ハーヴェイ・ガールズ
| ハーヴェイ・ガールズ | |
|---|---|
| The Harvey Girls | |
|
| |
| 監督 | ジョージ・シドニー |
| 脚本 |
エドマンド・ベロイン ナサニエル・カーティス ハリー・クレイン ジェームズ・オハンロン サムソン・ラファエルソン |
| 原作 |
サミュエル・ホプキンス・アダムズ 『The Harvey Girls』 |
| 製作 | アーサー・フリード |
| 出演者 |
ジュディ・ガーランド ジョン・ホディアック レイ・ボルジャー アンジェラ・ランズベリー プレストン・フォスター ヴァージニア・オブライエン ケニー・ベイカー マージョリー・メイン チル・ウィルス |
| 音楽 |
ロバート・アルトン レニー・ヘイトン ジョニー・マーサー コンラッド・サリンジャー ケイ・トンプソン ハリー・ウォーレン |
| 撮影 | ジョージ・J・フォルシー |
| 編集 | アルバート・アクスト |
| 製作会社 | MGM |
| 配給 | ロウズ |
| 公開 |
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| 上映時間 | 102分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 293万1000ドル[1] |
| 配給収入 | 517万5000ドル[1] |
『ハーヴェイ・ガールズ』(The Harvey Girls)は、1946年のアメリカ合衆国のミュージカル映画。サミュエル・ホプキンス・アダムスの1942年の小説『The Harvey Girls』に基づいて制作された。ジョージ・シドニーが監督、ジュディ・ガーランドが主演を務め、ジョン・ホディアック、レイ・ボルジャー、アンジェラ・ランズベリー、プレストン・フォスター、ヴァージニア・オブライエン、ケニー・ベイカー、マージョリー・メイン 、チル・ウィルス、シド・チャリシーらが出演した。
ジョニー・マーサーとハリー・ウォーレンによる楽曲、「On the Atchison, Topeka and the Santa Fe」でアカデミー歌曲賞を受賞した。
ストーリー
[編集]スーザン・ブラッドリー(ジュディ・ガーランド)は文通で婚約が決まった相手と結婚するためにアッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道でアメリカ南西部の町サンドロックへ向かう。汽車にはフレッド・ハーヴェイが創業したハーヴェイ・ハウス・レストランの新しいチェーン店に勤める新人ウェイトレス、「ハーヴェイ・ガールズ」の一行が同乗している。
スーザンが町に到着すると、婚約者のH・H・ハートシー(チル・ウィルス)は老人であったことが判明する。失望したスーザンと気を悪くしたハートシーは、お互いに結婚の意思がないことを確認し、婚約を破棄する。
婚約を解消した後、ハートシーの美しい手紙はネッド・トレント(ジョン・ホディアック)が代筆したものであったことが判明し、激怒したスーザンはトレントに詰め寄るが、その過程で彼に好意を抱くようになる。
その後、スーザンはハーヴェイ・ガールズに加わり、レストランで働くことになる。しかし、レストランとハーヴェイ・ガールズは、トレントのビジネスパートナーのサム・パーヴィス判事(プレストン・フォスター)が経営する酒場からの敵対に直面する。また、スーザンと同じくトレントに恋心を持つエム(アンジェラ・ランズベリー)を含む、酒場の「ダンスホール・ガールズ」もハーヴェイ・ガールズに敵意を向け、乱闘騒ぎにまで発展する。
ある晩、トレントはレストランのダンスパーティーに招待される。レストランの価値に気づかされたトレントは、パーヴィス判事にレストランへの干渉をやめるよう告げるが、むしろパーヴィス判事の敵意はエスカレートし、ついにはレストランを焼き払ってしまう。
トレントは自身の酒場を代わりの店として提供し、エムらダンスホール・ガールズは汽車で町を去る。その汽車にトレントも乗車していると思い込んだスーザンは同じ汽車へ乗り込み、車内でエムにトレントへの思いを伝える。スーザンのトレントへの思いを知ったエムは、汽車を止め、スーザンにトレントが同乗していないことを明かす。その後、無事に再会したスーザンとトレントは、ハーヴェイ・ガールズに囲まれながら結婚式を挙げる。
キャスト
[編集]- スーザン・ブラッドリー: ジュディ・ガーランド
- ネッド・トレント: ジョン・ホディアック
- クリス・モール: レイ・ボルジャー
- エム: アンジェラ・ランズベリー
- サム・パーヴィス判事: プレストン・フォスター
- アルマ: ヴァージニア・オブライエン
- テリー・オハロラン: ケニー・ベイカー
- ソノラ・キャシディ: マージョリー・メイン
- H・H・ハートシー: チル・ウィルス
- ミス・ブリス: セレナ・ロイル
- デボラ・アンドリュース: シド・チャリシー
- エセル: ルース・ブレイディ
- マーティ・ピーターズ: ジャック・ランバート
- ジェド・アダムス: エドワード・アール
- クラゲット牧師: モリス・アンクルム
- 一番手のカウボーイ: ウィリアム・ビル・フィリップス
- ジョン・ヘンリー: ベン・カーター
- 二番手のカウボーイ: ノーマン・リーヴィット
- ゴールドダスト・マクリーン: スティーブン・マクナリー[2]
楽曲
[編集]特に記載がない限り、作曲はハリー・ウォーレン、作詞はジョニー・マーサーである。
- In the Valley (Where the Evening Sun Goes Down) – ジュディ・ガーランド演奏。(追加作曲・作詞:ケイ・トンプソン、ラルフ・ブレーン)
- Wait and See – アンジェラ・ランズベリー(声:ヴァージニア・リース)演奏。
