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ハーヴェイ・ガールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハーヴェイ・ガールズ
The Harvey Girls
監督 ジョージ・シドニー
脚本 エドマンド・ベロイン英語版
ナサニエル・カーティス
ハリー・クレイン英語版
ジェームズ・オハンロン
サムソン・ラファエルソン英語版
原作 サミュエル・ホプキンス・アダムズ英語版
The Harvey Girls
製作 アーサー・フリード
出演者 ジュディ・ガーランド
ジョン・ホディアック英語版
レイ・ボルジャー
アンジェラ・ランズベリー
プレストン・フォスター
ヴァージニア・オブライエン英語版
ケニー・ベイカー英語版
マージョリー・メイン
チル・ウィルス
音楽 ロバート・アルトン英語版
レニー・ヘイトン英語版
ジョニー・マーサー
コンラッド・サリンジャー英語版
ケイ・トンプソン英語版
ハリー・ウォーレン英語版
撮影 ジョージ・J・フォルシー英語版
編集 アルバート・アクスト英語版
製作会社 MGM
配給 ロウズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1946年1月18日
上映時間 102分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 293万1000ドル[1]
配給収入 517万5000ドル[1]
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ハーヴェイ・ガールズ』(The Harvey Girls)は、1946年アメリカ合衆国ミュージカル映画サミュエル・ホプキンス・アダムス英語版の1942年の小説『The Harvey Girls』に基づいて制作された。ジョージ・シドニーが監督、ジュディ・ガーランドが主演を務め、ジョン・ホディアック英語版レイ・ボルジャーアンジェラ・ランズベリープレストン・フォスターヴァージニア・オブライエン英語版ケニー・ベイカー英語版マージョリー・メインチル・ウィルスシド・チャリシーらが出演した。

ジョニー・マーサーハリー・ウォーレン英語版による楽曲、「On the Atchison, Topeka and the Santa Fe」でアカデミー歌曲賞を受賞した。

ストーリー

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スーザン・ブラッドリー(ジュディ・ガーランド)は文通で婚約が決まった相手と結婚するためにアッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道でアメリカ南西部の町サンドロックへ向かう。汽車にはフレッド・ハーヴェイが創業したハーヴェイ・ハウス・レストランの新しいチェーン店に勤める新人ウェイトレス、「ハーヴェイ・ガールズ」の一行が同乗している。

スーザンが町に到着すると、婚約者のH・H・ハートシー(チル・ウィルス)は老人であったことが判明する。失望したスーザンと気を悪くしたハートシーは、お互いに結婚の意思がないことを確認し、婚約を破棄する。

婚約を解消した後、ハートシーの美しい手紙はネッド・トレント(ジョン・ホディアック英語版)が代筆したものであったことが判明し、激怒したスーザンはトレントに詰め寄るが、その過程で彼に好意を抱くようになる。

その後、スーザンはハーヴェイ・ガールズに加わり、レストランで働くことになる。しかし、レストランとハーヴェイ・ガールズは、トレントのビジネスパートナーのサム・パーヴィス判事(プレストン・フォスター)が経営する酒場からの敵対に直面する。また、スーザンと同じくトレントに恋心を持つエム(アンジェラ・ランズベリー)を含む、酒場の「ダンスホール・ガールズ」もハーヴェイ・ガールズに敵意を向け、乱闘騒ぎにまで発展する。

ある晩、トレントはレストランのダンスパーティーに招待される。レストランの価値に気づかされたトレントは、パーヴィス判事にレストランへの干渉をやめるよう告げるが、むしろパーヴィス判事の敵意はエスカレートし、ついにはレストランを焼き払ってしまう。

トレントは自身の酒場を代わりの店として提供し、エムらダンスホール・ガールズは汽車で町を去る。その汽車にトレントも乗車していると思い込んだスーザンは同じ汽車へ乗り込み、車内でエムにトレントへの思いを伝える。スーザンのトレントへの思いを知ったエムは、汽車を止め、スーザンにトレントが同乗していないことを明かす。その後、無事に再会したスーザンとトレントは、ハーヴェイ・ガールズに囲まれながら結婚式を挙げる。

映画ポストカード:ジュディ・ガーランド

キャスト

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楽曲

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特に記載がない限り、作曲はハリー・ウォーレン英語版、作詞はジョニー・マーサーである。

