ハカイジュウ

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ハカイジュウ
漫画
作者 本田真吾
出版社 秋田書店
掲載誌 月刊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオン・コミックス
発表号 2010年5月号 - 2014年7月号(第1部)
2015年1月号 - 連載中(第2部)
巻数 既刊17巻(2016年3月現在)
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ポータル 漫画

ハカイジュウ』は、本田真吾による日本漫画。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2010年5月号から連載開始し、2014年7月号にて第1部が完結。2015年1月号より第2部が開始された。2012年7月現在の累計発行部数は100万部[1]に達する。

週刊少年チャンピオン』にて、外伝の『ハカイジュウ〜Another Side〜』が短期集中連載された。

あらすじ[編集]

東京都立川市で、地震が発生し、その場にいた鷹代陽は気絶した。目が覚めると、同級生たちの死体があり、その傍らには謎の怪物がいた。陽はわけもわからぬまま立川から脱出しようとする。しかし、怪物は他の地域をも地獄に変えていった。

登場人物[編集]

1 - 4巻[編集]

鷹代 陽(たかしろ あきら)
本作の主人公で立川学園高校の2年生。バスケ部に所属しているが補欠である。親友であり同じチームの主力選手である瑛士の背中をずっと追いかけていたが、次の試合でスタメン選手に選ばれたことでようやく同じラインに立つことができた。瑛士との昼練で体育倉庫にボールを取りに行った際、地震が発生し倒れてきた棚が当たり気を失ってしまう。気づいた時には学校が怪物に襲われており、校内で出会った直央と脱出を試みる。その後のメールで未来が立川に来ていることを知り彼女を探すことを決意する。未来を探しに向かったデパートの屋上で立川周辺が360度陥没していることを知り愕然とする。しかしどんなに危険な目にあっても探すことをあきらめないため次第に武重から直央に危害を加える悪魔だと認識され彼から命を奪われそうになる。ヘリで立川脱出の際、特殊生物を収めていた箱の中に入るも墜落の衝撃でパイプが脇腹に刺さって重傷を負う。その後トラックに乗せられ本部へ送られた。その後は傷口に特殊生物の細胞を移植させられ培養液の中に入れられたが、目を覚まし自力でガラスを割り脱出し、ついに未来との再会を果たす。特殊生物の細胞を移植させられたことで超人的な身体能力を手にするも、ヘリ内で意識を乗っ取られ暴走しそうになるが何とか制御している。このことから早乙女より人類の希望であるエボルとして覚醒し人類の未来を担う存在とされる。
5年後の総力戦ではエボル部隊の隊長として帝王の楔を死守するために戦うも部隊の大半が戦死してしまう。直央とこれからもずっと一緒に生きていたいという思いを胸に、新たに出現した帝王クラスの怪物に立ち向かっていく。
久遠 瑛士(くどう えいじ)
陽の親友で同じバスケ仲間であるチームの主力選手。幼い頃から陽をよくからかっていた。陽がスタメンに選ばれたことでライバルと認め、大会で多く点を取ったほうが未来に告白することを提案する。地震のあと、陽と同じリストバンドをした左腕が発見され、しばらくの間生死不明であったがフューズ04としてスカイツリーのある本部で未来たちと再会する。すでに理性を失っていたが覚醒した陽の呼びかけで意識を取り戻した。早乙女の呼びかけで未来を陽に託し、陽達を守るためスカイツリーに集まってきたトール型と対戦するも背後から襲われ、捕食される寸前で自爆した。
白崎 直央(しらさき なお)
