ハウス・オブ・カード 野望の階段

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
House of Cards
ハウス・オブ・カード 野望の階段
ジャンル
製作者 ボー・ウィリモン
出演者
コンポーザー ジェフ・ビール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 4
話数 52
製作
製作総指揮
放送時間 43-59分
製作会社 Media Rights Capital
Trigger Street Productions
Wade/Thomas Productions
Knight Takes King Productions
番組販売会社 ネットフリックス(米国)
放送
放送局 ネットフリックス
映像 1080p (2:1 HDTV) (2013)
4K (2:1 UHDTV) (2014–present)
音声 ドルビーデジタル 5.1
外部リンク
ウェブサイト

ハウス・オブ・カード 野望の階段』(ハウスオブカードやぼうのかいだん、原題:House of Cards) は、ボー・ウィリモンショーランナーを務め、映画監督のデヴィッド・フィンチャーと主演男優のケヴィン・スペイシーらが製作総指揮するアメリカ合衆国のドラマシリーズ。アメリカ合衆国ではネットフリックスが配信し、ネット配信で初公開されたドラマシリーズとして史上初めてプライムタイム・エミー賞を受賞した[1]。本作の原型は1990年にイギリスでテレビ放映されたドラマシリーズ『野望の階段英語版』である[2]

アメリカ合衆国では2013年2月1日にシーズン1を、2014年2月14日にシーズン2を、2015年2月27日にシーズン3を、2016年3月4日にはシーズン4を、それぞれ13話ずつ配信開始した。また2016年1月28日には、シーズン5が2017年に配信されると発表された[3]。シーズン5以降はボー・ウィリモンがショーランナーの立場から外れる予定である。 現在、日本ではネットフリックスでシーズン1〜シーズン4まで配信されている。

あらすじ[編集]

シーズン1[編集]

主人公フランク(ケヴィン・スペイシー)はホワイトハウス入りを目指す下院議員。 大統領候補ウォーカー(ミシェル・ギル)を応援しており、彼が当選したあかつきには国務長官のポストをもらう約束をしていた。 しかし、大統領に当選したウォーカーはフランクを裏切り、別の人物を候補とする。 耐えがたい屈辱を味わったフランクは、NPO法人「クリーン・ウォーター」の代表を務めるキャリア・ウーマンである妻クレア(ロビン・ライト)とともに権謀術策を駆使してホワイトハウス入りを目指す。 フランクは記者のゾーイと関係を持ち、偽の情報を流して国務長官候補を陥れる。州知事の副大統領就任に伴う州知事選挙に、貸しのある議員ルッソを出馬させる。だが操れなくなると部下のダグ・スタンパーにコールガールのレイチェルを使ってルッソを陥れさせ、死なせる。副大統領に再び州知事選に出馬させ、自分が副大統領となる。

シーズン2[編集]

ゾーイと仲間の記者がフランクの犯罪を嗅ぎ付けたため、フランクはゾーイを殺し、仲間の記者を陥れる。スタンパーは秘密を握るレイチェルに惚れ、始末せずに隠すが、怪我をさせられて逃げられる。フランクとクレアは大統領夫妻と親しくなり、夫婦関係の問題について知る。大統領と親しい実業家のタスクと、大統領への影響力をめぐって争い、タスクと大統領が繋がる資金洗浄疑惑をかきたてる。意図的に中国との外交摩擦を作り出し、密かに大統領弾劾を働きかけて大統領を辞職に追い込み、ついには大統領の座につく。

シーズン3[編集]

大統領となったフランクは支持率が低迷する中で再選を目指し、違法すれすれの予算転用で失業者救済プログラム"アメリカ・ワークス"を推進する。中東をめぐる外交闘争ではロシア大統領と渡り合うが、国連大使に抜擢したクレアは経験不足による失点を重ねて辞職する。大統領予備選で女性候補ヘザー・ダンバーにリードされたフランクは旧知の女性議員ジャッキー・シャープを第三の候補として立候補させ、ダンバーを攻撃させる。だがフランクのあまりの冷酷さにシャープは裏切ってダンバーを支持し、シャープの元恋人で大統領首席補佐官のレミー・ダントンは辞職する。レイチェルに大怪我をさせられたスタンパーは後遺症に苦しんでフランクから遠ざけられ、一時はダンバーのために働くが、ダンバーを欺いてフランクのもとに戻り首席補佐官となる。スタンパーはレイチェルを探し出し、躊躇しながらも殺す。クレアは選挙戦の前面に出て闘うが、単なる道具として使われる事に不満を募らせ、選挙戦の最中にフランクのもとを去る。

