ハリー・クラドック
ハリー・クラドック(Harry Craddock、1876年8月29日[1]-1963年1月25日[2])は、イギリス人のバーテンダー。ロンドンのサヴォイ・ホテルでチーフ・バーテンダーを務めた。1930年には『サヴォイ・カクテルブック』を編纂した。
1876年8月29日にイギリスグロスタシャーストラウドで産まれる[3]。アメリカ合衆国のいくつかのホテルに勤務していたが、禁酒法が制定された1920年にアメリカを離れ、イギリスのリヴァプールへと妻子と共に移り住んだ[3]。同年、サヴォイ・ホテルのアメリカン・バーで働き始める[4]。
クラドックが編纂した『サヴォイ・カクテルブック』は1930年に初版が発行された。初版には750種類のカクテルの名前、レシピが記されており、今日まで改版が続き出版され続けている[5]。また、クラドックが創作したカクテルも多数あり、コープス・リバイバーNo.2、ホワイト・レディなどがある。
1934年にはUK Bartenders Guildの設立に関与した。1938年にザ・ドーチェスターへ移籍し、その後、ブラウンズ・ホテル(Browns Hotelに移り、1947年に引退した[5]。
1963年に死亡。共同墓地に葬られた[2]。
創作カクテル[編集]
クラドックが創作したとされるカクテルを以下に挙げる。
- コープス・リバイバーNo.2
- ホワイト・レディ(異説あり)
- ロブ・ロイ[6]
- ブラッド・アンド・サンド[7]
- アラスカ
参考書籍[編集]
- Williams, Olivia (2014). Gin Glorious Gin:How Mother's Ruin Became the Spirit of London. London: Headline Publishing Group. ISBN 978-1-4722-1534-5
出典[編集]
- ^ “Meetings with Legendary Scotch Drinks, Episode 6, Harry Craddock”. liquor.com. 2019年3月4日閲覧。
- ^ a b ERIK.ELLESTAD (2013年2月13日). “Memorial Service at Harry Craddock's graveside”. 2019年3月4日閲覧。
- ^ a b Williams 2014, p. 199.
- ^ Lascelles, Alice. “Being Harry Craddock”. Punch. 2019年3月4日閲覧。
- ^ a b Davies, Richard. “The Coolest Book in the World”. AbeBooks.com. 2019年3月4日閲覧。
- ^ 『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、109頁。ISBN 9784839946234。
- ^ 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、219頁。ISBN 978-4537218695。