立川学園高校の生徒会長で陽のクラスメイト。クールな雰囲気だが美人のため男子からの人気は高い[2]。陽が学校で出会った唯一の生存者であり、友人を皆殺しにされかなり取り乱していたが、徐々に本来の冷静さを取り戻していく。学校を脱出後、怪物に襲われたところを陽に助けられたことを恩に感じており、陽の未来に会いたいという思いを強く受け止め自分の命に代えてまで陽と未来を再会させることを決意する。ヘリで立川脱出の際、怪物の襲撃を受けるも陽のとっさの判断で特殊生物を収めていた箱の中に入り墜落から一命をとりとめた。その際右目を負傷しており[3]、未来たちに出会った際は包帯を巻いていた。重傷を負った陽を助けるために黒の軍隊のトラックで立川を囲っている壁の外へ脱出を図るも、途中で怪物出現に伴う地震発生でトラックを飛び出し偶然未来を発見する。怪物であふれて街中パニックになる中、冷静な判断を下し安全な場所に誘導している。また、時折暴走しがちになるメンバーを制止することが多い。身体能力が高く幼いころから薙刀や弓道をしていたが、未来を陽に送り届けるという強い思いで怪物相手に立ち向かっている。
田所(たどころ)
陽と同じ高校に通う不良。文句の多い人物だが、陽とは行動を共にするうちに信頼していく。怪物の攻撃で墜落し、消息不明となった。
桜 麻子(さくら まこ)
陽の中学校の同級生。立川のデパート屋上で陽と再会する。当時は病気がちであまり学校にも行っておらず、クラスでも目立たない地味な少女であった。誤ってジュースをかけられた際、ジャージを貸してくれた陽のことを感謝している(実際はシャイであったので代わりに瑛士が渡したが)。地震発生の前に未来を目撃している。
武重 満(たけしげ みちる)
陽達が立川駅近くで出会った生存者の一人で、体育教師をしている筋肉隆々の大男。職業柄陽達のことが放っておけず、映画館に避難後、未来を探す陽達に協力する。はじめは信頼できる教師として振る舞っていたが、本当は愛の指導と題して自分好みの少女にセクハラをしてクビになった人物であり昼からパチンコ三昧の生活を送っていた。直央という新たな理想に出会ったことで、異常なまでに彼女に執着し最終的には自分の国を作りあげることを目的とする極めて独裁的な人物へと変貌し、彼女に危害を加えるものや自分たちの和を乱す者は徹底的に叩き潰そうとする。立川脱出の際、ヘリの中で眠らされた怪物が目覚め直央を襲おうとした際は、自身の身を挺して庇い、ともにヘリから飛び降りた。その後は死亡したかと思われたが、怪物が自身の腕から消化液を逆噴射したことで落下の衝撃を和らげ一命をとりとめ、のちにフューズ03となって直央達と再会する。怪物と一体化し、肉体と精神を乗っ取られそうになるも、異常なまでに直央に執着する彼の精神力が勝り意識を保っていた。フューズ04との戦いで重傷を負うも人類の切り札となるファイナルフューズの適合者とされスカイツリーに集まってきた大量のトール型を倒している。しかし早乙女から帝王の存在を知り、自分が真の王であることを証明するために自らスカイツリーを引き抜き帝王を目覚めさせてしまう。その後、同じくファイナルフューズとなった早乙女とともに帝王を再び封印するために立ち上がるものの、帝王に捕食されてしまった。しかし、最後の力を振り絞って這い上がり、直央と結婚する走馬灯を見ながら自らが楔となり帝王の中枢に刺さって再び封印した。
村内(むらうち)
映画館で出会った生存者の1人で大学の映画サークルに所属している映画オタクの青年。映画館で武重が暴走した際に真っ先に逃げ出し、非常口から大量の怪物が侵入するきっかけを作りだした張本人である。そのことで武重に命を狙われるも直央の制止で事なきを得る。怪物だらけの状況を映画の主人公になったと錯覚している節がある。あらゆる映画を見てきたため、初めて車を運転する時も自分のイメージ通りに見事にこなし[4]、陽達を映画館から脱出させた。洞察力も高く、怪物の習性を利用しヘリポートまで脱出する時間を稼いだ。街の現状を携帯電話で録画し、映画らしいセリフを吹き込んでいたが、偶然撮影した映像の1つ[注 1]が、黒の軍隊から陽達がヘリに搭乗し脱出するための切り札になり、結果的に立川脱出に大きく貢献した人物である。
真島(まじま)
映画館で出会ったサラリーマン。常に自分のことを考え、車で脱出する際、直央を囮にしようとするが、逆に武重に投げ出され怪物に捕食される。
仁科夫妻
映画館のオーナー。 やっとの夢を叶え映画館を買い取って10年の夫妻。 桜にはおじいちゃん、おばあちゃんとよばれていた。脱皮後のムカデ型に映画館を破壊されその後消息不明となる。