シーズン4[編集]

大統領予備選のさなか、クレアは自分の政治的キャリアを追及して下院議員選への立候補をもくろむが、フランクが阻止する。グッドウィンがフランクを狙撃して重傷を負わせ、クレアが代わりにペトロフと交渉してガソリン危機を終息させる。共和党の大統領候補のコンウェイが優勢に大統領選を進めるなか、肝臓移植を受けて回復したフランクはクレアと和解し、クレアは母の死を利用して民主党副大統領候補となる。コンウェイに対抗するためにイスラム教過激組織のICOの幹部を捕えると、ICOがアメリカ人を人質にして幹部の解放を求める。ハマーシュミットが前大統領、シャープ、ダントンらの証言を得てフランクの陰謀を暴露する中、アンダーウッド夫妻は報道とICOの両方に対応するため、戦争による混沌を作り出そうと決意する。

原作との違い[編集]

本作は、イギリスのマイケル・ドブズ(サッチャー首相政権で首席補佐官を務めた)の小説『ハウス・オブ・カード』と、1990年から1995年にBBCが製作し、アンドリュー・デイヴィスが脚色したテレビドラマ『野望の階段(I~III)』を原作にしている[4]。このイアン・リチャードソン主演の原作版は人気を博し、日本でもNHKで放映されている。これを、映画『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』の脚本家ボー・ウィリモンが、舞台をアメリカに置き換えて企画した。主人公の名前はフランシス・アンダーウッドだが、イギリス版ではフランシス・アーカート。アーカートのほうがアンダーウッドより年齢は高いと思われ、アーカートが老いた自分を意識するという描写が多い。[5]アーカートはイギリス保守党の議員で、庶民院(アメリカでいう下院)の院内総務長である。BBC版の第1シリーズはドブズの小説の悲劇的結末と異なり、BBC版の第2シリーズ(「野望の階段II」)と第3シリーズ(「野望の階段III 最終章」)につなげることができるように変更された。。[6]

登場人物[編集]

主要人物[編集]

フランシス・アンダーウッド(通称:フランク)
演:ケヴィン・スペイシー、吹替:石塚運昇
主人公。サウスカロライナ州第5選挙区選出の下院議員で、アメリカ民主党の下院多数党院内幹事。妻クレアと2人暮らし。センチネル軍事大学卒。シーズン1の時点で議員生活22年目。非常に権力志向が強く、目的のためには時に手段を選ばない。ウォーカー大統領を大統領予備選挙の頃から応援しており、ウォーカーが大統領に当選した暁には国務長官に指名すると約束されていたが、反故にされてしまう。大統領に“裏切られた”フランクは復讐を誓い、壮絶な陰謀を企て、ホワイトハウス入りを目指す。その過程で殺人をも犯す。陰謀の挙句に副大統領となり、さらには大統領を辞職に追い込んで自らが後継となり、次期大統領選では再選を目指す。
クレア・アンダーウッド
演:ロビン・ライト、吹替:深見梨加
フランクの妻。NPO法人クリーンウォーター(CWI)の代表。夫と同じように、目的のためには他者を攻撃することをいとわない価値観を持ち、フランクの復讐を支持する。フランクとの間には隠し事をしないと決め合っている。ギャロウェイと交際した過去あり。ファーストレディとなった後は国連大使となるが失策を重ねて辞職する。夫の意思に背いて自分の政治キャリアを追求するが、夫の暗殺未遂事件の後は和解し、民主党副大統領候補となる。
ゾーイ・バーンズ
演:ケイト・マーラ、吹替:木下紗華
大手新聞ワシントン・ヘラルドの入社1年目である新人記者。野心家で、特ダネのためには男性への色仕掛けも辞さない。フランクと関係を持ち、リークされた特ダネを利用し、テレビ出演などの活躍をするように。アパートで独り暮らしをしている。フランクの黒い部分に気がつき、列車自殺を装って殺される。
ダグラス・スタンパー(通称:ダグ)
演:マイケル・ケリー、吹替:河本邦弘
フランクの腹心である議員スタッフで、ボスのためには何でもする切れ者。ルッソをスキャンダルから守るべく、売春婦レイチェルを保護し、彼女に好意を抱くようになるが、重傷を負わされる。後にはレイチェルとオルセイを殺す。アルコール依存症だったが、フランクの助けにより立ち直った過去を持つ。独身。フランクのために裏の犯罪に手を染め、ついには大統領首席補佐官となる。

