バンクーバーの朝日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
バンクーバーの朝日
監督 石井裕也
脚本 奥寺佐渡子
製作 稲葉直人、菊池美世志
出演者 妻夫木聡
亀梨和也
勝地涼
上地雄輔
池松壮亮
佐藤浩市
高畑充希
宮崎あおい
貫地谷しほり
撮影 近藤龍人
制作会社 フィルムメイカーズ
製作会社 フジテレビ
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 2014年12月20日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 14.2億円[1]
テンプレートを表示

バンクーバーの朝日』(バンクーバーのあさひ)は、2014年制作の日本映画フジテレビジョン開局55周年記念作品。

戦前カナダバンクーバーに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」を描いた作品。

石井裕也が監督し、主演の妻夫木聡とは同年5月24日公開の映画『ぼくたちの家族[2]に続き、再タッグとなる。

KAT-TUNの亀梨和也勝地涼上地雄輔池松壮亮など、実際に野球経験のある俳優を起用して[3][4]撮影が行われた。

バンクーバーでのロケのほか、栃木県足利市に広大なロケセットを組み、当時の日本人街や野球場が再現された。

また、この映画に劇中歌として使用された「Take me out to the ball game」を映画にも出演している上地雄輔が「Take me out to the ball game〜あの・・一緒に観に行きたいっス。お願いします!〜」というタイトルでカバーしている。

あらすじ[編集]

1900年代初頭、多くの日本人が新天地を夢見てカナダへ渡った。しかし現実は、過酷な肉体労働貧困、云われのない差別…という厳しさであった。そんな中、日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が生まれる。体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位であったが、彼らのプレイは日本人街の希望の光となっていった。ある年、キャプテンに就いたレジー笠原は、敵の三塁手が大柄で動きが鈍そうなことからセーフティバントを思い立つ、さらに盗塁を組合せて念願の得点を取ることに成功した。これをきっかけに、バント盗塁を多用するプレースタイルを思いつく。その大胆な戦法は「頭脳野球」「サムライ野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていき、シーズン最終戦に優勝を賭けた大一番を戦うまでになる。

朝日の活躍は、日系移民とカナダ人との垣根を下げるのに寄与したかと思ったが、泥沼化した日中戦争支那事変)の打開を図るため、1941年12月日本軍真珠湾攻撃を行い太平洋戦争大東亜戦争)が勃発すると、一転して日系移民は敵性国民として強制収容されることになってしまう。彼らが収容所から出たのは終戦後5年後、さらに朝日と言う野球チームの名誉が回復されるには60年の歳月が掛かることとなってしまった。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督:石井裕也
  • 脚本:奥寺佐渡子
  • 製作:石原隆市川南
  • プロデューサー:稲葉直人、菊池美世志
  • ラインプロデューサー:小沢偵二
  • アシスタントプロデューサー:梶本圭、西原恵
  • 撮影:近藤龍人
  • 照明:藤井勇
  • 録音:加藤大和
  • 美術:原田満生
  • 編集:普嶋信一
  • 音楽:渡邊崇
  • 衣装:宮本まき江
  • ヘアメイク:豊川京子
  • 装飾:石上淳一
  • VFXスーパーバイザー:西尾健太郎
  • スクリプター:工藤みずほ
  • 音響効果:小島彩
  • キャスティング:元川益帳
  • 助監督:増田伸弥、足立博、金子敏之、佐々木洸介、錦戸健太郎
  • 制作担当:有賀高俊
  • 企画協力:テッド・Y・フルモト
  • 協力:足利市
  • 撮影協力:ANA
  • 制作プロダクション:フィルムメイカーズ
  • 配給:東宝
  • 製作:「バンクーバーの朝日」製作委員会(フジテレビジョン、東宝、FNS27社

受賞[編集]

関連作品・番組[編集]

『メモリーズ・オブ・「バンクーバーの朝日」』
映画公開にあたり、石井監督自らがメガホンを取り制作したスピンオフムービー。13分のショートストーリー。 2014年11月 - 2015年1月にわたり、日本映画専門チャンネルにおいて独占放送された(放送日時はランダム)[7]。映画本編で使用したオープンセットをそのまま使用しているため世界観もそのまま再現されている。一人の少女が現代の日本から、映画の舞台となった戦前のカナダ・バンクーバーの世界へと迷い込むファンタジーである。
  • キャスト
高畑充希は見た!バンクーバー朝日の素顔
フジテレビにて2014年12月8日 - 12月13日の15時台に放送されたミニ番組。
「バンクーバーの朝日」歴史の波間に消えた真実の物語[8]
フジテレビにて2014年12月13日13:00 - 14:30に放送。妻夫木聡とKAT-TUNの亀梨和也が映画の舞台であるカナダを訪れ、バンクーバー朝日のメンバーと対面する。
「バンクーバーの朝日」序章〜映画の時代背景を名優・滝藤賢一が独演〜[9]
フジテレビにて2014年12月16日 - 12月21日に放送。滝藤賢一が案内人を務め、映画の時代背景を独演する。全6話。
  • 放送日程
  • 12月16日0:35 - 0:45 第1話「旅立ち」
  • 12月17日0:35 - 0:44 第2話「オレたちの生きる道」
  • 12月18日0:35 - 0:44 第3話「絶望」
  • 12月19日0:35 - 0:45 第4話「希望」
  • 12月20日0:50 - 1:00 第5話「誇り」
  • 12月21日1:55 - 2:05 第6話「奇跡」
奇跡の実話はこうして映画になった!「バンクーバーの朝日」ができるまで[10]
フジテレビにて2014年12月20日14:30 - 15:30に放送。映画撮影の舞台裏に密着した番組。

脚注[編集]

  1. ^ 2015年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ “妻夫木聡、石井裕也監督「ぼくたちの家族」で初共演・池松壮亮と兄弟に”. 映画.com. (2014年2月27日). http://eiga.com/news/20130410/13/ 
  3. ^ 監督の石井裕也が吹き替えなしでの野球の演技を求めた事による。
  4. ^ “妻夫木・亀梨・上地・勝地らで伝説の野球チーム映画化!「彼らの誇りを胸に」”. マイナビニュース. (2014年2月20日). http://news.mynavi.jp/news/2014/02/20/442/ 
  5. ^ 2014年 第88回キネマ旬報ベスト・テン”. KINENOTE. 2015年1月8日閲覧。
  6. ^ “「そこのみにて光輝く」が日本映画1位…キネマ旬報ベスト・テン”. スポーツニッポン. (2015年1月8日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/01/08/kiji/K20150108009593960.html 2015年1月8日閲覧。 
  7. ^ メモリーズ・オブ・「バンクーバーの朝日」”. 日本映画専門チャンネル (2014年). 2014年12月20日閲覧。
  8. ^ バンクーバーの朝日」歴史の波間に消えた真実の物語”. フジテレビ (2014年12月13日). 2014年12月20日閲覧。
  9. ^ 「バンクーバーの朝日」序章〜映画の時代背景を名優・滝藤賢一が独演〜”. フジテレビ (2014年12月). 2014年12月20日閲覧。
  10. ^ 奇跡の実話はこうして映画になった!「バンクーバーの朝日」ができるまで”. フジテレビ (2014年12月20日). 2014年12月20日閲覧。

外部リンク[編集]