ノート:在日本スウェーデン大使館

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疑問点[編集]

1902年-1905年の特命全権公使

なんという名前かお分かりにならないでしょうか。現状は、「アーサーMD Swerts de Landas Wyborgh」と記され、欧文とカタカナ交じりなので、姓名すべて日本語への転音をお願いします。MDは英語だと医学博士あるいはその他の略号の場合もあるのですが、スウェーデン語が全くわからないため、教えてください。スウェーデン語なのか、あるいは機械翻訳が「スウェッツデランダスワイボルフ」と出力し、フリージア語だと推察するのですが、歯が立ちませんでした。

ご参考まで、綴りが少し違うと、ほぼ同時代の1929年の肖像画ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵)がヒットします。画像はこちら。 en:Jan Sluijters 作 →「Portrait of C.W.F.P. Baron van Sweets de Landas Wyborgh」(油彩)

お手数をおかけしますが、人名の日本語転記をお確かめくださるとたいへん助かります。--Omotecho会話2020年3月27日 (金) 22:55 (UTC)[返信]

結論から先に述べると、当該の特命全権公使の名前は、オランダ語読みで下記のように表記するのが望ましいかと思います。
  • アルトゥル・マルティン・デシレ・スウェールツ・デ・ランダス・ウィボルフ
  • アルトゥル・M・D・スウェールツ・デ・ランダス・ウィボルフ
※ Arthur Martin Désiré Sweerts de Landas Wyborgh (Arthur M. D. Sweerts de Landas Wyborgh) からの転写。e が一つの Swerts ではなく e が二つの Sweerts が正しい根拠は後述。
続いて、読みのカナ表記に関する説明です。
  1. スウェーデン語ではなくオランダ語読みを採用したのは、当時はオランダがスウェーデンの駐日公使を代行していたため。以下、2. ~ 5. は全てオランダ語読みを前提とした説明であることに留意されたい。
  2. Arthur は、英語読みのアーサーではなくオランダ語読みのアルトゥルが望ましい。なお、オランダ語には英語 th の有声音に当たる無声歯摩擦音 /θ/ が存在しない。
  3. M.D. は、ミドルネームの Martin Désiré を省略したもの。これは、例えば米大統領 George Herbert Walker Bush を George H. W. Bush と省略するのと軌を一にする。
  4. Désiré はオランダ語読みでデシレ。デジレと濁るのはドイツ語読み。
  5. オランダ語における w は唇歯接近音 /ʋ/ で、ヴァ行ではなくワ行で転写した。当該人物の名前に使われているのはスウェールツとウィボルフ。Sweerts をスウェールツとカナ表記する例としては、江戸時代に書籍『紅毛花譜』(花譜)を上梓したエマヌエル・スウェールツが著名。
最後に、当該人物を特定した根拠を詳述します。これまでの説明に疑義のない場合は、ここから先は読み飛ばしてくださって問題ありません。
オランダ語版ウィキペディアによると、スウェールツ・デ・ランダス男爵家 (nl:Sweerts de Landas) はベルギーからオランダ北部に亡命した貴族とのことで、アルトゥル・M・D・スウェールツ・デ・ランダス・ウィボルフ駐日公使も「著名な一族」 (Bekende leden) 節の最下段に記載されています。また、同姓同名の人物が1885年2月26日のベルリン条約に関するオランダ語の著作を1886年にオランダ屈指の学術都市ライデンで出版しており、当該の特命全権公使と同一人物であると推定できます。
なお、1929年の肖像画(ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵)で描かれているのは、特命全権公使ではなく彼の実兄 Carel Wouter Frederik Paulus baron Sweerts de Landas Wyborgh (1854-1940) のようです。語中の r が抜けた Sweets はミススペリングでしょう。スウェーデン語の Swerts は、Sweerts のミススペリングまたはスウェーデン語表記かと思われます。--2404:7A82:560:A700:94E5:8C12:B885:A0DB 2020年5月1日 (金) 19:56 (UTC)[返信]