ハツシモ

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ハツシモは、日本のの一種。主に岐阜県美濃地方岐阜地区西濃地区で作られる[1]1950年(昭和25年)以来、岐阜県の奨励品種で、「幻の米」とも呼ばれることもあり、岐阜を代表する品種である[2]

特徴[編集]

栽培特性[編集]

田植え適期は6月上旬頃、刈取り適期は10月上旬頃[3]いもち病に弱く、長稈で倒伏しやすい性質がある。栽培する土壌・風土の好みが激しく、比較的粘土質で地力のある海抜の低い地帯が好まれる。岐阜県の主に、木曽川長良川揖斐川下流域の平野部で栽培されている。

品種改良で生まれた「ハツシモ岐阜SL」[編集]

ハツシモには「縞葉枯病」に弱い特性があったが、1996年(平成8年)から岐阜県農業技術センターにより品種改良が行われた結果、「ハツシモ岐阜SL」が開発され、2011年(平成23年)に品種登録された。2010年度(平成22年度)産米からは、ハツシモはすべて「ハツシモ岐阜SL」に切り替わった[4]

大きさ・見栄え[編集]

コシヒカリササニシキ等に比べるとやや粒が大きく、全国でも1、2を争うほど[5]。 ご飯の見栄えが大変すばらしい[6]。色は、白米にしても少し飴色がかっており、光沢がある。

味・食感[編集]

梅雨の時期を過ぎても食味の低下が極めて少なく、年中風味が安定しており、しっかりとした歯ごたえがある。味はあっさりしており、あまり粘らない。吸水が少なく、型くずれしにくい。冷めてもおいしい。

名前の由来[編集]

日本の中では収穫時期がかなり遅い方で、11月中旬の初霜が降りる頃までじっくりと栽培されたことが、「ハツシモ」の語源だといわれている[7]

適した料理[編集]

白飯・すし飯丼物カレーライスオムライス[8]

知名度[編集]

関東地域ではあまり知られていないが、東海地域や関西地域などでは粘り気があまりないこと、またお酢にコメの本来の味が負けないことから寿司としてよく使われており、知名度が高い。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ JA全農岐阜「ぎふの米ホームページ」より
  2. ^ 岐阜県商工労働部観光企画課「岐阜ポートフォリオ」ホームページより
  3. ^ JA全農岐阜「ぎふの米」ホームページ「代表的な岐阜県の水稲栽培こよみ(品種:普通植ハツシモ岐阜SL)」より
  4. ^ 岐阜県商工労働部観光企画課「岐阜ポートフォリオ」ホームページより
  5. ^ 片山米店によるハツシモの紹介より
  6. ^ JA全農岐阜「ぎふの米」ホームページより
  7. ^ JA全農岐阜「ぎふの米」ホームページより
  8. ^ JA全農岐阜「ぎふの米」ホームページより