政治家たち[編集]

ピーター・ルッソ
演:コリー・ストール、吹替:後藤ヒロキ
ペンシルバニア州第1選挙区選出の下院議員。アルコール・ドラッグ・買春など問題が多く、窮地を救ってくれたフランクに従わざるをえない。部下のクリスティーナと男女の関係を結ぶ。フランクの陰謀についていけなくなり、殺される。
ギャレット・ウォーカー
演:ミシェル・ギル英語版、吹替:山寺宏一
第45代アメリカ合衆国大統領。元コロラド州知事。大統領選挙ではフランクに応援され、7000万票を獲得して大統領の座に。妻(ファーストレディ)はパトリシア・ウォーカー。後にフランクを副大統領にするも裏切られて辞任に追い込まれる。
ジム・マシューズ
演:ダン・ジスキー英語版、吹替:山野史人
アメリカ合衆国副大統領。前職はペンシルベニア州知事。州知事時代、地元人気は非常に高かった。
リンダ・バスケス
演:サキナ・ジャフリー、吹替:唐沢潤
アメリカ合衆国大統領首席補佐官としてウォーカー大統領のもと、ホワイトハウスの職員たちを率いる。
キャサリン・デュラント
演:ジェイン・アトキンソン、吹替:喜代原まり
ミズーリ州選出の上院議員。後にフランク政権でのアメリカ合衆国国務長官
ジャッキー・シャープ
演:モリー・パーカー
元軍人の下院議員。後に下院民主党院内幹事代理。大統領選を目指す。レミー・ダントンの恋人であり別の男との結婚後も関係を続ける。
ヘザー・ダンバー
演:エリザベス・マーヴェル
アメリカ合衆国訟務長官、民主党から2016年の大統領選を目指すもグッドウィンと関わって指名選挙から脱落する。
ヘクター・メンドーザ
演:ベニート・マルティネス
共和党上院院内総務。2016年の大統領選を目指す。
ヴィクトル・ペトロフ
演:ラース・ミケルセン
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンをモデルとする。
ボブ・バーチ
演:ラリー・パイン
下院議長、のちに民主党下院院内総務。
ドナルド・ブライス
演:Reed Birney
リベラル派の下院議員、のちに副大統領。
ビル・コンウェイ
演:ヨエル・キナマン
若き共和党大統領候補、ニューヨーク州知事。
ハンナ・コンウェイ
演:ドミニク・マケリゴット
ビルの妻。
ブロックハート将軍
演:コルム・フィオール
テロ組織ICOへの攻撃を主張する、後にコンウェイの副大統領候補。
ドリス・ジョーンズ
演:シシリー・タイソン
テキサス州の下院議員
セリア・ジョーンズ
演:リサ・ゲイ・ハミルトン英語版
ドリスの娘

政治家のスタッフたち[編集]

クリスティーナ・ギャラガー
演:クリステン・コノリー、吹替:竹内絢子
ルッソ議員のスタッフだが、ルッソとプライベートでも深い関係に。後に下院議長の政務担当副補佐官、さらに大統領スタッフに転身する。
レミー・ダントン
演:マハーシャラルハズバズ・アリ、吹替:山本格
巨大な天然ガス企業、サンコープ産業、次にタスクに雇われる有能なロビイスト。かつてフランクのもとで報道官として働いていた。後にアメリカ合衆国大統領首席補佐官を務めた後辞職する。ジャッキー・シャープの恋人。
セス・グレイソン
演:デレク・セシル英語版
クレアを脅迫することで、副大統領フランクの報道官の地位を得る。ダグ・スタンパーと反目するが、しばしば有能さを発揮する。フランクとタスクの間で二重スパイのような動きを見せる。後に大統領報道官。
エドワード・ミーチャム
演:ネイサン・ダロウ英語版、吹替:山本兼平
合衆国議会警察の警察官。フランクのボディガードの任に着き、四六時中行動を共にするうち、フランクの秘密を多く知るようになるが沈黙を守る。フランクを守ってルーカス・グッドウィンに殺される。
リアン・ハーヴェイ
演 : ネーブ・キャンベル
クレアに雇われる政治コンサルタント。後にフランクの大統領選挙責任者となるがダグ・スタンパーとことあるごとに反目する。

実業家たち[編集]

