コンテンツにスキップ

ハクサンシャクナゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ (2007年7月・木賊山)
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ツツジ属 Rhododendron
亜属 : シャクナゲ亜属
Hymenanthes (Blume) K.Koch
: ハクサンシャクナゲ
R. brachycarpum
学名
Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don (1834)[1]
和名
ハクサンシャクナゲ
下位分類群

品種

  • ケナシハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don f. fauriei (Franch.) Murata (1987)[2]
  • ネモトシャクナゲ Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don f. nemotoanum (Makino) Murata (1965)[3]
  • ウラゲハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don f. brachycarpum (1834)[4]

変種

  • カラハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don var. tigerstedtii (Nitz.) Davidian (1992)[5]

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花[6]学名: Rhododendron brachycarpum)は、ツツジ属シャクナゲ亜属低木。別名、シロバナシャクナゲ[1]、ウラゲハクサンシャクナゲ[1]。亜高山帯の暗い針葉樹林内を彩る代表的な花である。

特徴

[編集]

北海道本州(中部地方以北)・四国石鎚山[7]、および朝鮮半島北部の亜高山帯から一部はハイマツ帯まで分布する。高山の針葉樹林に生える[7]

樹高は、亜高山帯では3メートル (m) ほどにもなるが、ハイマツ帯では環境が厳しいため50センチメートル (cm) にも満たない場合がある。老木の樹皮は不規則にはがれる[7]。葉は長楕円形の革質で、縁が裏側に巻いていることが多い[7]。成木の葉の裏は、毛が生えていることがある[7]

花期は7 - 8月[7]。花色は白色から淡紅色で、内側に薄い緑色の斑点がある[7]

八重咲きの品種としてネモトシャクナゲ(ヤエハクサンシャクナゲ)(Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don f. nemotoanum (Makino) Murata)がある。

北海道でエゾシャクナゲと呼ばれるものは、ハクサンシャクナゲの一品種ウラゲハクサンシャクナゲ(Rhododendron brachycarpum f. brachycarpum)である[8]

天然記念物

[編集]

次の自生地が国の天然記念物に指定されている。

関連画像

[編集]
花 蝶ヶ岳にて 蕾 木賊山にて

脚注

[編集]

参考文献

[編集]
  • 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日。ISBN 4-12-101834-6 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、223頁。ISBN 4-522-21557-6 

関連項目

[編集]