  • In the Valley (Where the Evening Sun Goes Down) – ジュディ・ガーランド演奏。(追加作曲・作詞:ケイ・トンプソン、ラルフ・ブレーン)
  • Wait and See – アンジェラ・ランズベリー(声:ヴァージニア・リース)演奏。
  • On the Atchison, Topeka and the Santa Fe – ジュディ・ガーランド、ヴァージニア・オブライエン、マージョリー・メイン、レイ・ボルジャー、ベン・カーター、他演奏。
  • The Train Must Be Fed – エドワード・アール、セレナ・ロイル、マージョリー・メイン、ジョー・カーンズ、エルヴァ・ケロッグ、ジュディ・ガーランド、他演奏。(作曲・作詞:ハリー・ウォーレン、コンラッド・サリンジャー、ロジャー・イーデンス)
  • Oh, You Kid – アンジェラ・ランズベリー(声:ヴァージニア・リース)演奏。
  • Wait and See (リプライズ) – ケニー・ベイカー演奏。
  • It's a Great Big World – ジュディ・ガーランド、ヴァージニア・オブライエン、シド・チャリシー(声:マリオン・ドンゲス)演奏。
  • The Wild, Wild West – ヴァージニア・オブライエン演奏。
  • Wait and See (セカンドリプライ) – ケニー・ベイカー、シド・チャリシー(声:マリオン・ドンゲス)演奏。
  • Swing Your Partner Round and Round – ジュディ・ガーランド、マージョリー・メイン、レイ・ボルジャー、他演奏。[3]

アウトテイク

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  • In the Valley (Where the Evening Sun Goes Down) (リプライズ) ケニー・ベイカー、ジュディ・ガーランド演奏。
  • March Of The Doagies ジュディ・ガーランド、ジョー・カーンズ、フランク・レイン、ドン・エリス、ユージン・ドリアン、ラルフ・ブレーン、ドン・ウィリアムズ、他演奏。
  • March Of The Doagies (リプライズ) ジュディ・ガーランド、他演奏。
  • Hayride レイ・ボルジャー、ジュディ・ガーランド、他演奏。
  • My Intuition ジュディ・ガーランド、ジョン・ホディアック演奏。[3]

制作

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1942年、プロデューサーのバーナード・H・ハイマン英語版サミュエル・ホプキンス・アダムス英語版による小説『The Harvey Girls』の映画化権を買い、ラナ・ターナー主演の西部劇を構想していたが、ハイマンが死亡したため、MGMは映画化権を他の撮影所に売る交渉を始めた。しかし、フリード・ユニットのプロデューサー、ロジャー・イーデンスがこの企画に興味を示したため、アーサー・フリードは直ちに脚本を依頼した。[4]

ジュディ・ガーランドは、当時の婚約者で映画監督のヴィンセント・ミネリと仕事をしたいと考えていたため、本作よりも同時期にミネリが監督を務めていた『ヨランダと泥棒 (1945)英語版』への出演を望んでいた。フリードは、ハーヴェイの役の方が彼女の才能に適しているとガーランドを説得し、最終的にガーランドは本作の主演を務めることとなった。[5]

撮影は1945年1月12日に開始された。撮影期間中、ガーランドの精神状態は次第に不安定になり、遅刻や欠席を繰り返したり、早朝に助監督へしつこく電話を掛けたりと、行動に問題が見られた。一方で、『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』の長回しシークエンスの撮影では、スタッフや他のキャストが数日間かけてリハーサルを重ねていたのに対し、ガーランドは当日に一通り打ち合わせをしただけでファーストテイクで演じ切るなど、彼女の役者としての才覚を示すエピソードが監督のジョージ・シドニーによって残されている。[5]結果的に、撮影は遅れることなく1945年6月5日にクランクアップとなった。[4]

試写会は1945年7月12日カリフォルニア州イングルウッドで行われた。試写会の後、映画が長すぎると判断され、「March Of The Doagies」とそのリプライズ、「My Intuition」のシークエンスがカットされた。「March Of The Doagies」のシークエンスが削除されたことにより、パーヴィス判事が建物に火をつけるときに、レストランからスタッフ全員とパーティの参加者がなぜ不在なのかに対する説明がないという、プロット上の小さな不整合を引き起こした。ただし、この不整合は興行的成功を損なうものではなかった。[5]

若草の頃』(1944)のロングラン公開に続いて、『二日間の出会い (1945)英語版』が公開されたこともあり、本作の公開は1946年1月18日となった。[4]

出典

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  1. 1 2 Glancy, H. Mark (1992). “MGM film grosses, 1924–1948: The Eddie Mannix Ledger”. Historical Journal of Film, Radio and Television 12 (2): 127–144. doi:10.1080/01439689200260081.
  2. (英語) The Harvey Girls (1946) - Full cast & crew - IMDb 2025年10月29日閲覧。
  3. 1 2 「APPENDIX A JUDY GARLAND'S MGM FILMOGRAPHY」『Judy Garland: The Voice of MGM』Lyons Press、2025年6月18日。ISBN 978-1-493-08654-2
  4. 1 2 3 デイヴィッド・シップマン『ジュディ・ガーランド』キネマ旬報社、1996年、189頁。
  5. 1 2 3 「CHAPTER 7 MGM'S GREATEST ASSET: GARLAND'S GOLDEN ERA」『Judy Garland: The Voice of MGM』Lyons Press、2025年6月18日。ISBN 978-1-493-08654-2

外部リンク

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