レイモンド・タスク
演:ジェラルド・マクレイニー、吹替:羽佐間道夫
ウォーカー大統領を支援する、巨万の富を持ち中国と強いパイプを誇る実業家。多数の事業を手がけるが、日本の福島第一原子力発電所事故以降、原発事業が不振となり困惑する。
ダニエル・ラナギン
演:ギル・バーミンガム
ネイティブ・アメリカンのカジノ経営者でタスクの盟友。タスクの献金の資金洗浄に関与する。
ザンダー・フェン
演:テリー・チェン英語版
中国の実業家でタスクの盟友。フランクにより中国に強制送還される。

マスコミ関係者[編集]

トム・ハマーシュミット
演:ボリス・マクギヴァー英語版
ワシントン・ヘラルド紙の編集長。ゾーイを侮辱し社主に解雇される。その後もフランクの疑惑を追及し続ける。
ルーカス・グッドウィン
演:セバスチャン・アーセラス英語版、吹替:河本邦弘
ワシントン・ヘラルド紙の後任の編集長。部下であるゾーイが特ダネを次々と持ち込むので不思議がりつつも警戒する。結局は上司の判断でゾーイのスクープを採用していく。後にゾーイと恋仲になる。フランクの疑惑を追及するが罠にはめれらて懲役刑となる。後に密かに証人保護プログラムのもとで出所させられるが、フランクを狙撃して射殺される。
ジャニーン・スコースキー
演:コンスタンス・ジマー英語版、吹替:喜代原まり
ワシントン・ヘラルド紙の政治部主任記者。部下になったゾーイに翻弄されるが、いつしかゾーイとともに働くように。ゾーイの死後は危険を避け、故郷で教師となる。
アイラ・サヤド
演:モザン・マルノ英語版
ウォールストリート・テレグラフ紙の記者。タスクの政治献金と資金洗浄を調査する。後にホワイトハウス担当記者。
トマス・イェイツ
演:ポール・スパークス英語版
"アメリカ・ワークス"の本を書くジャーナリスト。フランク夫妻と親しくなり、インタビューを重ねる。後に夫妻のスピーチライターとなる。クレアと関係を持つ。
ケイト・ボールドウィン
演:キム・ディケンズ
ウォールストリート・テレグラフ紙のホワイトハウス担当記者。

その他[編集]

レイチェル・ポスナー
演:レイチェル・ブロズナハン英語版、吹替:竹内絢子
ルッソが飲酒運転で逮捕された際、彼の車に乗り合わせていた売春婦。その件を口止めしたいダグが面倒を見て、売春の仕事から足を洗う。ルッソ死亡の後はスキャンダルを避けて隠れ住むが、最終的にはダグに殺される。
ジリアン・コール
演:サンドリーヌ・ホルト英語版、吹替:衣鳩志野
CWIの職員。クレアに気に入られて重職に大抜擢されるが、ある案件をめぐってクレアとの関係に亀裂が生じていく。
アダム・ギャロウェイ
演:ベン・ダニエルズ、吹替:さかき孝輔
クレアの元恋人である写真アーティスト。ニューヨークで自由な独身生活を送るが、久しぶりに再会したクレアと親密な仲に発展。
フレディ・ヘイズ
演:レグ・E・キャシー、吹替:竹本和正
フランクが常連にしているレストラン'フレディのバーベキュー'店長。後にホワイトハウスで働く。
ギャヴィン・オルセイ
演:ジミ・シンプソン
ハッカーでFBIの協力者。ルーカス・グッドウィンを陥れる。ダグに拷問されてレイチェルの居場所を吐く。
エリザベス・ヘイル
演:エレン・バースティン
裕福なクレアの母、ガン患者。結婚時からフランクの事を気にいらない。クレアの副大統領候補指名に役立つよう、絶好のタイミングで安楽死する。
ローラ・モレッティ
演:ウェンディ・モニツ
肝臓移植候補の患者の妻。夫の死後、ダグ・スタンパーと親しくなる。

エピソード[編集]

シーズン エピソード数 リリース日
1 13 2013年2月1日 (2013-02-01)
2 13 2014年2月14日 (2014-02-14)
3 13 2015年2月27日 (2015-02-27)
4 13 2016年3月4日 (2016-03-04)

受賞歴[編集]