5巻以降[編集]

久遠 絢士(くどう けんじ)
瑛士の弟で中学2年生。あらゆる面で優れている兄と比較され続けてきたことで無気力な性格になり[5]、立川の封鎖や兄の安否にも興味を示さなかったが、未来の叱咤を受けて瑛士を探しに立川へ立ち入った。その際、墜落したヘリから逃げた怪物をマスコミに売り、日本の現状を訴えようとするも、暴走して手に負えなくなってしまった。怪物たちを駆逐するためなら手段を択ばず、多くの一般市民をも巻き添えにする黒の軍隊のやり方に強く反発している。本部で瑛士に再会し、実は瑛士に強く憧れていたと告白するも瑛士の意識を取り戻すことができなかった。陽の呼びかけで正気に戻った瑛士から両親を任されるも帝王の目覚めにより果たせなかった。5年後には生死を何度もさまよいエボルとなるも、フューズ適合者しか保護できない自分の無力さを嘆いている。最終決戦では重傷を負いながらも何とか生き延び、目の前に現れた帝王級の怪物に立ち向かう。
藍沢 未来(あいざわ みく)
陽と瑛士の幼馴染で二人におそろいのリストバンドを渡した[6]。現在は京都に住んでいるが、修学旅行で東京へ来ていた。陽達に会うため立川に来ていたものの、多摩センター方面へ向かい立川の溝の外側にいたため無事であった。その後絢士と出会い陽達の帰りを待っていたが、大きな陥没事故にも関わらず報道されないことに疑問を抱き、立川を囲む壁の中へ入り何が起こっているかこの目で確かめるために侵入することを決意する。そこで偶然絢士に出会い2人で陽達を探しに向かうも溝の内側に巨大な怪物達がひしめく姿を目の当たりにし愕然とする。その後は絢士と多摩川と交差している壁の隙間から外へ脱出し、怪物をマスコミに売るために同じ修学旅行生の一条たちとテレビ局内を見学し公開するチャンスをうかがっていた。しかしその結果、一条ら多数の死者を出す結果となり自分の過ちを責めていたが、絢士の叱咤を受けて再び陽達を探すために立ち上がる。新宿で怪物に襲われそうになった際は自らがおとりになり絢士達を救おうとするも直央が追い払い事なきを得る。その後直央から陽が生きていると知り、生きて陽と再会することを決意する。その後も怪物の襲撃から生き延び本部でついに陽と再会を果たす。5年後の総力戦ではほかの職員に料理を振る舞っていた。戦いの前に瑛士に託された思いを陽から伝えられるも、陽に強く思いを寄せている直央のために戦ってほしいと断っている。
一条(いちじょう)
未来の知人。絢士が持ち帰った怪物に寄生され、体が一体化してしまった。その後は超人的なパワーとスピードを駆使しテレビ局の関係者を殺戮するも体が耐えきれなくなり、自爆する。
海老原 郁斗(えびはら いくと)
お台場の生存者で21歳。浅黒い外見をしており坊主頭に剃り込みをしている男。普段は工事現場で働いており、絢士からソリ込みと呼ばれている。お台場から逃げ出す際に絢士達の船に同行した。女好きのようで危険な状況の中一緒に逃げてきた翠をナンパしさらには未来の携帯番号も聞こうとした。しかし翠が怪物に襲われたとき危険を顧みずに助け出すなど勇敢な男である。新宿を抜け出したら翠とデートしようと誘うも、地下鉄構内で怪物に襲われてしまう。最後の力を振り絞り怪物たちの注目を集め未来たちが逃げる隙を作り、すでに死亡した翠の遺体を抱えたまま怪物に襲われ死亡した。
