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「詩」の定義

「詩」という言葉は、本でもネットでも非常にあやふやに使われていて、辞書などにもあまり腑に落ちる定義がないように思われます。

(1) 韻文的と言いながら、「散文詩」というものがある。
(2) 叙情的と言いながら、「劇詩」や「叙事詩」がある。

単語の多義性を考慮しないまま、定義しているから、このような混乱が生じるのではないでしょうか。

クニ(国)という言葉は、いま普通に使用されてるのは、日本とかUSAという国境で区切られた国家のことですが、「君、クニはどこだい?」というときは、故郷(都道府県あるいはその下位の市町村)を尋ねていますよね。四国地方、中国地方の「国」もそういう意味ですね。

「詩」も、おそらく、時代の変化によって、このように意味が転じていったのにもかかわらず、はっきり峻別されないまま使われているのではないでしょうか?

詩には以下の二つの意味があると思うのです。

A.(内容を問わず)たんに韻文の文学という意味。
B.(韻文か散文かを問わず)叙情文学という意味。

このように考えると、叙情文学以外の韻文の文学を、劇詩、叙事詩と呼び、また、いっぽうで、散文で書かれた叙情文学を散文詩と呼ぶことに、なんの不整合も起こりません。前者の文脈ではAの意味合いで、後者の文脈ではBの意味合いで、「詩」という語を用いてるからです。 非常に簡単なことなのですが、どうも、このように書かれた詩の定義を辞書などで見たことはありません。原因は、近代以降に詩と呼ばれたもののほとんどが叙情的であってかつ韻文的であり、散文詩などというものは例外的なものであったということと、文学研究者やかなりの文学愛好者以外には、叙事詩や劇詩というのは縁の遠い代物だったから、だと思います。--言寺学徒 2007年11月6日 (火) 23:55 (UTC)[返信]

詩の定義については詩人たちからもいろいろな答えが提出されてきました。「詩を定義することは難しい」と書いている詩人も一人や二人ではありません。そういう事情を踏まえて、古今東西の詩の定義をあれこれ列挙したものもあります。中桐雅夫『詩の読みかた詩の作りかた』(晶文社)や、金子光晴「詩とは何か」(筑摩書房『詩の本 I 』所収)。また、「感動や叙情を記したもの」という今の定義に反発するような立場もあります(入沢康夫『詩の構造についての覚え書』〔思潮社〕p.10以下)。
詩を定義しようと努力してきた人たちの歴史や、各論者の立場の異同などについて素描できればいいのですが、今の私にはうまくまとめられそうにありません。--Sasuore 2008年6月19日 (木) 13:18 (UTC)[返信]

どうも、お返事ありがとう。--言寺学徒 2008年7月24日 (木) 10:55 (UTC)[返信]

詩=韻文(もしくは「縛りプレイ」)という定義は最も基本的な出発点だと思うのですが、日本語はそもそも押韻に向かなかったので韻文自体が発達しなかった(もしくは片肺飛行であった)という特殊事情がありますね。私自身にはそのような深い問題を記述するだけの力はないのですが、今回英語版から翻訳した部分はある程度「詩を定義しようと努力してきた人たちの歴史や、各論者の立場の異同などについて」を素描しているのではないかと期待します。訳してみて改めて思ったのですが、詩の定義は考えれば考えるほど「ああでもないこうでもない」となってしまう運命のようです。
「感動や叙情を記したもの」「短い」という定義は詩を狭く限定しすぎてしまう(ゲーテの『ファウスト』やマラルメの試みなどなど…今回の訳稿にあるヴァレリー謂う「心の状態」も感動でも叙情でもありません)と思われ、またそれが修辞技法が用いられる理由とするのも詩の起源を考えると腑に落ちない部分が多いと思われましたので改めさせて頂きました。
英語版は英米詩や西洋詩だけに偏らず非常に世界的・普遍的な記述がされた優秀な記事ですが、日本の詩(?)はかなりイレギュラーな存在なのでどうしても滑らかに繋がらない部分が残ってしまいます。翻訳完了後のいつかにでも、私には埋めることのできないこのミッシングリンクの部分を記述して下さる方が現れてくれるといいなあと願っております。--Igitur 2009年11月23日 (月) 10:53 (UTC)[返信]

英語版からの翻訳について

「詩」は百科事典の項目として極めて重要なものだと思うのですが、現行の記事はコンパクトに纏まってはいますが日本中心的で、分量も少々寂しく思われました。とはいえ本格的な加筆を行う実力はありませんので、「秀逸な記事」に選定されている英語版en:poetryの翻訳を行うことにしました。

本来なら完訳してから投稿すべきところですが、元記事が長大なので、ご助力を賜り、また自分自身のモチベーションを保つため、「{{翻訳中途}}」を貼って切りのいい(記事としての体裁を保てる)ところで分割して投稿させて頂くことにしました。翻訳の怪しいところやこなれていないところの修正、用語の調整・確定、未訳部分の翻訳などを賜れれば幸いです。版は各部分の翻訳時点での最新版を使う予定です。本日の投稿で全体の20%程度です(一部補筆も行っています)。

私は上から順番にゆっくり訳して行きます(これより2.1 Prosodyにかかります)ので、翻訳作業を分担して下さる方がいらっしゃいましたら、訳されたい箇所をお知らせ下さい。(記事ソースに節構成をコメントアウトして記載してあります。)--Igitur 2009年11月23日 (月) 10:53 (UTC)[返信]

翻訳上の疑問点

恥ずかしながら、翻訳していて分からなかった箇所は「誤魔化して」訳しています。そうした箇所を列記しておきますので、ご教示を賜れれば大変に助かります。

Quatrain on Heavenly Mountain
高宗の七言絶句『Quatrain on Heavenly Mountain』の日本語の題名は何か?
画像を見ると「玄山」で始まっているように見え(無学なので読めません)、「Heavenly Mountain」と合致するように思われますが、確信が持てないので訳稿では題名を省略しています。
ポーランドの美術史家en:Wladyslaw Tatarkiewiczの日本語表記は?
英語版を見るとIPA表記がありますが、カタカナ表記を確定できません。とりあえず「ウラジスラウ・タタールキエヴィッチ」としていますが、正確な読み、もしくは定着した読みをご存じでしたらお教え下さい。
en:Western canonの訳語は?
Western canonとは西洋で古典中の古典と見做されるような書物の総体のことのようですが、これはどう訳せばよいのでしょうか?暫定的に「西洋の古典体系」としていますが、将来的(理想的)にはリンク化して記事も作成すべきものと思われるので出来るだけ確実な訳語を求めております。
en:Negative Capabilityの訳語は?
キーツの概念で、とりあえず「消極的能力」としていますが、「否定的能力」「負の能力」など定まりません。決まった訳語があればお教え下さい。
the nature of poetry ... raises it to the highest level among the verbal arts, with tone or music following it, and only after that the more logical and narrative prose.
「詩の……という性質は詩を言葉による芸術の最高位へと引き上げ、with tone or music following it、より論理的・物語的な散文はさらにその下に来るものとされていた。」(カント『判断力批判』の議論を要約したもの?):「音色や音楽がそれに次ぎ」?「階調や音楽を伴い」? J.H.Bernard訳の全文[1]がありますが残念ながらページ指定がずれているようで該当個所に辿り着けません。--Igitur 2009年11月23日 (月) 10:53 (UTC)[返信]

他の国の詩の歴史について

歴史の節で、西洋の歴史しか描かれていない。「漢詩」「中国文学」「アラビア語文学」など記事へリンクを貼るべきでは?