バラード (アルバム)

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Ballads
ジョン・コルトレーンスタジオ・アルバム
リリース 1962年
録音 1961年12月21日 - 1962年11月13日
ジャンル ジャズ
時間 31:49
レーベル インパルス!レコード
プロデュース ボブ・シール
専門評論家によるレビュー
ジョン・コルトレーン 年表
Coltrane
(1962)
Ballads
(1962)
Bye Bye Blackbird
(1962)
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バラードBallads)は、ジョン・コルトレーンインパルス!レコードから1962年に発表したアルバム。タイトル通り、全曲バラードバラッド)の作品である。

解説[編集]

ジョン・コルトレーンの演奏は、主に激しい一面が評価されてきた。音楽評論家のアイラ・ギトラーは、切れ目なく続くサックスの音を「シーツ・オブ・サウンド」と形容し、1950年代末期にコルトレーンがモード・ジャズの領域に進むと、更に激しさは増していった。しかしコルトレーンは、デビュー当時からバラードも好んで演奏し、それが結実したのが本作である。コルトレーンの作品としては異色作だが、情感のこもった優しい演奏で、今もジャズを聴き始めたばかりのリスナーに薦められることが多い。

本作に関してしばしば伝えられるエピソードは、「サックスのマウスピースの調子が悪く、速いフレーズを弾けなかったため、苦肉の策としてバラード・アルバムを作った」というものである。ただし、真偽のほどは不明。実際のところは、プロデューサーのボブ・シールが、よりファン層を広げるために着想したようである[1]

「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」は、元々はミュージカル映画『凸凹空中の巻』の挿入歌で、コルトレーン以前にもソニー・ロリンズが『サキソフォン・コロッサス』で、ビリー・ホリデイが『レディ・イン・サテン』で取り上げている。

収録曲[編集]

  1. セイ・イット - Say It (Over and Over Again)(F. Loesser - J. McHugh)(大村憲司矢野顕子との共演でカバーしている)
  2. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ - You Don't Know What Love Is(D. Raye - G.DePaul)
  3. トゥー・ヤング・トゥ・ゴー・ステディ - Too Young to Go Steady(H. Adamson - J. McHugh)
  4. オール・オア・ナッシング・アット・オール - All or Nothing at All(J. Lawrence - A. Altman)
  5. アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー - I Wish I Knew(H. Warren - M. Gordon)
  6. ホワッツ・ニュー - What's New(B. Haggart - J. Burke)
  7. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - It's Easy to Remember(L. Hart - R. Rodgers)
  8. ナンシー - Nancy (With the Laughing Face)(J. Van Heusen - P. Silvers)

演奏メンバー[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 伝記本『コルトレーンの生涯』(J・C・トーマス著、武市好古訳、学習研究社より日本語版刊行)に準拠