バスカード (富士急行)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

バスカード富士急行及びグループ内の路線バス事業者(フジエクスプレスは除く)で発売していた磁気式プリペイドカードである。

概要[編集]

富士急行では、通常の回数券は11枚つづりで10枚分か、35枚つづりで30枚分の運賃によるものであったが、券種が70円~250円のものが10円刻みで存在したため、発売券種は38種類(このほかに昼間回数券もあった)にものぼり、管理上非常に煩雑であった。バスカードの導入によりこれを解消した上、乗り継ぎ割引などの設定によりバス利用者増を図ったものである。

従来の回数券と比較すると利便性が高いため、普及はかなり早かった。他社との共通化も検討されていたが、これはPASMOで実現することになった。

2008年8月14日、各社より同年9月30日限りの発売停止と2009年9月30日限りの利用停止が発表された。[1]

種類[編集]

普通カード・昼間カード・学生カードの3種類が存在する。

普通カード

  • 3000円(3300円分)割引率9.1%
  • 5000円(5600円分)割引率10.7%
  • 10000円(11600円分)割引率13.8%

昼間カード 9時 - 16時の降車で有効。

  • 1000円(1100円分)割引率9.1%
  • 3000円(3900円分)割引率23.1%
  • 5000円(6550円分)割引率23.7%

1000円カードの割引率が低いように思われるが、乗り継ぎ割引が適用されるため、実質的な割引率はもう少し高くなる。

学生カード 購入には通学証明書が必要。

  • 3000円(3900円分)割引率23.1%
  • 6000円(7800円分)割引率23.1%
  • 8000円(10650円分)割引率24.8%

利用方法[編集]

  • 乗車時にカードリーダーにカードを通し、降車時にカードリーダーにカードを通すと運賃が差し引かれる。
  • 複数人または子供がいるときは、運転士に申告する必要がある。ただし、学生カードではこの扱いは出来ない。
  • 乗車時にカード挿入を忘れた場合、始発からの運賃が差し引かれるが、乗り継ぎ割引は適用されない。ただし、乗務員に申し出ればテンキー入力によって処理可能で、乗り継ぎ割引も適用される。
  • カード残額が足りなければ別のカードを用意するか、現金で精算することができる。ただし、複数種類のカード(例えば学生カードでの不足分を普通カードで行なう場合)での連続使用は出来ず、カードが有効であることを確認して乗務員がテンキー入力で処理する。

利用可能な事業者及びエリア[編集]

下記の事業者の一般路線全線で利用可能。ただし、富士登山バスにおいて、貸切車が使用された場合には使用できない。

裏面印字機能[編集]

富士急湘南バス以外のエリアでは、降車時に以下のように印字される。 「0114A403-43*¥8560」

0114 A 403 - 43 * ¥8560
乗車月日 上下区分 系統   降車停留所 割引有無 残額
  • 乗車月日
  • 上下区分…下り便が「A」、上り便が「B」。循環路線の場合は「B」となる。
  • 系統…デジタル運賃表の指令番号。
  • 降車停留所…出発地から何番目の停留所かが記される。
  • 割引有無…乗り継ぎ割引が適用された場合は「*」、テンキーによる金額入力処理となった場合は「■」が印字される。
  • 残額

乗り継ぎ割引[編集]

富士急湘南バス以外のエリアでは、指定のバス停で1時間以内に乗り継いだ場合、2台目のバスでは運賃から一律50円が割り引かれる。乗り継ぎ回数制限はない。単純な往復乗車でも適用される。

富士急湘南バスエリアでの利用[編集]

富士急湘南バスエリアではバス共通カードに合わせた運賃箱仕様になっているため、裏面印字機能がなく、乗り継ぎ割引指定停留所も存在しない。また、車内や回数券委託販売所ではバス共通カードのみの発売となっているため、富士急行のバスカードを購入する場合は直営窓口を利用する必要がある。

沿革[編集]

  • 1997年10月1日 - 静岡県内の営業所及び富士急三島バス(当時)富士急静岡バス全線に導入。
  • 1998年10月1日 - 山梨県内の営業所及び富士急都留中央バス(当時)に導入。
  • 2001年3月30日 - 松田営業所(当時)管内でバス共通カード導入。
  • 2001年4月15日 - 松田営業所(当時)管内で導入。
    当初はバス共通カード導入と同時に導入する予定であったが、3月30日に車内の告知で延期が発表された。
  • 2002年3月31日 - 全ての回数券の販売を中止。(ただし、その後一部のコミュニティバスで発売[2]。)
  • 2008年9月30日 - 富士急バスカード販売終了。富士急湘南バスの「バス共通カード」販売・利用は継続
  • 2008年10月1日 - 富士急バスカード無料払い戻し開始。
  • 2009年9月30日 - 富士急バスカード利用終了。

登場当初の割引率[編集]

1997年の導入当初は、非常に高い割引率で話題となった。特に昼間カードについては、割引率が30%を超えていた。しかし、1999年頃に、現在の割引率に引き下げられている。割引率引き下げの理由については不明。

普通バスカード

  • 3000円(3450円分)割引率13%
  • 5000円(5750円分)割引率13%
  • 10000円(11800円分)割引率15.3%

昼間バスカード

  • 1000円(1500円分)割引率33.3%
  • 3000円(4500円分)割引率33.3%
  • 5000円(8000円分)割引率37.5%

特記事項[編集]

  • フジエクスプレスの全路線(ちぃばすを含む)、高速バスでは使用できない。
  • 富士急湘南バスではバス共通カードも利用可能であるが、富士急行のバスカードとは割引率のみならず、残額パンチ位置も異なっている。異なる規格のバスカードが並行導入されている稀少な例として特筆される。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 2008年9月30日(火) にて、『富士急バスカード』の発売を中止致します。(PDFファイル)
  2. ^ たとえばひまわりバス芝川バス・宮バス

関連項目[編集]