ノート:ラパス

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llの発音[編集]

ムリジョという表記について、ムリリョに訂正いたしました。

ラ・パスのスペイン語は、r音を除けば、ほとんどが文字通りの発音をします。[llo」を「ジョ」と発音するのは、アルゼンチン方面、「ヨ」と発音するのはペルーの海岸(特に北部)です。 ラ・パスでは、文字通り、「リョ」と発音します。

スペイン語の音声は、地域によってかなり差があります。なるべく、ご当地で発音されている音で表記しました。 (以上、多分NNさんの書き込み)

ラパスでも、llが「ジョ」に近い発音をする人はたくさんいます。"llamar"などは、「リャマール」よりも「ジャマール」に近い発音をする人のほうが多いと思います。「メ リャモ なんとかかんとか」と発音すると、若干違和感があるように思います。しかし、動物のllamaを「ジャマ」と発音する人は決していなかったと思いますので、単語によって若干傾向は違うのかと思います。アルゼンチンは(特にブエノスアイレス付近は)「ジョ」よりも「ショ」ですね。なお、Murilloについては、ムリリョでも全然問題ないと思います。--Hachikou 2005年9月8日 (木) 13:26 (UTC)[返信]

すみません、最初の書き込みは私N.N.です。

実は、言語学的なことを学部時代にやっていたことがあって、言葉には今も関心がありました。ただし、聴力の専門的な訓練は、当時扱っていた言語に出てくる音声以外についてはしていません。

スペイン語の発音についてですが、実は僕も気になってて、何人かの大学生や日本語学校のボリビア人の語学の先生にも尋ねました。 そこでは、皆さんが、「llo」は「リョ」だといわれました。「ヨ」や「ジョ」といったら違うといわれました。全員にです。 たとえば、Polloをなんというか、ポーリョかポージョか、ポーヨか。ペルーではポーヨで通じますし、Trujilloもトゥルヒー「ヨです。でも、こちらのラ・パスの人々に聞いたら、ポーヨでも通じますが、この単語一語で丁寧に発話させると、確かに「リョ」でした。トゥルヒーリョもです。逆に、「ヨ」や「ジョ」は使わないといわれました。でも、当のラ・パス人の発音の中には確かに「ヨ」や「ジョ」に近いものもあるのに・・・(汗。

なので、音声的には発話の際の状況で「ジョ」や「ヨ」に近くなることもありますし、また個人差もあるのでしょうが、音韻としてはラ・パスのボリビア人は「リョ」ととらえているようです。そのため、僕も気になって、llの音を注意して聞いていたのですが、確かに良く聞くとリョに近いんです。でも、街中で、llamada、llamadaと叫んでいる携帯電話のお兄さんたちのllは、「ヤ」にかなり近いです。そう、「ヤマダ、ヤマダ・・・」と。最初は、びっくりしました?! でも、よく聞いてたら微妙に違うようでもありました。というか、個人差もありました。

 これは今度行った時にチェックしてみようかなと思っています。アイマラ語の言語学的研究にも関心がありますので、そのついでにラ・パスのスペイン語も調べてみます。

 私が聞いていたのは、Me llamoは、メ ジャモではなく、どちらかというとメ リャモに近かったです。llamarもジャマールではなく、むしろリャマールのリャをもっとつぶしたような音で発音していました。「ジャ」だと逆に違和感がある。明らかに日本語の「ジャ」とは違います。街中でも、llamadaを「ヤマダ」と聞超えてしまうことはあっても、「ジャマダ」と聞こえることは無いですから。

