ハインツ・トレットナー

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ハインリヒ・「ハインツ」・トレットナー
Heinrich ”Heinz” Trettner
Bundesarchiv Bild 146-1970-016-17, Heinz Trettner.jpg
国防軍大佐時代(1941/1942年)
生誕 1907年9月19日
ドイツの旗 ドイツ帝国
 プロイセン王国
ヴェストファーレン州ミンデン
死没 2006年9月18日
ドイツの旗 ドイツ
ノルトライン=ヴェストファーレン州の旗 ノルトライン=ヴェストファーレン州 Rheydt
所属組織 War Ensign of Germany (1921-1933).svg ヴァイマル共和国陸軍
Balkenkreuz.svg ドイツ国防軍ドイツ陸軍
Balkenkreuz.svg ドイツ国防軍ドイツ空軍
Bundeswehr Kreuz.svg ドイツ連邦軍ドイツ陸軍
軍歴 1925 - 1933年(共和国陸軍)
1933 - 193X年(国防軍陸軍)
193X - 1945年(国防軍空軍)
1956 - 1966年(連邦軍陸軍)
最終階級 降下猟兵中将(ドイツ空軍)
大将(ドイツ連邦軍)
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ハインリヒ・「ハインツ」・トレットナードイツ語: Heinrich ”Heinz” Trettner, 1907年9月19日 - 2006年9月18日)は、ドイツ軍人1964年から1966年まで、第3代連邦軍総監を務めた。

経歴[編集]

プロイセン王国軍人の息子として、ヴェストファーレン州(現ノルトライン=ヴェストファーレン州北部)ミンデンに生まれる。1925年にデュッセルドルフギムナジウムを卒業後、陸軍に入り第18騎兵連隊に士官候補生として配属される。1929年に少尉に任官。1932年11月から航空学校でパイロットとしての教育を受ける。1936年から1938年まで、フーゴ・シュペルレの副官を務め、コンドル軍団の参謀大尉としてスペイン内戦に従軍。帰国後参謀教育を受け、1938年1月より第7航空師団の降下猟兵連隊の参謀となった。

第二次世界大戦が始まると、クルト・シュトゥデント師団長の参謀少佐としてオランダ侵攻作戦を立案し、その功により騎士鉄十字章を受章した。1941年にはクレタ島の戦いに従軍、ついでバルバロッサ作戦ではスモレンスク北方での戦いに参加した。少将に昇進していたトレットナーは、連合軍のイタリア上陸後の1943年11月にヴェネツィアで編成された第4降下猟兵師団の師団長に就任。1944年までイタリア中部での戦闘に従事し、アメリカ軍第91歩兵師団と対峙した。1944年9月、ローマをめぐる戦闘での功により柏葉付鉄十字章を受章。ドイツ降伏後の1945年5月、アメリカ軍の捕虜となった。

1948年に釈放され、当初キリスト教の団体で働いた。1949年、デュッセルドルフのガラス販売会社で小売業者としての職業訓練を修了。1953年、ボン大学経済学法学を学び、1956年に卒業した。同年、新設のドイツ連邦軍に少将として入隊。北大西洋条約機構欧州連合軍最高司令部兵站部長としてパリに駐在した。1960年2月、第1軍団長に就任。1964年1月、第3代連邦軍総監に就任。1965年、組織運営上の問題をめぐってカイ=ウヴェ・フォン・ハッセル国防相や国防省官僚と対立。連邦軍の労働組合許可問題で国防省に無視されたと感じたため、1966年8月に辞任した。その後は隠退生活に入る。

レジオンドヌール勲章、英国王室ヴィクトリア勲章、米国のレジオン・オブ・メリット勲章、イタリア共和国功労勲章ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字星大綬章などを受章。2005年、コンドル軍団での過去を理由に国防省が空軍戦闘団の通称からヴェルナー・メルダースの名を削除した際、国家政策研究所の呼びかけに応じてこれに反対する宣言に署名した。このため同年のドイツ連邦軍創設50周年式典にも参加しなかった。翌年99歳の誕生日の前日に、メンヒェングラートバッハ近郊で死去した。トレットナーはドイツ国防軍の将軍の中で最後の生き残りであった。

受勲[編集]

ドイツ国防軍[編集]

ドイツ連邦軍[編集]