春川 翠(はるかわ みどり)
お台場の生存者で19歳。気弱な性格の女性でお台場のレストランでバイトしていた。新宿で怪物に襲われるも郁斗によって助け出される。当初彼の名前を憶えていなかったが、何度か助けられるうちに名前を憶えた。彼からのデートの誘いに応じるも、地下鉄構内で怪物に襲われ死亡する。
辰巳 原(たつみ げん)
お台場から逃げ出す際に船を提供した江戸っ子気質の男性。黒い軍隊の命令を無視したことがきっかけで銃撃され生存者の大半を死亡させてしまったことを悔やんでいる。生き残った生存者を新宿駅へ送り届けるもそこで発生した地震によって怪物たちであふれる街中に残されてしまう。新宿脱出後、家族に会いにいくよう絢士から勧められるも、絢士たちを最後まで見届けたいと言い同行する。彼らの目的地がスカイツリーであると知ると、再び船を出し彼らを送り届ける。
氏家(うじいえ)
新宿で絢士たちが出会ったホームレスの老人。常に酒を飲んで酔っ払っている。もともとは15・6年前まで地下鉄工事の責任者だったが、途中、特殊生物を目撃してしまったためクビを切られてしまう。その後は職に就かなかったようで妻と子に逃げられた。新宿を脱出できるルートを知っている唯一の人物。彼が工事を担当していた旧大江戸メトロの現場が彼の寝床であり、そこから現行の大江戸メトロに抜けることができる。作中でも屈指の幸運の持ち主で何度も怪物に襲われそうになるも無傷で生還している。
早乙女(さおとめ)
特殊生物災害対策本部の顧問研究員を務める男。フューズ03となった武重を制御できる直央に興味を持ち、未来と絢士を含む3人を本部へ案内した。唯一特殊生物と対抗できるフューズを長年にわたり研究しており、その適合者になれたことは誇りであると信じている。その一方で特殊生物の細胞を植え付けられ何も反応がなかった陽のことを真の役立たずと称していた。肉親や知人がフューズになることは幸せなことだと言ったことで陽や絢士から激しい怒りを買うも早乙女自身は悪びれる様子は全くない。フューズとなりながらも意識を保っている武重をスカイツリー地下のトール型と融合させファイナルフューズとし、進行した特殊生物を殲滅させることが彼の本当の目的である。そのため瑛士の戦死もファイナルフューズ完成までの単なる時間稼ぎとしか思っていない。また彼自身も極少量ずつ特殊生物の細胞を投与して肉体を自在に変化できるエボルでもある。帝王復活の際はすべての研究が水の泡となりひどく取り乱していたが、彼自身もファイナルフューズとなって武重とともに帝王封印のため立ち上がる。しかし帝王の体液を浴び顔の半分に火傷を負ってしまった。武重が帝王を封印したことで生存しており、5年後の最終決戦では左半身がサイボーグのような姿になっていた。