 ですが、日本人(たとえばJICAの人)たちは、「ジャ」で発音する人が多い。習ったスペイン語の影響もあるのでしょうが、先入観で、llaをジャとしているフシがある。ラ・パスの発音では決して日本語の音韻(あるいは音声)の「ジャ」ではないのですが、スペイン語を習った先生の影響や一般的な表現の影響があるのででしょうか。 「lla」は、日本語のリャをもっとつぶしたような感じで、確かにジャに近く聞こえることもあります。後続する母音や前にある母音や子音によって、音声が変化する可能性も否定はできません。ですが、日本語のジャのように舌先を完全に硬口蓋にベタとあるいははじかせるようにくっつけてはいないようです(もちろん人にもよります)。というよりも、舌の側面から音声を発していますので、「ジャ」よりも、むしろ「リャ」をつぶしたような感じになります。調音する際の舌の位置が日本語とは異なるので、日本語でどう記すかというのは難しいようです。また、前後にどの音声が来るかによっても、実際の発話の際には音声が変わったりもします。

 日本では、ペルーの影響でAylluをアイユと記しますが、アイジュとは決して表記しない。聞いたこともないし、見たこともない。また、ラ・パスで日本語学校の先生(日本語検定一級)をしているボリビア人にアイユと日本語で書いたら、これはこれで全く通じませんでした。それはアイリュでしょう、といわれました。ボリビアでは、音韻的に、アイユではなく、アイ「リュ」と認識しているようです (もちろん人や地域によります) 。で、落ち着いて彼の発音を何度も聞いてみると、確かにアイリュです。もちろん村でもです。僕も日本語表記の「アイユ」にあまりにもひきずられていたようです。これも重視する発声の位置が、日本語の「ユ」のように舌をへこませてその真ん中から前面にかけて発声する(もちろん舌の側面も使いますが)のではなく、むしろ日本語の「リュ」をつぶした感じで、まるめた舌の横側から音を逃がすような感じで発声します。実際の音声は個人差や発話の際の状況にもよりさまざまですが、彼らにとって音韻的にはどうもアイリュと捉えているようです。ですので、Wikipediaでは「アイリュ」という題目で記しました。

日本の「学校」と「小学校」とでは、「ガ」の音が音声学的には異なるのですが、日本人は同じものと認識しています。つまり、「ŋakko」と「shogakko」となりますが、どちらも「ガ」の音を「ga」と認識しています。これも発話の際の音声と、認識している音韻とのずれです。

 これと同じかと思います。 210.149.190.143 2005年9月10日 (土) 12:16 (UTC) N.N.[返信]


文献で調べてみました。 ラテンアメリカのスペイン語―言語・社会・歴史 [原書名:Latin American Spanish〈Lipski, John M.〉 ] 南雲堂フェニックス リプスキ,ジョン・M.【著】

にも書かれていますが、やはりlloは、ボリヴィアでは硬口蓋側音なので日本語の場合は、どちらかというとリョに近そうです。z音化はないとのことです。また、y音化もないとのことです。 ただ実際に発話で、近い音になることはあるようです。

取り急ぎ。      219.110.39.223 2005年9月12日 (月) 11:52 (UTC)N.N.[返信]

ラパスのラジオを聞いて確認してみましたが、やはり私にはほとんどの"ll"が「ジャ」に聞こえますね。これは感じ方の問題なので、人それぞれでしょう。NNさんがおっしゃる通り、"ll"は「リャ」をつぶしたような音です。日本語の「ジャ」のように下の先のほうを口蓋におしつけてはっきりと「ジャ」というものではありません。舌の奥のほうをつけた「ジャ」です。「ヤマダ」と聞こえることがあるのはこのためです。私の場合、これは「リャ」よりも「ジャ」に近く聞こえます。カタカナで「リャ」と書くと、舌の先を歯の裏に軽くつけて発音する「リャ」を思い浮かべるため、これとはラパスの"ll"はけっこう違って感じるのです。実際、確か中米出身の人で、"ll"をこの明るい音の「リャ」で発音する人がいまして、彼女と比較してパセーニョの"ll"は「ジャ」に感じるのかもしれません。なお、私の回りにいるスペイン語・日本語バイリンガルな人は、ほとんどが「ジャ」と感じていると思います。(というか、きちんと確認した事はありませんが、その前提で話をしていて全く違和感を感じた事がありませんでした。)--Hachikou 2005年9月13日 (火) 23:24 (UTC)[返信]


