ネオヴァンドーム

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ネオヴァンドーム
都大路S表彰式(2011年5月8日)
欧字表記 Neo Vendome[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2007年2月19日(17歳)[1]
登録日 2009年8月27日
抹消日 2013年4月4日[2]
ネオユニヴァース[1]
プリンセスカット[1]
母の父 トニービン[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 小林仁幸[1]
調教師 藤原英昭栗東[1]
競走成績
生涯成績 25戦4勝[1]
獲得賞金 1億2745万5000円[1]
勝ち鞍
GIII きさらぎ賞 2010年
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ネオヴァンドーム(欧字名:Neo Vendome2007年2月19日 - )は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2010年きさらぎ賞

馬名の由来は、冠名+「ナポレオンの勝利塔」。

戦績[編集]

2009年[編集]

10月18日京都競馬場の新馬戦芝1800mで2着、2戦目は11月1日で2着、3戦目は12月12日でまたしても2着だった。

2010年[編集]

4戦目は1月5日で1番人気に応えて初勝利を飾った。そして5戦目のきさらぎ賞。5番人気とそれほど人気にならなかったがミルコ・デムーロを鞍上に人気のレーヴドリアンの追い込みを封じ重賞初勝利となった。その後、トライアルを使わず、4月18日皐月賞に出走。好位からレースを進めるも3コーナー付近から徐々に後退してしまいブービーの17着と大敗した。

秋初戦の神戸新聞杯では2番手追走から3コーナー付近で先頭に並びかけるも直線で一杯になり8着に敗れた。10月24日菊花賞では後方追走のまま13着に敗れた。

2011年[編集]

初戦の京都金杯では好位追走も直線で伸びず5着、東京新聞杯ではいいところなく10着に敗れた。都大路ステークスでは中団のインで待機すると直線で馬群を割って鋭く伸びミッキードリームに1馬身1/4差をつけ勝利した。金鯱賞では中団に控えたが10着。札幌記念では中団追走も直線で伸びず6着。カシオペアステークスでは後方で末脚に賭けたが直線で伸びを欠き7着に敗れた。

2012年[編集]

初戦の中山金杯では中団に控えたが直線で伸びず6着。続く中山記念では後方から追い込んでくるものの4着。東風ステークスでは道中好位で追走するが直線で逃げるツクバホクトオーをとらえられず2着に敗れた。都大路ステークスでは好位追走から直線半ばで先頭に立ち、後方から鋭く脚を伸ばしてきたスピリタスの追撃を振り切って優勝した。続く函館記念では中団追走も直線で伸びず9着。札幌記念では後方から追い込むも5着。カシオペアステークスは6着、朝日チャレンジカップでは7着に敗れた。

2013年[編集]

