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ノア・ライルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノア・ライルズ
選手情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
所属 PURE Athletics[1]
チーム adidas[2]
生年月日 (1997-07-18) 1997年7月18日(28歳)
身長 180 cm[3]
体重 70 kg[3]
プロ転向 2016[2]
コーチ担当者 Lance Brauman[4]
自己ベスト
  • 60m:6秒43(2024年)
  • 100m:9秒79(2024年)
  • 150m:14秒41(2024年)アメリカ記録
  • 200m:19秒31(2022年)アメリカ記録
  • 300m:31秒87(2017年)[5]
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2024 パリ100m
2020 東京200m
2024 パリ200m
世界選手権
2019 ドーハ200m
2019 ドーハ4×100mR
2022 オレゴン200m
2023 ブダペスト100m
2023 ブダペスト200m
2023 ブダペスト4×100mR
2025 東京200m
2025 東京4×100mR
2022 オレゴン4×100mR
2025 東京100m
世界室内選手権
2024 グラスゴー60m
2024 グラスゴー4×400mR
世界リレー
2024 ナッソー4×100mR
2017 ナッソー4×200mR
2019 横浜4×100mR
ダイヤモンドリーグ
2017200m
2018200m
2019100m
2019200m
2022200m
2025200m
世界ジュニア選手権
2016 ブィドゴシュチュ100m
2016 ブィドゴシュチュ4×100mR
パンアメリカンジュニア選手権
2015 エドモントン200m
2015 エドモントン100m
ユースオリンピック
2014 南京200m
世界ユース選手権
2013 ドネツクメドレーリレー
アメリカ大陸
IAAFコンチネンタルカップ
2018 オストラヴァ100m
2018 オストラヴァ4×100mR
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ノア・ライルズ(Noah Lyles, 1997年7月18日 ‐ )は、アメリカ合衆国出身の陸上競技選手。2019年ドーハ世界陸上男子200m男子4×100mリレー金メダリスト。2022年オレゴン世界陸上男子200m金メダリスト。2023年ブダペスト世界陸上男子100m男子200m、男子4×100mリレー金メダリスト。2024年パリオリンピック100メートル金メダリスト。2025年東京世界陸上男子200m金メダリスト。200m自己ベストはアメリカ記録の19.31で世界歴代3位。

概要

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専門は短距離走。自己ベストは60m6秒43、100m9秒79、150m14秒41(世界歴代2位)、200m19秒31(世界歴代3位、アメリカ記録)。

2021年東京オリンピック男子200m銅メダリスト。2024年パリオリンピック男子100m金メダリスト、200m銅メダリスト。

2019年ドーハ世界陸上男子200m、4×100mリレー金メダリスト。2022年オレゴン世界陸上男子200m金メダリスト。2023年ブダペスト世界陸上男子100m、200m、4×100mリレー金メダリスト。世界陸上での3冠達成は、3度達成したウサイン・ボルト以来となる[6]。さらに2025年東京世界陸上でも男子200m、4×100mリレーを制し2冠を獲得。男子200mはボルトに次ぐ史上2人目の4連覇となった[7]

2023年100m世界ランキング1位。2018年〜2023年までの6年間200mで世界ランキング1位。

父親は1995年世界陸上4×100mリレー米国代表だったケヴィン・ライルズ英語版[8]で、弟のジョセフス・ライルズ英語版も陸上競技(短距離)選手。

漫画やアニメなどが好きな一面もあり、レース後の「かめはめ波(ドラゴンボール)」のポーズはお馴染みとなっている。2024年6月に行われたパリ五輪アメリカ代表選考会では、遊戯王カード「青眼の白龍」や「封印されしエクゾディア」をユニフォームの脇部分から取り出すなどのパフォーマンスを見せた[9]

自身のSNSにて100m9秒65、200m19秒10を目標としている。

経歴

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2018年

2018年全米選手権開催。ライルズは100mに出場した。決勝で、ロニーベイカーに勝利して初の全米チャンピオンとなった。

同年に開かれたダイヤモンドリーグモナコにて、200mに出場して19秒65(+0.9)の自己ベスト且つ世界歴代8位(当時)の好記録を打ち立てた。この前の試合では19秒69を2回、この後の試合では19秒67の好タイムを連発し来年の世界陸上に期待がかかった。

2019年

2019年ダイヤモンドリーグ上海にて、100mに出場。前半は出遅れてクリスチャンコールマンらに大きく差を広げられ、前半60mまでは5位付近だったものの後半で猛烈な追い上げを見せ、全員抜かして1着でゴール。9秒86(+0.9)の自己ベストで優勝した。

ダイヤモンドリーグローザンヌ大会では、200mに出場。世界歴代4位(当時)のタイムの19秒50(-0.1)を記録した。この記録によりネクストボルトとしての期待がかかった。

世界選手権初の出場となった2019年世界陸上競技選手権大会・男子200mでは、19秒83を記録し優勝した。

男子4×100mリレーではアンカーを務め、37秒10のアメリカ新記録で金メダルを獲得した。

2021年

2021年8月4日、2020年東京オリンピック男子200m決勝では19秒74(-0.5)を記録し、惜しくも銅メダルとなった。

この大会4×100mリレーで金メダルのリベンジを狙うも、自分は出場していなかった予選でアメリカチームが決勝に上がることができなかったため、その夢は叶わなかった。

東京オリンピック200mで銅メダルに終わってしまったライルズは同年開催されたダイヤモンドリーグユージーン大会にて、200mに出場し19秒52のセカンドベスト(当時)且つ今期世界最高記録を叩きつけた。

