ハナタラシ

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ハナタラシ(初期はTHE はなたらしとも。英表記は一般にhanatarash)は山塚アイを中心に1983年に結成された日本ハードコア・パンクバンドノイズユニット。メンバーは流動的であったが、事実上、山塚アイのソロユニットと捉えられている。

概要[編集]

ユニット名は、山塚が幼少期に蓄膿症であったことから実際に呼ばれていた蔑称に由来する。ノイズを基調とし、破壊・暴力・暴言をさらけ出す音楽性であった。大量のカセットテープ音源を"野原製音"や"コンドームカセックス"なる自主レーベルからリリース。音楽そのものよりも、犯罪と紙一重の暴力的なライヴパフォーマンスが世に広まったことにより演奏できる場所がなくなり、1988年頃活動停止。

現在、同名義での活動はほとんど行われていないが、名目上は現在も解散していない。

参加したメンバー[編集]

数々のライブで行われた主な行為[編集]

ライヴ自体が犯罪行為となりかねない以下のような数々の事件を起こしている。

  • ユンボライヴハウスの壁を壊しながら登場する。
  • チェーンソーで猫の死骸を切り刻み、客席へ投げつける。
  • ビール瓶をステージ上で割り、客席へ投げつける。
  • 大量の板ガラスを客席やフロアへ投げつける。
  • 大量のドラム缶をステージの上で転がし、殴りつけ、ディスクグラインダーで火花を散らした挙句客席に投げ込む。
  • 金属スクラップを大量に持ち込み、チェーンソーで切る。
  • チェーンソーを振り回し、誤って自分の太ももを切る。
  • ガソリンを床にぶちまけ、火炎瓶を投げ込もうとする(止められたために未遂だが、山塚自身は完全に投げ込む気があったとされる)。
  • 壊したライヴハウスの弁償代と称し、マリファナ吸い放題の入場料10万円のライヴを決行するが観客はゼロだった(この一連の行為自体がネタだったとも言われている)。
  • 「当該コンサートの開演中にいかなる事故が発生し危害が加わろうと主催者側に何ら責任がないことを誓約いたします」と、観客に誓約書を書かせたうえでライヴを行う。
  • サイキックTV来日の際のフロントアクトに選ばれるが、ライヴ当日会場にダイナマイトを持ち込み、ハナタラシの出演は中止となる。その時、それに怒ったサイキックTVのリーダー、ジェネシス・P・オリッジは山塚に「お前なんかに音楽をやる資格などない」、「いい加減にしろ」、「真人間になれ」と説教した。
  • ボアダムスとして長年活動を共にする山本精一が店長を務めていたライブハウス、難波ベアーズでさえもハナタラシのライブは禁止されていた。
  • 京都のライブハウスを徹底的に破壊し、結果として閉店に追い込んだ。

山塚アイは後のインタビューで、これらの暴挙を「怒りに身を任せたトランス」と振り返った。

作品[編集]

  • HANATARASHI(アルケミーレコード1985年/LP)
  • 2(アルケミーレコード/1988年/LP)
  • 3(R.R.Records/1990年/LP)
  • Last Live!! 88 Feb. 21 Antiknock Tokyo(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1992年/CD)
  • Best Live!! 84 Dec. 16 Zabo-Kyoto(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1993年/CD)
  • First Live!! 82 Apr. 12 Studio Ahiru-Osaka(MOM'N'DAD PRODUCTIONS/1993年/CD)
  • 4(Public Bath/1994年/CD)
  • 5(トラットリア1996年/CD)
  • Total Retardation(Vinyl Communications/1996年/7inch)[1]
  • Fatanarchy On Airtube(Harbinger Sound/2006年/CD)[2]

脚注[編集]

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  1. ^ カセット『We Are Nuts』と同音源。
  2. ^ Evil Moistureとの共作。2009年にLP版リリース。