ネアックルン橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ネアックルン橋

Neak Loeung Bridge April 2015.jpg

基本情報
カンボジアの旗カンボジア[1]
所在地 カンダル州ネアックルン地区[1]
交差物件 メコン川[1]
設計者
施工者
三井住友建設[2]
建設 2011年1月 - 2015年3月[3]
座標 北緯11度16分33秒 東経105度16分43秒 / 北緯11.27583度 東経105.27861度 / 11.27583; 105.27861座標: 北緯11度16分33秒 東経105度16分43秒 / 北緯11.27583度 東経105.27861度 / 11.27583; 105.27861
構造諸元
形式 3径間連続PC斜張橋[4][3]
全長 640m(メイン橋)[4][2][3]
16.98m[4]
高さ 121m(主塔)[3]
最大支間長 330m[4][2][3]
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

ネアックルン橋Neak Loeung Bridgeស្ពានអ្នកលឿង)は、カンボジアカンダル州プレイベン州の州境のメコン川に架けられた道路である[5]。2015年4月6日に開通した[6]。通称は「つばさ橋」[6]

カンボジアで2014年に発行された500リエル札には、同じく日本の援助で作られたきずな橋日章旗と共に、ネアックルン橋が描かれている[7]

建設の経緯[編集]

架橋地点はカンボジア国道1号線のメコン川渡河地点で、同国道はアジアハイウェイ(AH-1)の一部としてホーチミン - プノンペン - バンコクを結ぶ国際幹線道路の指定を受けており[8][9]、ASEAN諸国の物流の生命線である「南部経済回廊」の一部である[2]。しかし架橋前はフェリーで渡河するしかなく、長時間のフェリー待ちが生じるなど交通のボトルネックとなっていた[2][8][9]。カンボジアの経済事情では大規模な道路整備が難しいため、日本に対して橋梁の建設が要請され[8][9]、日本の無償資金協力によって建設された[2]

主橋梁の橋長は河川幅を元に640メートルとし、航路条件から中央の210メートルおよび両端の122メートルは橋脚を設置しない設計となった[3]。橋脚設置条件、および経済性・カンボジア国産品の有効利用・耐風安定性などの観点から、3径間連続PC斜張橋の形式に決定された[3]

工事期間中、架橋地点のメコン川は雨期には水深25メートルに達し、作業台船の曳航が限界となる流速5ノットの激流となった[2]。また2011年の雨期には過去最大規模の大増水となり、陸上ヤードが河岸から40メートルも浸食されるなど、様々な困難を乗り越えての工事となった[2]

諸元[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 「ネアックルン橋建設工事」、『土木施工』第54巻第12号、オフィス・スペース、2013年12月、 1-3頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 北田郁夫、飯島基裕、金重順一「メコン川に架ける橋 ―カンボジア ネアックルン橋建設工事―」、『土木施工』第54巻第12号、オフィス・スペース、2013年12月、 41-44頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 中村仁司、有角明、内海芳則、大山満弘、浜崎大輔「ネアックルン橋(つばさ橋)の計画と設計」、『橋梁と基礎』第49巻第5号、建設図書、2015年5月、 20-26頁。
  4. ^ a b c d e f g h i PC設計NEWS NO.201 (PDF)”. 三井住友建設. 2014年4月6日閲覧。
  5. ^ 歓!ボジアだより (PDF)”. JICAカンボジア事務所. 2015年4月6日閲覧。
  6. ^ a b c 遠藤宏「ネアックルン橋開通で期待高まるメコン経済圏 各国の協調が発展の鍵」、『週刊ダイヤモンド』、ダイヤモンド社、2015年5月30日、 23頁。
  7. ^ カンボジアで「つばさ橋」開通——ベトナム・カンボジア・タイが1本の道路でつながった 国際協力機構、2015年3月26日
  8. ^ a b c d 2010、「要約」、『カンボジア国ネアックルン橋建設計画準備調査報告書』、独立行政法人国際協力機構(JICA)
  9. ^ a b c d カンボジア国ネアックルン橋建設計画準備調査報告書”. 独立行政法人国際協力機構(JICA) (2010年3月). 2015年6月11日閲覧。
  10. ^ ODAが見えるわかる - ネアックルン橋梁建設計画”. 独立行政法人国際協力機構(JICA). 2015年4月6日閲覧。