内の旅客鉄道が整備された1970年以来、アムトラック鉄道の駅が利用されている。それ以外には、コロンビア川スネーク川貨物船が輸送経路として使われる。

ハンフォード・サイトの核施設、BNSF鉄道、ラム・ウェストン、ボイジー・カスケード、タイソン・フーズ、エネルギー・ノースウエスト、フッ素ハンフォード社、ベクテル、バテル・パシフィック・ノースウェスト国立研究所に雇用されている人が多い。

教育[編集]

交通[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

有名人[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]