バイカルトガリネズミ

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バイカルトガリネズミ
Lappnäbbmus 140621 (cropped).jpg
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 真無盲腸目 Eulipotyphla
: トガリネズミ科 Soricidae
: トガリネズミ属 Sorex
: バイカルトガリネズミ S. caecutiens
学名
Sorex caecutiens
Laxmann, 1788[2]
和名
バイカルトガリネズミ[3]
英名
Laxmann's shrew[2]
Masked shrew[1]

バイカルトガリネズミSorex caecutiens)は、哺乳綱真無盲腸目トガリネズミ科トガリネズミ属に分類される哺乳類。

分布[編集]

バルト海から日本海まで、北海道サハリン朝鮮半島を含むユーラシア大陸北部に分布する。

形態[編集]

成獣は体長3-11g、体長4.8-7.8cm、尾長3.9-5.2cmになる。外形や毛の色は、シントウトガリネズミに似る。上顎第4小臼歯の形状でシントウトガリネズミと区別する[4]

分類[編集]

以前はシントウトガリネズミを本種に含める説もあった[5]。Hutterer (2005) は本州以南の個体群を別種S. shintoとし、北海道産として記載されたエゾトガリネズミS. s. saevusを本種のシノニムとしている[2]

生態[編集]

生息域として高山の森林を好むが、低地でも見られることがある[6]。広葉樹林に多く生息し、林床の落葉層や腐植層で生活する。個体ごとに縄張りをもち、昼夜を問わず活動と休息を短時間で繰り返す活動周期をもつ。昆虫類やクモ類、ジムカデ類などを食べる。主な繁殖期は春で、一部は秋にも繁殖する。1回の出産で4-8頭の子を産む。メスがオスより長く生きることが知られており、最長寿命はおよそ17か月になる[4]

出典[編集]

  1. ^ a b Henttonen, H., Sheftel, B. & Ariunbold, J. 2016. Sorex caecutiens. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T29662A22314809. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-2.RLTS.T29662A22314809.en. Accessed on 05 April 2022.
  2. ^ a b c Rainer Hutterer, “Order Soricomorpha,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 220-311.
  3. ^ 本川雅治・下稲葉さやか・鈴木聡「日本産哺乳類の最近の分類体系 ―阿部(2005)とWilson and Reeder(2005)の比較―」『哺乳類科学』第46巻 2号、日本哺乳類学会、2006年、181-191頁。
  4. ^ a b 阿部 永 『改訂2版 日本の哺乳類』東海大学出版会、2008年、P9頁。ISBN 978-4-486-01802-5 
  5. ^ 阿部永日本産食虫類の種名の検討」『哺乳類科学』第36巻 1号、日本哺乳類学会、1996年、97-108頁。
  6. ^ Won, Byeong-o (원병오) (2004). 한국의 포유동물 (Hangugui poyudongmul, Mammals of Korea). Seoul: Dongbang Media. ISBN 89-8457-310-8 

外部リンク[編集]