2013年第65回プライムタイム・エミー賞
  • ドラマ・シリーズ監督賞(デヴィッド・フィンチャー
  • ドラマ・シリーズ撮影賞(シングル・カメラ部門)
  • ドラマ・シリーズ・キャスティング賞
2014年第66回プライムタイム・エミー賞
  • 音響賞コメディ/ドラマシリーズ部門(1時間)
2015年第67回プライムタイム・エミー賞
第71回ゴールデングローブ賞
第72回ゴールデングローブ賞
第66回全米脚本家組合賞
  • 最優秀新番組賞
第21回全米映画俳優組合賞
第22回全米映画俳優組合賞
  • 全米映画俳優組合賞男優賞 (ドラマシリーズ)
第16回全米衣装デザイナー組合賞
  • 現代ドラマ賞
第18回サテライト賞
  • ドラマ・シリーズ主演女優賞(ロビン・ライト)
第14回アメリカン・フィルム・インスティチュート
  • 最優秀テレビ番組賞

製作[編集]

発注[編集]

ネットフリックスは合衆国内2700万人のユーザーの視聴傾向の分析から本作のヒットを確信し、1億ドルを出資して2シーズン26エピソードを発注した[2]

タイトル[編集]

タイトルの「ハウス・オブ・カード」は英語で「(トランプの)カードで作った家」、つまり「壊れやすい家」という意味があるが、英語の「ハウス」そのものに「議会」「議院」、「カード」には「戦略上の駒」「切り札」の意味もあり[7]、様々なカードを切りながら政界を上り詰めつつも、いつ崩壊しかねないスリルといったダブル・ミーニングを持つ。

演出[編集]

本作のユニークな演出のひとつが、主人公フランクがカメラを通じて観る者に語りかけるスタイルである。これは原作のイギリスのTVドラマ『野望の階段』及び戯曲『リチャード三世』を踏襲している。[8] 本作の収録直前、主演のケヴィン・スペイシーはオールド・ヴィック・シアターで『リチャード三世』の舞台に立っていたが、本作の主人公フランクとリチャード三世に共通点があると思いながら、フランク役を演じたという。[9]

もうひとつの本作のユニークな演出として、フランクが携帯電話を使って他者と交わすコミュニケーションを映像の上で実際で見せることも挙げられる。

脚本[編集]

メイン脚本家のボー・ウィリモンは1998年にある上院議員の選挙キャンペーンに参加したのを手始めにヒラリー・クリントンらと働き、2004年の民主党大統領予備選ではハワード・ディーン候補と働いた。作品にはこの政治経験が生かされている。

監督[編集]

ジョディ・フォスターやクレア役のロビン・ライトなど、有名女優がいくつかのエピソードの監督を務めている。

日本での放送・発売・配信[編集]

日本ではスマートフォン向けマルチメディア放送サービス「NOTTV」とCSチャンネルの「IMAGICA BS」が2013年10月よりシーズン1を、2014年6月からシーズン2を放送した。DVDとブルーレイ(いずれも「デヴィッド・フィンチャー完全監修パッケージ仕様」)は、シーズン1が2014年6月4日に、シーズン2が2014年10月3日に、いずれもソニー・ピクチャーズエンタテインメントから発売された。
2016年3月4日よりネットフリックスがシーズン1から4までの配信を始めた。

参考文献[編集]

  1. ^ Huffpost TV. “Netflix Wins Three Emmys, 'House Of Cards' Shut Out Of Major Categories”. huffingtonpost. 2014年9月29日閲覧。
  2. ^ a b Netflix発、ケヴィン・スペイシー主演の『House of Cards』が、本格的なネット・ドラマ時代の幕開けを告げる”. 海外ドラマNavi (2013年4月2日). 2016年1月15日閲覧。
  3. ^ Steiner, Amanda Michelle (2016年1月28日). “House of Cards renewed for season 5, showrunner exits”. Entertainment Weekly. 2016年1月28日閲覧。
  4. ^ wikipedia英語版. “House_of_Cards_(U.S._TV_series)”. wikipedia英語版. 2014年9月1日閲覧。
  5. ^ wikipedia英語版. “Frank_Underwood_(House_of_Cards)”. wikipedia英語版. 2014年9月1日閲覧。
  6. ^ wikipedia英語版. “House_of_Cards_(UK_TV_series)”. wikipedia英語版. 2014年9月1日閲覧。
  7. ^ card Wiktionary、2016年5月15日閲覧。
  8. ^ huffpost BOOKS. “9 Things 'House Of Cards' Took From Shakespeare”. huffingtonpost. 2014年9月29日閲覧。
  9. ^ wikipedia英語版. “House_of_Cards_(U.S._TV_series)”. wikipedia英語版. 2014年9月29日閲覧。

外部リンク[編集]