- On the Atchison, Topeka and the Santa Fe – ジュディ・ガーランド、ヴァージニア・オブライエン、マージョリー・メイン、レイ・ボルジャー、ベン・カーター、他演奏。
- The Train Must Be Fed – エドワード・アール、セレナ・ロイル、マージョリー・メイン、ジョー・カーンズ、エルヴァ・ケロッグ、ジュディ・ガーランド、他演奏。(作曲・作詞:ハリー・ウォーレン、コンラッド・サリンジャー、ロジャー・イーデンス)
- Oh, You Kid – アンジェラ・ランズベリー(声:ヴァージニア・リース)演奏。
- Wait and See (リプライズ) – ケニー・ベイカー演奏。
- It's a Great Big World – ジュディ・ガーランド、ヴァージニア・オブライエン、シド・チャリシー(声:マリオン・ドンゲス)演奏。
- The Wild, Wild West – ヴァージニア・オブライエン演奏。
- Wait and See (セカンドリプライ) – ケニー・ベイカー、シド・チャリシー(声:マリオン・ドンゲス)演奏。
- Swing Your Partner Round and Round – ジュディ・ガーランド、マージョリー・メイン、レイ・ボルジャー、他演奏。[3]
アウトテイク
[編集]- In the Valley (Where the Evening Sun Goes Down) (リプライズ) – ケニー・ベイカー、ジュディ・ガーランド演奏。
- March Of The Doagies – ジュディ・ガーランド、ジョー・カーンズ、フランク・レイン、ドン・エリス、ユージン・ドリアン、ラルフ・ブレーン、ドン・ウィリアムズ、他演奏。
- March Of The Doagies (リプライズ) – ジュディ・ガーランド、他演奏。
- Hayride – レイ・ボルジャー、ジュディ・ガーランド、他演奏。
- My Intuition – ジュディ・ガーランド、ジョン・ホディアック演奏。[3]
制作
[編集]1942年、プロデューサーのバーナード・H・ハイマンがサミュエル・ホプキンス・アダムスによる小説『The Harvey Girls』の映画化権を買い、ラナ・ターナー主演の西部劇を構想していたが、ハイマンが死亡したため、MGMは映画化権を他の撮影所に売る交渉を始めた。しかし、フリード・ユニットのプロデューサー、ロジャー・イーデンスがこの企画に興味を示したため、アーサー・フリードは直ちに脚本を依頼した。[4]
ジュディ・ガーランドは、当時の婚約者で映画監督のヴィンセント・ミネリと仕事をしたいと考えていたため、本作よりも同時期にミネリが監督を務めていた『ヨランダと泥棒 (1945)』への出演を望んでいた。フリードは、ハーヴェイの役の方が彼女の才能に適しているとガーランドを説得し、最終的にガーランドは本作の主演を務めることとなった。[5]
撮影は1945年1月12日に開始された。撮影期間中、ガーランドの精神状態は次第に不安定になり、遅刻や欠席を繰り返したり、早朝に助監督へしつこく電話を掛けたりと、行動に問題が見られた。一方で、『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』の長回しシークエンスの撮影では、スタッフや他のキャストが数日間かけてリハーサルを重ねていたのに対し、ガーランドは当日に一通り打ち合わせをしただけでファーストテイクで演じ切るなど、彼女の役者としての才覚を示すエピソードが監督のジョージ・シドニーによって残されている。[5]結果的に、撮影は遅れることなく1945年6月5日にクランクアップとなった。[4]
試写会は1945年7月12日、カリフォルニア州イングルウッドで行われた。試写会の後、映画が長すぎると判断され、「March Of The Doagies」とそのリプライズ、「My Intuition」のシークエンスがカットされた。「March Of The Doagies」のシークエンスが削除されたことにより、パーヴィス判事が建物に火をつけるときに、レストランからスタッフ全員とパーティの参加者がなぜ不在なのかに対する説明がないという、プロット上の小さな不整合を引き起こした。ただし、この不整合は興行的成功を損なうものではなかった。[5]
『若草の頃』(1944)のロングラン公開に続いて、『二日間の出会い (1945)』が公開されたこともあり、本作の公開は1946年1月18日となった。[4]
出典
[編集]- 1 2 Glancy, H. Mark (1992). “MGM film grosses, 1924–1948: The Eddie Mannix Ledger”. Historical Journal of Film, Radio and Television 12 (2): 127–144. doi:10.1080/01439689200260081.
- ↑ (英語) The Harvey Girls (1946) - Full cast & crew - IMDb 2025年10月29日閲覧。
- 1 2 「APPENDIX A JUDY GARLAND'S MGM FILMOGRAPHY」『Judy Garland: The Voice of MGM』Lyons Press、2025年6月18日。ISBN 978-1-493-08654-2。
- 1 2 3 デイヴィッド・シップマン『ジュディ・ガーランド』キネマ旬報社、1996年、189頁。
- 1 2 3 「CHAPTER 7 MGM'S GREATEST ASSET: GARLAND'S GOLDEN ERA」『Judy Garland: The Voice of MGM』Lyons Press、2025年6月18日。ISBN 978-1-493-08654-2。