2022年

2022年2月19日、ワールドアスレティックス・インドアツアー バーミンガムの男子60mで、この種目の世界歴代3位のタイムを持つロニー・ベイカーに自己ベスト(当時)の6秒55で競り勝った。

同年に開催された世界陸上オレゴン大会男子200m。準決勝で19秒62の好タイムで全体一位で決勝へ進んだ。

決勝ではマイケル・ジョンソンが保持していた19秒32を更新する世界歴代3位の19秒31(前半:10秒15、後半:9秒16)を記録し連覇を達成した。

世陸後に行われたダイヤモンドリーグモナコでは200mで19秒46(+0.7)の好タイム(セカンドベスト)を記録した。

2023年

2023年3月、ボストン州で行われたニューバランスグランプリ男子60mにて、自己ベスト(当時)の6秒51でトレイボンブロメルに0.00000000p004秒差で競り勝ち、優勝した。

7月、ダイヤモンドリーグロンドン開催。200m走に出場し、19秒47の今季世界最高タイムを記録した。

8月20日に開催された世界陸上ブダペスト大会100m決勝にて、接戦を制して9秒83(0.0)の自己ベストで金メダルを獲得した。

8月25日、同大会男子200メートル決勝では19秒52で金メダルを獲得した。これにて、ライルズは200mの3連覇を達成したことになる。

また、後日の4×100mリレーでも金メダルを獲得し、ボルト以来の三冠を達成。

12月11日、世界陸連によるワールド・アスレティックス・アワード2023で、最優秀選手に贈られる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」男子トラック部門に選ばれた[10]

2024年

2024年3月、マサチューセッツ州ボストンで行われたニューバランスグランプリ男子60mにてフレッドカーリーなどの名だたるスプリンターらを抑え、6秒44の自己ベスト(当時)で優勝した。

3月下旬に行われた全米室内選手権男子60m決勝にて、6秒43の自己ベストでこの種目の世界記録保持者であるクリスチャンコールマンに勝利して全米室内チャンピオンとなった。この6秒43のタイムにより、前半が苦手で有名なライルズが60mの世界歴代10位にランクインした。

4月に行われた世界室内陸上グラスゴー男子60m決勝ではライルズは全米室内チャンピオンとして挑み、惜しくもクリスチャンコールマンに負けてしまったものの6秒44のセカンドベストで銀メダルを獲得した。

5月4日、世界リレーinバハマが開催された。ライルズ率いるアメリカチームは予選1組を走り、予選から37秒49の好タイムで全体1位で決勝に上がり、パリオリンピックの出場権を獲得した。

翌日の決勝では予選同様ライルズはアンカーを務めて、37秒40のアメリカ歴代3位の記録で圧勝した。2位のカナダとは0.49秒差であった。

8月3日にはパリオリンピックの100mが始まった。予選では10.04の2着、翌日の準決勝ではオブリク・セヴィルにつぐ、9秒83の2着で決勝に進出した。そしてわずか1時間半後の決勝では、ライルズはスタートで出遅れたものの後半で追い上げて、9秒79(+1.0)の自己ベストで悲願の金メダルを獲得した。このとき2着のキシェーン・トンプソンとは0.005秒の差だった。

個人二冠を目指し、数日後の200mにも出場。予選、準決勝は順調に突破したと思われたが、決勝では19秒70でレツィレ・テボゴケニー・ベドナレクにつぐ銅メダルで終わった。

数日後、ライルズは新型コロナウイルスに感染しながらも200mに出場していたことを明らかにした。

2025年

1月4日、自身のインスタグラム上で、同月2日に亡くなったミュンヘンオリンピックメダリストのラルフ・マン英語版を追悼した。

足首の故障により本格的に始動したのは7月で、世界陸上の予選を兼ねた7月末の全米選手権では、200mに注力するため100mを準決勝を前に棄権している[11]

東京世界陸上で、100mは9秒89で銅メダルだったが、9月19日の200mで19秒52のタイムを出し金メダルを獲得。ボルト以来の4連覇を達成した[12]。また、21日に行われた4×100mリレーではアンカーを務め、37秒29のアメリカ歴代2位の好記録で本大会2つめの金メダルを獲得した[13]

自己ベスト

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種目 記録 大会名 開催場所 年月日 風速 備考
100メートル 9秒79 オリンピック フランスの旗 パリ 2024年8月4日 +1.0
150メートル 14秒56  Atlanta City Games アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アトランタ 2023年5月6日 +1.4
200メートル 19秒31  世界選手権 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ユージーン 2022年7月21日 +0.4 WL NR
400メートル 47秒04  マクナマラマスタングインビテーショナル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 メリーランド 2016年4月23日
4×100 mリレー 37秒10 世界選手権 カタールの旗 カタール ドーハ 2019年10月5日 WL NR
4×200 mリレー 1分19秒88 ワールドリレー バハマの旗 バハマ ナッソー 2017年4月23日


戦績

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シーズンのベスト

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IAAFのシーズントップリストの世界ランク[14][15]