ノート:立川反戦ビラ配布事件/過去ログ:2006年6月13日 (UTC)~7月12日 (UTC)

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中立性をめぐる問題の所在[編集]

このノートの中で、あるいは削除依頼などで中立性をめぐる疑義や批判的指摘を散見いたします。別の場所での例を挙げるならば以下のようなものがございます。

  • 「立川反戦ビラ配布事件 NPOVかどうかの問題はあるとは思うが……」(2006年6月9日 (金) 13:30 [1] by Tietew
  • 「左翼過激派による活動報告」(2006年6月13日 (火) 02:44 [2] by Mikihisa
  • 「まあ左系プロ市民の自己アピールにしか見えない印象」(2006年6月14日 (水) 09:50 [3] by 61.116.116.94

そこで、この問題をめぐって以下に若干の検討を試みます。繰り返しになりますが、以上のようなご主張を開陳なさるのはご自由です。けれどもそれが正しいかどうかの検証なく、ただ言いっぱなしでは何ら説得力を持ちません。これらご主張は、妥当な典拠を挙げつつ論証なさる必要がございます。仮に、内容が「偏っている」とするなら、どこが偏っているのか、それがどのように偏っているのかの具体的な摘示、そしてどのような根拠で偏っているのかという典拠、さらに偏っている部分をどのように修正すべきか……等を最低限、具体的に明示なさるべきでしょう。「プロパガンダ」云々についても同様です。どこが、どのように「プロパガンダ」なのか、「プロパガンダ」であることを示す論拠、「プロパガンダ」を解消する具体的な案……等についての呈示はございません。これらの根拠を欠くご指摘こそ POV と言うべきです。

ノート:立川反戦ビラ配布事件#ページ構成」での Yamamoto. さまのご意見も同様に根拠を欠くご指摘になっています。

さて現時点の本文構成は次のようになっています。まず、冒頭の前文で事件の定義と現時点での処分の内容、次に「逮捕」で逮捕・勾留の事実経過、「背景」では本件事件の争点と、類似事件との比較、および識者の指摘(最後のところで単なる刑事事件とする見方と明記があります)。「第一審」は、判決に至るまでの経過を時系列で追っています。これは逮捕後、支援者の働きかけを皮切りに法学者が声明を出し、アムネスティ「良心の囚人」認定、さまざまなメディアの報道など、それぞれ有機的につながっていることを示す記述です。つまり、それぞれの動きが突発的に起きたのではなく、支援者の救援運動からはじまってマスメディアに取り上げられるまでの経緯を説明し、次に奥平証言と箕輪証言、被告らの思想的背景をめぐる検察と裁判所の確執を経て、どのような経過を辿って裁判所の判決が出されるまでを、判決の内容を理解する筋道として、時間の経過を追って記述しています。「二審」は、その判決直前のアムネスティと法学者による一審の評価と控訴断念の呼びかけを背景に、逆転有罪判決とその後の事実経過を辿る構造になっています。

「検察側の主張が少なすぎるのでは?」とおっしゃいますが、ウィキペディアは判例集ではございません。本件事件をめぐってどのような事実があり、どのようにメディアに取り上げられ、どんな意義を持ち、どのような反響があったのかについて百科辞典的な記述が求められています。検察官の主張について、好意的な論評や検証が、独立した著作で存在するなら、それを加筆する必要はあるでしょうが、存在しないにもかかわらず、あたかもそれが存在するかのように執筆・編集するなら POV になってしまいます。また、検察官の主張は ikedat76 さまのご指摘の通り、第一審判決が詳細かつ丁寧に検討を加えています。そのうえで第一審は検察側の主張を退けたのですから、検察側の主張について関心がある読者は、第一審判決を読めばよいわけです。ことさらにこのうえ、退けられた検察側の主張を本文に転載したり要約して掲載する意義は感じられません。と申しますのも、検察側の主張の要部は一定程度判決理由に反映され、本文中の記述から容易に推測することができるからです。

なお、検察側の主張ないし検察の控訴趣意書については徹底的な反論付きですが弁護人539名連名の「弁護団上告趣意書全文(pdf740KB)」(2006年5月31日付、外部リンク。立川・反戦ビラ弾圧救援会サイト内)でいくつかを読むことができます(外部リンク冒頭の当事者サイトに掲示されているため、外部リンクへ追加は避けました)。中立性をめぐる疑義や批判的指摘をする前に、第一審判決、第二審判決要旨はもとより、この上告趣意書を詳細に検討なさったうえでご発言くださいませ。

「NPOVかどうかの問題」、「左翼過激派」、「左系プロ市民の自己アピール」、「プロパガンダ的な内容」などというレッテルを、判決や趣意書類の真摯な精査ぬきに決めつけてしまう態度は、中立的どころか「Wikipedia:独自の調査」ないし「独自の主観」に該当する疑いがあるとともに、「Wikipedia:検証可能性」を大きく逸脱する危険性を孕みかねない、とご指摘申し上げます。思いつきや感覚的主観にもとづくご発言は、おやめ下さい。
- Opponent 2006年6月14日 (水) 08:27 (UTC)