第2部(14巻以降)[編集]

クラスター7の住人[編集]

鷹代 魅央(たかしろ みお)
第2部における主人公。第1部の主人公であった鷹代陽と白崎直央の娘。家は特殊生物の生産、供給、研究をしている。基本的に無表情で誰とも接せずクラスの中でも孤立していた。エボルと普通の人間とのいわばハーフであるためエボルの血は右足の変化分しか受け継いでおらず[7]、その右足を用いて戦う。普段はその足を隠すため右足に包帯を巻いており、クラスメイトから自傷行為を隠していると噂されている[8]。彼女が心を閉ざすようになったのは最愛の弟である直輝を亡くしてからであり[9]、直輝を殺した奏をずっと監視し復讐するチャンスをうかがっていた[10]。ヴァリアントとなった奏に一時は苦戦するも、拓斗が隙を作ったことで倒している。殺された彼女の両親が翌日に何事もなかったように家にいたことから彼らは地上から送られてきたクローンであると知り、形見である直輝の眼球を用いて生き返らせることが可能であると考え地上に出ることを決意する。
初めて見た地上の世界が、特殊生物があふれて荒廃していたことに驚愕する[11]が、そこで出会った生き残りのキイチら3人と出会い彼らの目的地であるあべのハルクスへ同行を決意する。自らがヴァリアントになることを恐れ特殊生物の肉を食べることを拒んでいた[12]が、ヴァリアントが特殊生物の肉を食べ腕が再生するのを見て、道頓堀の番人との戦いで負傷した足が治るかもしれないと口にした。その後は完治した模様。
鷹代 直輝(たかしろ なおき)
魅央の最愛の弟。幼少期に連続殺人犯によって殺害されてしまったが、彼を生き返らせることが魅央の目的であり生きがいとなっている。
辻本 奏(つじもと かなで)
魅央のクラスメイト。男子に人気があり、可愛く成績も良く魅力的と言われている。連続殺人犯の疑いをかけられた魅央の身を案ずるなど優しい性格である。魅央のことを心配し家に向かうもそこで特殊生物の襲撃を受けて重傷を負ってしまう。だが彼女の正体はヴァリアントであり、給食中食欲を抑えきれず学校を早退し隣人を喰い殺し、過去に魅央の弟である直輝を殺した張本人である。ヴァリアントとなって魅央と戦うも拓斗に気を取られた隙に倒された。
拓斗(たくと)
魅央のことが好きな[13]彼女のクラスメイト。彼女にアプローチをするも全く相手にされていない。殺人犯の疑いをかけられた魅央を心配し奏とともに彼女の家を訪れるも、そこで見たことのない特殊生物の飼育や彼女の両親と同一人物を複数目撃し驚愕する。奏との戦い後、魅央の口からクラスター7とその秘密を知り怒りを表すも、思いを寄せている彼女を守るためにともに地上に出ることを決意する。しかし彼もまたヴァリアントであり、魅央が地上行きのエレベーターに乗っている時に魅央に襲いかかるが返り討ちにされてしまった。

地上の生存者[編集]

キイチ
地上の生き残りグループのリーダー格の男で20歳。最終決戦後に生まれ親を失い孤児同士集まって生きてきたという過去を持つ[14]。地上では食べられるものは限られているため特殊生物の肉を食べているが、ヴァリアントになる可能性があることを承知している。ヴァリアントになったものは仲間でも即始末するという地上でのルールを魅央に伝えている。お互いの目的達成のため魅央を仲間に入れ、あべのハルクスを目指す。
レン
地上の生き残りのグループの1人。隻眼で左目を負傷している。口数が少ないクールな性格の男。魅央がエボルと知るとバケモン女と呼び敵意を表し、ほかの2人と違い彼女を自分たちの仲間にすることに反対していた。しかし番人を倒した際に重傷を負った魅央を率先して運び、また彼女から死んだ弟を生き返らせるために地上へ来たという強い意志を聞いてようやく彼女を仲間と認めた。
ナナセ
地上の生き残りグループの紅一点で18歳。もともとグループ内の女性が彼女しかおらず、年が近い魅央が仲間になることを快く了解している。陽気な性格でグループ内のムードメーカー的な存在であり、3人の中でクロスボウの腕は一番高い。

ルシリア[編集]

あべのハルクスにて真世界を管理する集団。メンバーが全員エボルで構成された戦闘集団であり、その人数は86人に上る。 また、所属メンバーはそれぞれ共通のマークの入れ墨を体のどこかに入れている。

主(マスター)/ナルミ
ルシリアの長であり、真世界を統べる者。部下や住人たちからは主(マスター)と呼ばれている。
メンバー共通の入れ墨は左手の甲にある。
カドワキ
ハルクスの門番を務める大柄な男。戦闘ではエボルの力以外に大振りのナイフも使って戦う。
ソウマ
主からの依頼の際カドワキと共に同伴を命じられた男。戦闘では鋭い爪を使って戦う。
メンバー共通の入れ墨は左肩にある。

用語[編集]

謎の生物[編集]

特殊生物とも呼ばれており、地震と共に突如出現した未知の生命体達。形態や大きさは様々で、小動物ほどの生物もいれば、ビルよりも大きい生物もいる。仲間意識はなく、種類が違えば縄張り争いする。巨大な怪物はトール型と呼ばれ、トール型が出現する時には穴が発生する。立川だけでなく、お台場、新宿、京都にも出現していった。トール型は出現場所によって姿や能力が違う。

小型種[編集]