京都金杯から始動し11着。3月のダービー卿チャレンジトロフィー14着を最後に、4月4日付けで競走馬登録を抹消、引退した[3]。引退後は2014年からレックススタッド種牡馬となったが[4]、2018年9月19日をもって供用停止となり[5]、2019年以降は千葉県成田市引退名馬繋養展示事業の助成対象馬として繋養されていたが[6]、2020年2月1日に助成対象馬ではなくなった[7]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2009.10.18 京都 2歳新馬 12 06.1 0(3人) 02着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:35.4 (34.1) -0.2 ダノンスパシーバ
0000.11.01 京都 2歳未勝利 15 01.7 0(1人) 02着 藤岡佑介 55 芝1800m(良) 1:49.9 (35.0) -0.1 アイウォントユー
0000.12.12 阪神 2歳未勝利 18 02.7 0(1人) 02着 M.デムーロ 55 芝1800m(稍) 1:49.0 (34.8) -0.0 ミッキードリーム
2010.01.05 京都 3歳未勝利 16 02.4 0(1人) 01着 池添謙一 56 芝1800m(良) 1:50.2 (35.2) -0.2 (カネトシパサージュ)
0000.02.14 京都 きさらぎ賞 GIII 11 13.8 0(5人) 01着 M.デムーロ 56 芝1800m(良) 1:48.6 (34.6) -0.0 (レーヴドリアン)
0000.04.18 中山 皐月賞 GI 18 29.3 0(8人) 17着 安藤勝己 57 芝2000m(稍) 2:02.7 (36.9) -1.9 ヴィクトワールピサ
0000.09.26 阪神 神戸新聞杯 GII 12 31.0 0(7人) 08着 藤岡佑介 56 芝2400m(良) 2:27.0 (34.9) -1.1 ローズキングダム
0000.10.24 京都 菊花賞 GI 18 87.1 (14人) 13着 武幸四郎 57 芝3000m(良) 3:07.1 (34.2) -1.0 ビッグウィーク
2011.01.15 京都 京都金杯 GIII 16 15.2 0(8人) 05着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:34.1 (34.4) -0.7 シルポート
0000.02.06 東京 東京新聞杯 GIII 16 39.8 0(8人) 10着 松岡正海 56 芝1600m(良) 1:33.1 (34.0) -0.6 スマイルジャック
0000.05.08 京都 都大路S OP 15 11.6 0(5人) 01着 浜中俊 56 芝1800m(良) 1:44.8 (33.8) -0.2 (ミッキードリーム)
0000.05.28 京都 金鯱賞 GII 16 18.1 0(6人) 10着 浜中俊 57 芝2000m(不) 2:04.4 (37.6) -2.0 ルーラーシップ
0000.08.21 札幌 札幌記念 GII 13 22.5 0(9人) 06着 浜中俊 57 芝2000m(良) 2:00.9 (34.5) -0.5 トーセンジョーダン
0000.10.30 京都 カシオペアS OP 18 04.2 0(2人) 07着 浜中俊 55 芝1800m(良) 1:46.8 (34.4) -0.6 ダイワファルコン
2012.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 78.3 (14人) 06着 中舘英二 56 芝2000m(良) 2:00.0 (34.6) -0.6 フェデラリスト
0000.02.26 中山 中山記念 GII 11 99.0 0(9人) 04着 内田博幸 56 芝1800m(重) 1:48.3 (35.0) -1.0 フェデラリスト
0000.03.11 中山 東風S OP 12 03.4 0(1人) 02着 戸崎圭太 55 芝1600m(重) 1:37.4 (36.0) -0.6 ツクバホクトオー
0000.05.12 京都 都大路S OP 16 03.6 0(1人) 01着 浜中俊 55 芝1800m(良) 1:44.9 (34.6) -0.0 (スピリタス)
0000.07.15 函館 函館記念 GIII 16 06.1 0(2人) 09着 浜中俊 56 芝2000m(良) 2:01.2 (36.5) -0.8 トランスワープ
0000.08.19 札幌 札幌記念 GII 14 24.9 0(9人) 05着 三浦皇成 57 芝2000m(良) 1:59.2 (35.2) -0.5 フミノイマージン
0000.10.28 京都 カシオペアS OP 18 06.0 0(4人) 05着 川田将雅 56 芝1800m(稍) 1:46.9 (35.7) -0.5 リルダヴァル
0000.12.08 阪神 朝日CC GIII 17 30.6 (11人) 07着 川田将雅 56 芝1800m(良) 1:46.8 (35.5) -0.2 ショウリュウムーン
2013.01.05 京都 京都金杯 GIII 16 28.6 (10人) 11着 川田将雅 56 芝1600m(良) 1:34.6 (34.8) -1.1 ダノンシャーク
0000.03.10 中山 東風S OP 16 09.7 0(6人) 06着 北村宏司 56 芝1600m(良) 1:32.9 (36.0) -0.2 ムクドク
0000.03.31 中山 ダービー卿CT GIII 16 58.9 (13人) 14着 吉田隼人 56 芝1600m(良) 1:33.5 (35.6) -0.9 トウケイヘイロー

血統表[編集]

ネオヴァンドーム血統サンデーサイレンス系 / クロス無し) (血統表の出典)

ネオユニヴァース
2000 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ポインテッドパス
Pointed Pass
1984 栗毛
Kris Sharpen Up
Doubly Sure
Silken Way Shantung
Boulevard

プリンセスカット
2001 栗毛
*トニービン
1983 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
母の母
ブリリアントカット
1987 鹿毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*ジエヌインダイアモンド Irish Ruler
Diamonds for Dolly F-No.11

母の弟に中央競馬重賞を3勝しているタスカータソルテがいる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ネオヴァンドーム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月20日閲覧。
  2. ^ ネオヴァンドームが引退、種牡馬へ”. ラジオNIKKEI. 2022年6月25日閲覧。
  3. ^ ネオヴァンドーム号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2013年4月4日). 2013年4月4日閲覧。
  4. ^ ネオヴァンドームがレックススタッドにスタッドイン”. 競走馬のふるさと案内所 (2013年5月13日). 2013年5月17日閲覧。
  5. ^ 2018年の供用停止種雄馬一覧”. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2019年7月1日閲覧。
  6. ^ 2019年度の後期分引退名馬繋養展示事業の新規助成対象馬の決定について”. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2019年7月1日閲覧。
  7. ^ 2020年2月1日に引退名馬事業の助成対象馬でなくなりました。”. 引退名馬. 2022年6月25日閲覧。

外部リンク[編集]