日本語で、「ジャ」と表記する際に浮かべる音は破擦音の有声音です。硬口蓋でも歯茎に近い部分に舌先を当てます。ですが、本来のスペイン語の「ll」は、音声学的には側音(yをひっくり返した字母を使う)で、舌先は下側の前歯の裏に当てて、どちらかというと舌の前面から中央部分を硬口蓋にあてて舌の両側の隙間から音声を発する感じです。ですが、実際の発話では、摩擦音に近いものが多くあります。

スペイン語のY音は、日本語よりも舌と口蓋の間の隙間が狭いため、日本語の破擦音の有声音に近く聞こえることもあるようです。これと同じ現象が、この側音のllでも起こっています。ですので、本来は側音としてllの音声は、ラテンアメリカでは摩擦音的になったりもするようでして、実際の発声においてはかなり地域差が出てきます。地域によっては、(実際の音声としては側音と有声硬口蓋摩擦音とで異なるものの)音韻としてはこれらを弁別しないところもあるので、より事情を複雑にしています。

ですので、確かに有声硬口蓋摩擦音ですと、やはりカタカナでは「ジャ」と表記した方がいいかな、と思ったりもします。

ですが、ボリヴィア(高地部)に関しては、上記のように現地でテストしただけでなく、最近、文献でも調べましたが、「ll」は、摩擦音ではなく、硬口蓋側音でした。ですので、側音のllに対して、摩擦音の「ジャ」を日本語の表記として使うのは、どうかと・・・。

「ll」の音を日本語のカタカナで表記するとなった際、日本語の「ジャ」は破擦音で有声音のdzあるいはdʒですが、スペイン語では元来は側音で(yをひっくり返した音声字母をつかう)、両者は音声学的には、似てはいますが、異なるカテゴリーのようです。なので、スペイン本国や側音を使う地域のスペイン語の「ll」を、日本語のカタカナ表記で「ジャ」と表記をしてしまうとちょっと違う感じだなあ、と思ったりもします。  219.98.20.222 2005年9月15日 (木) 21:23 (UTC)N.N.[返信]

断水[編集]

また、水の項について、ラ・パスでは今でも断水がよく起こります。原因は確実ではないですが、インフラ関連といわれています。ですので、その点についても、訂正させていただきました。 (これも、多分NNさんの書き込み)

中心部はほとんど断水が起こらなかったですが、たしかに周辺部やアルトの方にゆくと断水はよくありましたね。月の谷のほうの新興住宅街では上水道インフラ整備が追いつかず、あの汚い川の水を使っていたのでびっくりしました。去年行った時にはずいぶんきれいになっていたのでそれはそれで驚きましたが(^o^;)、ゴミ捨て場近くの泡立った川には恐怖を覚えたものでした。--Hachikou 2005年9月8日 (木) 13:26 (UTC)[返信]

すみません。これもわたくしN.N.です。 ラ・パスでの断水には悩まされました。ここは氷河の雪解け水だから大丈夫といわれていましたが、実際には、断水がよくありました。時期は、6,7月でした。現地はシャワーなので、水がとまると体の熱が気化して体が放射熱で冷えてしまって、ものすごく寒かったのを覚えています(笑。この思い出が強いです・・・。そのことを聞いたら、良くあるとのことでした。場所は、アルト・ソポカチです。

 衛生状態が悪いのは、本当に何とかしてほしいですよね。あの川もそのまま家庭や工場からの下水を垂れ流していますし・・・(汗。標高が高いので伝染病がそれほど蔓延しないということもあるのでしょうが、それでもあれはひどすぎますよね。日本の技術援助でなんとかならないものだろうか、といつも思います。でも、アルティプラーノのペットボトルやビニール袋の散乱は、もっと深刻だと思います。ティワナクでもしゃれになっていませんでした。

 あれほど先スペイン期は排水路などが完備されていてすごかったのに・・・。スペイン人征服者も、インカ道にチリひとつ落ちてないことで驚いているくらいです。

すべては白人の征服によって崩れ去っててしまいました。