ワーム系/ムカデの小型種(仮称)
序盤で初めて接触した特殊生物。頭部は単眼と無数の触手で覆われており、胴体は強靭な甲殻で覆われている。小型種の中でも特に巨大に成長する種であり、中にはマンションや学校を一匹で覆い尽くすほどの長さに成長する。一定の段階にまで成長すると二匹ずつとぐろを巻いて繭を形成し、一体の人型に近い姿に変態する。胎生で無数の幼体を生み出す。
マンションでの小型種(仮称)
頭部には幾つのも目を持ち、全身に出来物が出来ている。両腕は重厚な鎌になっている。卵生。
デパートでの小型種(仮称)
非常に細長い体型をしており、外見から見える筋肉は両腕と体の中心部分にしか存在しない。四肢は非常に鋭く、人体を容易に切断・貫通する。腕には触れただけで人体を破裂させる液体を噴射する機能があり、直接撃ち込むことも可能。
新宿のトール型の小型種(仮称)
新宿のトール型と同じく不定型な体を持つが、四足歩行の獣に近い姿を取る。同じく生命力も高く、光の壁や戦車砲の直撃を受けても再生する。
地下道での小型種(仮称)
ゴキブリに近い姿の特殊生物。殺した生物を肉団子に加工して貯蔵する習性がある。火に怯えるが短時間しか効果がない。飛行能力がある。

トール型[編集]

立川のトール型
作中で初めて出現した巨大生物。立川の生物の中では穴の下にいる存在を除いて最も巨大である。本作で最も怪獣のような姿をしている。6本の触手と尻尾を持っており、これらを攻撃に使う。目がな:い。当初はトール型かは不明だったが、後にトール型の一種と判明する。
京都のトール型
京都に出現した巨大生物。胸に巨大な目玉を持つ二足歩行の虫のような生物。
お台場のトール型
お台場に出現した巨大生物。腹部に陰嚢のようなものを複数垂れ下げた姿をしている。両腕は砲撃機能を持っており、作中で初めて遠距離攻撃を見せた。特殊生物対策部隊の兵器で黒焦げにされたが、後に再生して活動を再開した。新宿にまで侵攻したが、下記のトール型に取り込まれた。
新宿のトール型
新宿に出現した巨大生物。最もグロテスクなトール型であり、顔や口が複数ある不安定な外見の生物である。小型種を生み出す能力を備えている。戦闘機を墜落させるなど戦闘力が高く、不定形であるがゆえにあらゆる攻撃(毒ガスを含む)を受けても復活するほどの生命力を持つ。お台場のトール型を取り込み、水道橋に侵攻するがプロトタイプのフューズ達によって倒された。
水道橋のトール型
水道橋に出現した巨大生物。全身に棘を生やしたトール型、鳥に近いトール型、クモ似なトール型の3匹が同時に出現し、互いに争いあって鳥に似たトール型が生き残るが、プロトタイプのフューズ達によって倒された。鳥型、棘型は物理的な攻撃を使ったがクモ型は口から糸を使いミサイルを打ち返した。また、鳥型は胸の間の穴から巨大な卵の様な物体を棘型に打ち、中からの液体で棘型を倒した。
隅田川のトール型
隅田川に出現した巨大生物。イカの様な軟体生物の身体をしており、幾つもの巨大な触手を持つ。フューズ04によって倒された。
始まりのトール型
謎の軍隊のスカイツリー本部の地下に存在するトール型。

ギガトール型/帝王型[注 2][編集]

帝王
スカイツリーの地下に眠る特殊生物の帝王たる存在。地下深く伸びるスカイツリーが重要器官を貫くことによって封印されており、各地で発生したトール型たちはそれを目覚めさせようとスカイツリーを目指している。その後闘争本能が高められたファイナルフューズ武重が目覚めさせてしまうのだが、その大きさは凄まじく、地下から上体を起こしただけで東京が壊滅した。また、立川の穴から見えた巨大な目はこの帝王のものだった。
世界各地のギガトール型
後に"最終戦争"と呼ばれる戦いで日本に襲来したギガトール型たち。そのどれもが帝王級の大きさを誇る。

第2部 特殊生物[編集]

