ネガティブフィードバック機構

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生体系におけるネガティブフィードバック機構(ネガティブフィードバックきこう、: Negative feedback mechanism)または負のフィードバック機構(ふのフィードバックきこう)は、生体恒常性を保つために働く調節機構動作原理である。代表的なものに、動脈血圧調節機構やホルモン分泌調節のフィードバック機構などがある。

概念[編集]

ホルモン分泌調節フィードバック機構の負のフィードバックにおいて、制御系のホルモンにより、ポジティブフィードバック(正のフィードバック機構)のホルモンや自分自身や他のホルモンを抑制する機構。対象のホルモンの作用を不活性化し抑制することを言う。ホルモンの量が多くなるとホルモン産生を抑制せよと生体内で働くのは負のフィードバック機構である。 またサイトカイン蛋白質細胞間ネットワークなどに対しても用いられる言葉である。

ホルモン分泌調節[編集]

ホルモンは正のフィードバックと負のフィードバック機構とで調整されているが、ソマトスタチンインスリン及びグルカゴンの分泌を抑制するほか視床下部から下垂体に作用して成長ホルモン分泌の抑制も行う。糖質コルチコイドの分泌によってインスリン様成長因子(IGF-1)産生が抑制されるほか、インスリン様成長因子結合タンパク質-1(IGFBP-1)の分泌によってIGF-1の作用が阻害される。IGF-1も下垂体に作用してネガティブフィードバック機構により成長ホルモンの分泌を抑制する。これらは互いに負のフィードバック機構の関係である。

分類[編集]

作用する対象によりそれぞれ名称が異なる。そのホルモンが自分自身に対して抑制する場合を超短経路フィードバック、一つ上位のホルモンに作用する際を短経路フィードバック、二つ以上の上位に作用する場合を長経路フィードバックと言う。

脚注[編集]

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出典[編集]

人体機能生理学 改訂第5版 杉 晴夫 南江堂