ノート:シアン化水素

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"実際のシアン化水素は特有の嫌な臭気であり、他と類似できる臭気がない"と変更されましたが、出典ありますか? 私自身がわずかに嗅いだ経験では甘い香りと生臭さが混じったものという印象を持っていて、以前の記載のほうが良いと思うのですが。 私が嗅いだのは天然の抽出物や精製品ではなく、反応副生物として発生したものですのでどれだけ純粋な臭いかはわかりませんが。


シアン化水素の二量体についての記述がありますが、これはどのような論文or書籍に記載されていたものでしょうか。dimolecular prussic acidというような表現は二量体の表現法としてはあまり見かけないものですし、融点が測定できている(つまり1グラムオーダーで純度の高い結晶が得られており、かつ融点までは安定ということを示唆します)にも関わらず、分子構造などが良く知られていないというのはかなり腑に落ちないものがあります。

あまり詳しくは調べていないですが、C2H2N2という分子式を持つ物質はいくつか知られているようですので、そのうちのどれかがシアン化水素の二量体ということであれば、文献からそれなりに情報が得られると思います。また、HCN…HCNというような感じの会合体についてHydrogen cyanide dimerとして計算機化学の論文がいくつかあるようです。しかしこれは会合体なので融点が測定できるような代物ではないと思われます。--銀猫 2007年10月7日 (日) 13:26 (UTC)[返信]

文献は図書館でコピーしたきりなので出版社名を確認できないのですが、先ほど検索したところ共立出版の10巻組み『化学大辞典』の可能性が高いです。「シアン化水素酸」の項目に記載がありました。私もこの物質についてはこの辞典で初めて知りましたので、マイナーな物質かと思います。--惑星 2007年10月7日 (日) 14:39 (UTC)[返信]
了解しました。調べてみます。--銀猫 2007年10月7日 (日) 15:58 (UTC)[返信]
(リンク切れ)に載せました。--惑星 2007年10月8日 (月) 10:34 (UTC)[返信]
日化辞Webによると、Iminoacetonitrile HN=CH-C≡Nの慣用名がhydrocyanic acid dimerだと書かれています。--あら金 2007年10月8日 (月) 15:24 (UTC)[返信]

インデントを戻しまして、共立出版の化学大辞典のシアン化水素酸の項を確認しました。それによると構造はHN=CH-N=C:、すなわちホルムイミド酸のイソシアニドで融点が87℃、沸点が120-125℃と記載があります。 この構造で文献を調べてみますと、Evans, R. A.; et al. "HCN Dimers: Iminoacetonitrile and N-Cyanomethanimine" J. Am. Chem. Soc. 1991, 113, 7261-7276.という文献が見つかりました。

この文献によりますとHCNのダイマーは昔からいろいろ研究されておりまして、Nef, J. U. Liebigs Ann. Chem. 1895, 287, 265とibid., 1895, 287, 337で融点87℃の結晶を得てそれをHN=CH-C≡Nの構造を推定したが、一方、Hinkel, L. E.; Dunn, R. T. J. Chem. Soc. 1930, 1834-1839で辞典に記載の構造HN=CH-N=C:を提案したとなっています。

で、最終的にこの融点87℃のモノはGrundmann, C.; Kreutzberger, A. J. Am. Chem. Soc. 1954, 76, 632でシアン化水素の二量体ではなく、三量体の1,3,5-トリアジンであることが判明したとされています。(実際、試薬カタログを見ますと1,3,5-トリアジンの融点は77-83℃[1]、沸点は114℃[2]とそれほど大きくはずれていません。)

ということで、化学大辞典に載っている化合物は実際には幻の化合物だったということになります。ちなみにこの文献ではタイトルの通り、シアン化水素二量体にあたるHN=CH-C≡NとCH2=N-C≡Nの両方の合成に成功していますが、いずれの化合物も極めて不安定で、前者はIR測定のガスセル中0.4mbarで半減期40min、後者は-100℃以上で重合するとの記述があります。--銀猫 2007年10月11日 (木) 13:07 (UTC)[返信]