ヴァリアント
元人間のフューズに近い存在だが、戦闘能力は低く、特殊生物の肉を食べると、傷などが再生する。人間が特殊生物の肉を食べる/食べ過ぎるとヴァリアントになってしまう。また、魅央のクラスメイトである「辻本奏」と「拓斗」の正体はヴァリアントであった。前述の2人は人間としての意識を失うことなく人間のフリをして過ごしていたが、地上のヴァリアントは理性をなくし、特殊生物と混ざり合ったような姿のまま徘徊している。なぜこのような違いが生じているのかは現時点では不明。
大阪(地上)のトール種
魅央の前に立ちふさがった虫の様な形のトール種。
マンションの追跡型
魅央、キイチ、ナナセ、レンをしつこく追跡した種。体をタイヤや、人間のように変え、魅央達を追い回した。股間にあるセンサーで居場所を突き止めていたが、ナナセのボウガンで撃たれビルから落下し、ヴァリアントに捕食された。
番人
道頓堀を立ちふさがったタコの様な特殊生物。全身に目が生えており、触手から道頓堀の水を吸い上げ、超高圧で放出する。頭の上も同じく、上からの攻撃も可能。キイチ達の仲間も番人に惨殺された。
動物系特殊生物
ライオン、熊、麒麟、ゴリラ、象の5種があべのハルカス到達前に魅央達に襲いかかる。5種の中で象が一番大きく、魅央の攻撃も全く受け付けないほど皮膚が硬い。

謎の軍隊[編集]

正式名称は特殊生物対策部隊。[15]隊員が黒の戦闘服を着ているため通称'黒の軍隊’と呼ばれており、特殊な任務を受けている。特殊生物を駆逐するためなら一般市民への射撃や拉致も躊躇する様子はなく、特殊生物を捕獲し研究をし、目撃者を連行し特殊生物の存在を隠蔽しようとしていた。背後には政府が関与している。地震発生後の立川にヘリで向かい特殊生物のサンプルを捕獲した。直央達にヘリで救助してほしいと頼まれるも人命救助は任務ではないと拒否した。しかし村内が撮影した携帯の動画から陽達を貴重な情報原ととらえ搭乗を許可した。また、スカイツリーが本部であり、そこには生物学・機械工学・地質学などあらゆる分野のエキスパートが集められ特殊生物の研究やフューズシリーズの開発などが行われている。

フューズ[編集]

特殊生物を人体と融合させた生物兵器。不均一なマスクと装甲スーツを着用している。極めて高い戦闘力を持ち、トール型を瞬く間に倒すことも出来る。フューズ適合者を生み出すには、特殊生物の細胞を培養して移植したものと自然発生したものの2種類があり、特に後者は強力なフューズになりやすい。そのためトール型が出現する穴(テン)発生地域を壁で隔離したのはそのためである。[16]01と02はスカイツリー本部で開発されたプロトタイプであり、体の各所からケーブルやパイプが露出している(制御にも不安定さがあり、現に01から04は暴走している)。最終決戦では各地で開発したフューズが100体投入された。

フューズ01、フューズ02
標準的な体形をしているが3本の腕を持つタイプと非常に長い首を持つタイプ。両者ともにグリップ付きのブレードを装備しており、トール型の頭部を吹き飛ばすほどの爆弾を装備している(3本腕は3発装備している)。作中では両者の分別がされていない。
フューズ03(武重 満)
右腕に巨大なナイフを装備したタイプ。自然発生型。左腕にはグリップ付きのブレードを有し、上記の爆弾を2発装備している。
フューズ04(久遠 瑛士)
全身の9割を特殊生物と機械で構築されており、フューズでも取り分け巨体。自然発生型(特に珍しい二種類の特殊生物が融合した個体)。フューズシリーズの最高傑作と言われており、始まりのトール型と同様に特殊生物対策部隊の最高戦力として数えられている。右腕はナイフで構成された義手を持ち、長大な左腕には側面に幾つものブレードを装備し、先端の口内にはビームの発射口が存在する。
ファイナルフューズ
トール型の特殊生物とフューズとなった人間との融合体。トール型を自在に動かすことができるため、その戦力はフューズシリーズをも上回る。
ファイナルフューズ武重
武重とはじまりのトール型とのファイナルフューズ体。その圧倒的な力でスカイツリーに集結した数多くのトール型を殲滅した。しかし、闘争本能が高められたことでより強い相手を欲し、帝王を復活させてしまう。
ファイナルフューズ早乙女
早乙女があらかじめ確保しておいたトール型と融合したファイナルフューズ体。帝王の活動を停止させるためファイナルフューズ武重をサポートするが、帝王の煮えたぎる体液を浴びてしまう。
エボル
フューズと同様に人間と特殊生物との混合体であり超人的な身体能力を誇るが、最大の違いは自らの意志で肉体の変化が可能な点であり意識も浸食されていない。早乙女の口から今後の人類の基礎となる人間と言われている。5年後の総力戦では初代エボルである陽の細胞を培養し人工的にエボルを作りだすことが可能となった[17]