  • アムネスティやマスコミが支持しているから「中立」なんでしょうか?『中立』という語彙を理解されていないのでは?「私には中立に記事を書くつもりはさらさらないですが、左翼扱いされるのにはムッときます」という説明にしか読めないんですが。--Mikihisa 2006年6月14日 (水) 09:58 (UTC)
「非学術的な分野に関しては、『信頼のおける』を明確に定義するのは不可能です。一般に、この言葉の意味について良い直感を我々の多くは持っています。急進的な政治・宗教団体が自ら刊行している雑誌や新聞はたいがい『信頼がおける』とは見なされません。例えば『ブッシュ大統領はゲイである』という言明を掲載するのに、Socialist Workers' Partyの機関誌The Militantにのみウィキペディアが依拠することはありえません。しかし、同じ言明がニューヨーク・タイムズで報道されたのであれば、ウィキペディアはその記事(およびその記事が引用しているソース)を参照することができます
ちなみに、本件事件は分野としては法学に属しますから、「非学術的な分野」ではなく、「学術的分野」に該当いたします。申し上げているのは「アムネスティやマスコミが支持しているから」ではなく、第一審裁判官、すなわち裁判長裁判官・長谷川憲一、陪席裁判官・小野寺明および鈴木わかな、の三名による吟味を経た判決であること、法学者51名の声明(2004年3月3日)や、法学者124名の声明(2004年12月16日)、さらに微罪事件の上告審としては異例の大規模弁護団(539名)が存在していること、に依拠しております。これらは本件をめぐる事実関係、意義の部分をなしており、とりわけ重要な主たる核心部分と言えます。「アムネスティやマスコミ」の反応は、このような異例の事態を無視できずに大きく報道された本件事件による反響の部分で、上記核心部分に由来するため、百科事典として必要となった従たる社会的反響の記述にすぎません。明白な誤読です。申し上げたのは、検察側の主張ないし検察の控訴趣意書の分析が含まれる「第一審判決、第二審判決要旨、上告趣意書」にもとづくべきだ、ということです。
- Opponent 2006年6月14日 (水) 10:49 (UTC)

中立性をめぐる問題の所在・2 (20060711)[編集]

ピンクチラシの投函者を罰する条例は多くの地方自治体で採用されていて、違反者は取り締まりの対象になっています。今回の事件も、それと同じです。思想の自由は万人にあるのです。今回の逮捕は、他人の生活領域を侵害し、精神の自由を乱したことが理由です。・・・って、書いても、すぐにリバートされちゃいますよね。なぜなら、『検証可能性がない』から♪--ロリナチ 2006年7月11日 (火) 23:48 (UTC)

判決をよくお読み下さい。「他人の生活領域を侵害し、精神の自由を乱したことが理由です」などという判示はどこにもございません(高裁判決全文 - ただし pdf ファイル)。判示は、
  • 「被告人らの立川宿舎敷地及び各号棟共用部分への各立入り行為は、その管理権者である陸上自衛隊東立川駐屯業務隊長(引用者註: 赤塚昭美)及び航空自衛隊第1補給処立川支処長(引用者註: 渡部高明)の意思に反するものであることが明らかである(管理権者らの承諾を得ていないことはもちろんである。)。」
  • 「当裁判所は、すでに述べたとおり、立川宿舎の敷地及び各棟建物共用部分を『邸宅』に当たると解するから、むしろ、その管理権者の意思のみを問題とすれば足りるものである。
とあることから、管理権侵害を判示するのみで、生活権侵害、静穏権侵害については一切言及がございません。判決すら読まずに想像でテキトーなことをお書きになるのはおやめください。
- Opponent 2006年7月12日 (水) 01:41 (UTC)

高裁の判決なんてどうだっていいです。最高裁ではまた別の根拠で判決が出るんだろうし。そもそも、逮捕したのは警察であって、裁判官じゃない。私はただ、『合理的な解釈』を述べたのみです♪--ロリナチ 2006年7月12日 (水) 01:55 (UTC)

ロリナチさまのお考えになる『合理的な解釈』は、「まずそれを査読制度のある雑誌か定評ある報道メディアで発表し、その後中立的な観点のマナーにのっとり(ウィキペディアに)投稿するのがベストな道です」(「Wikipedia:独自の調査#何が除外されるか」参照)。ウィキペディアはそのような独自な見解を書く場所ではございません。
- Opponent 2006年7月12日 (水) 02:18 (UTC)

ええ、存じていますよ。だから書いていないじゃないですか。--ロリナチ 2006年7月12日 (水) 08:16 (UTC)