ハルリンドウ

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ハルリンドウ
ハルリンドウ(箱根湿性花園・2007年3月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: リンドウ科 Gentianaceae
: リンドウ属 Gentiana
: ハルリンドウ G. thunbergii
学名
Gentiana thunbergii
(G.Don) Griseb. (1845)
和名
ハルリンドウ

ハルリンドウ(春竜胆 Gentiana thunbergii)は、リンドウ科リンドウ属冬型一年草。ごく小柄なリンドウ類である。

特徴[編集]

根本からロゼット状の根生葉を地表に広げる。葉は5mm-1cmの披針形。花期は3-5月。花茎を根出葉の中から抽苔し、高さは10cmほどとなり、先端に紫色の花をつける。花冠は長さ2-3cmの漏斗状で、朝、日光を受けると開花し、夕方に閉じる。

近縁種のフデリンドウとよく似ているが、フデリンドウは、根出葉が大変小さくロゼット状にならないことで区別できる。また、コケリンドウにも似るが、がく片が反り返らないことで判別できる。

ハルリンドウ(成東・東金食虫植物群落・2008年5月)

分布と生育環境[編集]

本州四国九州の日当たりの良いやや湿った山野や湿地に生える草本。群生することが多い。

変種[編集]

タテヤマリンドウ(立山竜胆 Gentiana thunbergii var. minor)は、ハルリンドウの高山型の変種北海道から中部地方以北の高山に分布する高山植物。花期は5-7月。全体は若干ハルリンドウより小さい。

近縁種[編集]