ハヤシ百貨店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
林百貨店
Hayashi Department Store
林百貨店(創業当時)
林百貨店(創業当時)
店舗概要
所在地 大日本帝国の旗台湾台南州台南市末広町2丁目
(1945年↓)
台湾の旗台南市中西区忠義路2段63号
開業日 1932年昭和7年)12月5日
閉店日 1945年昭和20年)
施設所有者 林方一
敷地面積 458 m²
後身 林百貨(2014年6月14日再開業)
最寄駅 台南駅
林百貨
Hayashi Department Store
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 中華民国の旗 中華民国台湾
70041
台湾台南市中西区忠義路二段63号
設立 2014年6月14日
業種 小売業
事業内容 百貨店
主要株主 高青開発株式有限会社
外部リンク http://www.hayashi.com.tw/
テンプレートを表示

ハヤシ百貨店[1](はやしひゃっかてん)は山口県出身の経営者・林方一により1932年12月5日日本統治時代の台湾台南州台南市末広町2丁目(現・台南市中西区忠義路2段63號)に創立した日本の百貨店。当時は林百貨店又は林デパートとも表記していた。

概要[編集]

日本統治時代の台南において唯一近代的エレベーターを備えていた建物は、俗に五層樓仔(5階建てビルの意味を持つ)ともいわれ、台北市栄町の菊元百貨店と並び南北二大百貨ビルともいわれた。設計者は石川県出身の建築家・梅沢捨次郎、建物は鉄筋コンクリート造の6階建てで、1-4階は売場、5階にレストラン、屋上階6階に機械室と展望台、そして屋上庭園と神社があった。神社は開業の半年後に完成し、一般には公開されなかったが「末広社」と呼ばれ、産業の守り神として信仰の対象となっていた[2]。建築技術も材料も当時最先端のものがふんだんに使われている。百貨店があった末広通りは、台南一の目抜き通りで、当時は「銀座通り」と通称されていた。

1945年3月1日、連合国軍による大規模な空爆で、屋上、神社、外壁、床などが損傷した[2]

戦後建物は改修され、台湾製塩総工場、中華民国空軍および警官の派出所などに使われたが、1980年代より空きビルとなっていた。

台南市により1998年6月26日、市定古跡に認定され、2010年1月より修復作業が行われ、ついに2013年1月に完成した。修復に際しては、創業当時の姿が再現されたほか、米軍によって爆撃された跡や当時のままの床材の一部などを記録として残している。

公募により、2013年7月に台南市のファッションビル「フォーカス・スクエア中国語版」を運営している高青開発株式会社[1]が同ビルを賃貸することが発表され、8月には修復した内部が期間限定で一般公開された。夜間にはライトアップも行われている。

林百貨 (2013).JPG Hayashi Department Store Rooftop 01.JPG Hayashi Department Store 5F 01.jpg
林百貨店(修繕した後) 屋上の鳥居(一部破損のまま保存) 5階(台南ダイニング)

2014年6月14日に、 特産品販売施設「林百貨」として開業、文化創作の新しいスタイルの百貨店として再活用されている[3][4][5]

アクセス[編集]

  • 台鉄台南駅から中山路・湯德章紀念公園(ロータリー)経由、徒歩約17分
    • 同駅からバス 約5~6分(大台南公車・紅幹線、紅2、府城客運・1路、7路、19路、共に「林百貨(中正路)」下車)
    • 同駅からタクシー 約5~6分
  • 国立台湾文学館中国語版から徒歩約3分、台南孔子廟から徒歩約5分

脚注[編集]

  1. ^ 竹本伊一郎 (1942). “第十款 株式會社一覽”. 昭和十八年 臺灣會社年鑑. 臺灣經濟研究會. p. 153. 
  2. ^ a b 現地説明板(日本語)に記載
  3. ^ 台湾:戦前の「ハヤシ百貨店」特産品販売施設として再生 毎日新聞 2014-6-14
  4. ^ 日本時代の「ハヤシ百貨店」が復活 往年の雰囲気そのままに/台湾
  5. ^ 台湾唯一の史跡指定デパート、「ハヤシ百貨店」 メディアに公開

外部リンク[編集]

座標: 北緯22度59分30.4秒 東経120度12分8.2秒