国防軍軍報からの引用[編集]

日付 オリジナルの原稿 和訳(英訳から転訳)
1944年6月28日 In den schweren Abwehrkämpfen des Trasimenischen Sees haben die 29. Panzergrenadier-Division unter Führung von Generalleutnant Fries, die 4. Fallschirmjägerdivision unter Führung von Oberst Trettner und die 356. Infanteriedivision unter Führung von Generalleutnant Faulenbach, hervorragend durch Artillerie und Flakartillerie unterstützt, alle mit überlegenen Kräften geführten Durchbruchsversuche des Feindes unter besonders hohen Verlusten für den Gegner zum Teil im Nahkampf immer wieder abgewehrt.[5] トラジメーノ湖の激しい防衛戦において、フリーズ英語版中将指揮の第29装甲擲弾兵師団、トレットナー大佐指揮の第4降下猟兵師団、そしてカール・フォーレンバッハ中将指揮の第356歩兵師団は、砲兵と対空砲の支援を受け、優勢なる敵軍が試みた全ての突破行動を幾度も見事に阻止し、特に近接戦闘において敵軍に多大なる損害をもたらした。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Thomas & Wegmann 1986, p. 328.
  2. ^ a b c d e f g Thomas & Wegmann 1986, p. 329.
  3. ^ Fellgiebel 2000, p. 426.
  4. ^ Fellgiebel 2000, p. 88.
  5. ^ Die Wehrmachtberichte 1939–1945 Band 3, p. 141.

参考[編集]

  • Fellgiebel, Walther-Peer (2000) [1986] (German). Die Träger des Ritterkreuzes des Eisernen Kreuzes 1939–1945 — Die Inhaber der höchsten Auszeichnung des Zweiten Weltkrieges aller Wehrmachtteile [The Bearers of the Knight's Cross of the Iron Cross 1939–1945 — The Owners of the Highest Award of the Second World War of all Wehrmacht Branches]. Friedberg, Germany: Podzun-Pallas. ISBN 978-3-7909-0284-6. 
  • Kurowski, Franz (1995). Knights of the Wehrmacht Knight's Cross Holders of the Fallschirmjäger. Atglen, PA: Schiffer Military. ISBN 978-0-88740-749-9. 
  • Scherzer, Veit (2007) (German). Die Ritterkreuzträger 1939–1945 Die Inhaber des Ritterkreuzes des Eisernen Kreuzes 1939 von Heer, Luftwaffe, Kriegsmarine, Waffen-SS, Volkssturm sowie mit Deutschland verbündeter Streitkräfte nach den Unterlagen des Bundesarchives [The Knight's Cross Bearers 1939–1945 The Holders of the Knight's Cross of the Iron Cross 1939 by Army, Air Force, Navy, Waffen-SS, Volkssturm and Allied Forces with Germany According to the Documents of the Federal Archives]. Jena, Germany: Scherzers Miltaer-Verlag. ISBN 978-3-938845-17-2. 
  • Thomas, Franz; Wegmann, Günter (1986) (German). Die Ritterkreuzträger der Deutschen Wehrmacht 1939–1945 Teil II: Fallschirmjäger [The Knight's Cross Bearers of the German Wehrmacht 1939–1945 Part II: Paratroopers]. Osnabrück, Germany: Biblio-Verlag. ISBN 978-3-7648-1461-8. 
  • Thomas, Franz (1998) (German). Die Eichenlaubträger 1939–1945 Band 2: L–Z [The Oak Leaves Bearers 1939–1945 Volume 2: L–Z]. Osnabrück, Germany: Biblio-Verlag. ISBN 978-3-7648-2300-9. 
  • (German) Die Wehrmachtberichte 1939–1945 Band 3, 1. Januar 1944 bis 9. Mai 1945 [The Wehrmacht Reports 1939–1945 Volume 3, 1 January 1944 to 9 May 1945]. München, Germany: Deutscher Taschenbuch Verlag GmbH & Co. KG. (1985). ISBN 978-3-423-05944-2. 

外部リンク[編集]

軍職
先代:
フリードリヒ・フェルチュ
Bundeswehr Kreuz.svg ドイツ連邦軍総監
1964年1月1日 - 1966年8月25日
次代:
ウルリッヒ・デメジエール