地名[編集]

アイランド
北海道のこと。原因は不明だがなぜか特殊生物が存在しないためアイランド(安全地帯)と呼ばれている。「特殊生物災害」発生直後に政府は首都機能をここに移している。また、財政界の有力者や一部の富裕層が全国各地から押し寄せた結果、人口過密による食糧危機やエネルギー問題など様々な問題に見舞われている。そのため、生存者がいたとしてもエボル適合率が高いとされる18歳以下でエボルテストで陽性を示した者以外は本土からの救出が許されていない。
クラスター7
本作第二部において魅央達が住んでいる街の名称。政府によって地下に作られている。そこの住人は幼少期からの情報操作でこの街が世界のすべてだと思いこまされている。街が作られた目的は、将来の食料危機に備え特殊生物の肉を食料として与えた結果、人体に及ぼす影響を調べるためだと魅央の口から明かされる[18]。そこではヴァリアントとなった人間が近所の住人を食い殺す事件が頻発している。しかし地上での生存者が特殊生物の肉を貴重な栄養源として食べていたことから、クラスター7で行われたことは全く意味をなさなかった。
住人については「#クラスター7の住人」の項を参照。
あべのハルクス
大阪の生存者たちが集まる大型施設。かつては「特殊生物災害」に備えた軍施設であり西日本の人類防衛の要であった。真世界(リワールド)と呼ばれ、ルシリアという集団の下維持、管理が行われている。食糧は、水耕栽培で野菜を生産し牛や豚も育ててまかなっている。ソーラーパネル、大型蓄電システム、地下の小規模火力発電所により電力も維持されている。
ルシリアのメンバーについては「#ルシリア」の項を参照。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 人間が特殊生物に襲われずに囲まれており、第40話で特殊生物と人間が結合する前ではないかと直央は推測している。
  2. ^ 第1部ではギガトール型、第2部では帝王型と呼ばれた。
  3. ^ 14巻より第2部開始。

出典[編集]

  1. ^ 週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2012年32号の135ページより
  2. ^ 第1話で陽の証言より。
  3. ^ 第24話より
  4. ^ 第11話でヘリの操縦もこなせると豪語している。
  5. ^ 第16話で未来と会った際は学校をさぼっていた。
  6. ^ 第一話ではクラスメイトから2人の関係を誤解されてしまう。
  7. ^ 第54話で奏からデキソコナイと称されている。
  8. ^ 第52話より。
  9. ^ 第53話で直輝を亡くしてから復讐を達成するまで部屋に彼の写真を張り続けた。
  10. ^ 第54話で着替えの際、古傷を見て奏が犯人と気づいた。
  11. ^ 第55話より幼少期に外の世界の写真を父からもらった際、楽しいところがたくさんあると聞かされたことがあり、それがより大きいショックとなった。
  12. ^ 第52話より当初ベジタリアンと思われていた。
  13. ^ 第52話より。本人曰くめっちゃいい匂いがするかららしい。
  14. ^ 第56話より。
  15. ^ 第15話より。
  16. ^ 第40話の早乙女の発言より。
  17. ^ 第51話より18歳以下でエボルの適性検査に陽性を示した者のみ。
  18. ^ 第54話より。