ハチオウジゾウ
ハチオウジゾウ | ||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||
鮮新世末 - 更新世初期 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Stegodon protoaurorae |
ハチオウジゾウは、290万〜210万年前に日本に生息していたとみられる、長鼻目のゾウの一種である。東京都八王子市で化石が発見されたため、この和名がある[1]。正式名称は「ステゴドン・プロトオーロラエ」[2] (Stegodon protoaurorae)。日本ではおよそ半世紀ぶりとなる古代ゾウの新種となった。
化石の発見[編集]
化石を発見したのは、慶應義塾幼稚舎教諭の相場博明であり[3][4]、2001年12月に八王子市内の北浅川河川敷で、臼歯2本と牙2本の化石を発見した[5]。さらに、翌年7月に行った大規模調査で、約230万年前の地層から、臼歯や大腿骨などの骨を計約30点を発見したという。かつて日本には、ツダンスキーゾウ、ミエゾウ、アケボノゾウ、ムカシマンモス、トウヨウゾウ、ナウマンゾウ、ケナガマンモス、ハチオウジゾウの計8種類のゾウが生存していたとされるが、ハチオウジゾウの化石発見者である相場は、ハチオウジゾウについて「臼歯の大きさや歯の溝の数などが中間の特徴を備えており、ミエゾウ(体高約3メートル)がアケボノゾウ(体高約2メートル)に小型化していく過程の新種である。」と述べている。日本の古代ゾウで新種とされた事例はおよそ半世紀ぶりであったとのこと。学術的に貴重だという。
脚注[編集]
- ^ “ハチオウジゾウ | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2021年3月3日閲覧。
- ^ “化石「ハチオウジゾウ」新種に認定”. 八王子経済新聞. 2021年3月3日閲覧。
- ^ “「ハチオウジゾウ」英で新種認定”. 日本経済新聞 (2010年7月31日). 2021年3月3日閲覧。
- ^ 浅川産ハチオウジゾウを使った体験学習のための基礎的研究と実践
- ^ “ハチオウジゾウ 八王子はゾウの楽園”. 新時代を開く八王子の安心力!八王子市議会議員. 2021年3月3日閲覧。