調査ありがとうございます。古い辞典のため、昔の知識だったようですね(それでも1954年に判明していることが反映されていないというのは謎ですが)。とりあえず記事は訂正しましたが、ちょっと表記に自信がありません。トリアジンの記事では、融点と沸点がまったく違いますし、どこかで何か間違っているような気もしますので、不正確な文章が残るよりは削除した方がいいかと迷っています。--惑星 2007年10月11日 (木) 14:38 (UTC)[返信]
トリアジンの項目に初版からある融点・沸点はどこから取ってきたものかよくわかりませんが、NIST によると融点は353.44K (80.29°C, J. Chem. Thermodynam. 1988, 20, 397. doi:10.1016/0021-9614(88)90176-0)、沸点は387.2K (114.1°C, CRC Handbook of Data on Organic Compounds, 2nd Editon; CRC Press, 1989, p. 1) だそうです。向こうはなおしておきます。--Calvero 2007年10月14日 (日) 11:15 (UTC)[返信]

NFPA 704の不安定性(黄色)の数値が、他言語版(例えば英語,仏語)では1であるにもかわらず、日本語版では2になっています。これはどちらが正しいのでしょうか。 --Rich Mikan 2011年1月8日 (土) 16:10 (UTC)[返信]

アーモンド臭について[編集]

機械的な内部リンク作成は有害[編集]

そもそも、何でもかんでも最初に登場した用語に、機械的に内部リンクを作って良いわけではありません。つまり、内部リンクできるからといって、機械的に内部リンクを作成してはダメなのです。それはガイドラインとしても書かれています。この点、勘違いしないでください。Wikipediaは、内部リンクを作成する事が目的ではないのですから。

例えば「アーモンド臭」は、もしも内部リンクするなら「アーモンド臭」であって、私が編集する前に行われていた「アーモンド臭」といったリンクの仕方ではありません。こういった不適切な内部リンクによる用語の分断は、有害です。

そもそも、機械的に「アーモンド」を見たからアーモンドと内部リンクを作成したのではなく、この記事の本文を読んでいれば、一般人が想像する「アーモンドの香り」と「アーモンド臭」は異なると判ったはずです。それなのに、まるで「アーモンド臭」が「アーモンドの香り」であるかのように誤解させる内部リンクは、するべきではありません。どうしてもアーモンドに内部リンクしたいならば、文意を考えれば「収穫前のアーモンドの臭い」の部分でしょう。

もっとも、この部分すら一般的な単語と考えて、内部リンクを作らなくとも良いと、私は思いますけれど。

例えば、この「収穫前のアーモンドの臭い」の正体で、食品添加物の1つとしても使われているベンズアルデヒドですけれど、ベンズアルデヒドが食品添加物として使われた場合でも「香料」と書くだけで良いので、ベンズアルデヒドを知らない読者は、それなりの数がいるでしょうから、この記事で「アーモンド臭」の話が出てきた以上は、ベンズアルデヒドに内部リンクを設ける必要性は一定以上有ると言って良いでしょう。これに対して、アーモンドを知らない読者は、まずいないでしょうからね。--G-Sounds会話2021年7月19日 (月) 21:10 (UTC)[返信]

記事作成のアイディア[編集]

なお「アーモンド臭」への内部リンクは不要だと思います。ただ、もし「アーモンド臭」の記事を作成したのでしたら、内部リンクすると良いと思います。もしかしたら、推理小説とかの分野と、シアン系の毒物と中毒と、さらに、その他の分野を併せて、一般的な百科事典では書けないような、Wikipediaならでは記事が作成できるかもしれません。そのような異分野を横断する記事は、重要だと思いますから。

もしも「アーモンド臭」の記事を作成するのでしたら、

  • 新村 芳人 『興奮する匂い 食欲をそそる匂い ~ 遺伝子が解き明かす匂いの最前線』 技術評論社 2012年4月15日発行 ISBN 978-4-7741-5013-0

この本も活用できると思います。また、一般書ですから入手も容易だと思います。そして、一般書らしく、この小説での青酸化合物を使用した毒殺での「アーモンド臭」の話にも触れられていますので、この「アーモンド臭」の記事を作成しようとした場合には、出典として便利だと思います。

あとは、推理小説一般を解説した書籍などを用意して、それを主要参考文献として用い、加えて、死体から「アーモンド臭」が漂う場面が出てくる有名作品を幾つか知っていれば、この「アーモンド臭」の記事が書けるかもしれません。

ただ、私は推理小説を始めとした文学の資料を持っていないですし、私の得意分野でもないので、私は「アーモンド臭」の記事を作成しません。ですから、私の編集では「アーモンド臭」に内部リンクを作りませんでした。--G-Sounds会話2021年7月19日 (月) 21:10 (UTC)[返信]