ニューヨーク市地下鉄A系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
A系統
走行中の地下鉄A系統の車両
走行中の地下鉄A系統の車両
基本情報
路線網 ニューヨーク市地下鉄
起点 インウッド-207丁目駅
終点 オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅
ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅
ロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅
駅数 65
経由路線 IND8番街線
INDフルトン・ストリート線
INDロッカウェイ線
運営者 ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ
路線諸元
軌間 1,435 mm
電化方式 直流625V
路線図
NYCS map A.svg
テンプレートを表示

ニューヨーク市地下鉄A系統(ニューヨークしちかてつAけいとう)は、マンハッタンインウッド-207丁目駅と、クイーンズオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅、及びロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅を結ぶ、ニューヨーク市地下鉄の運行系統の一つ。ラインカラーはビビッドブルー。系統名は8番街線急行 (Eighth Avenue Express) である。

概要[編集]

 1932年に運行を開始した系統で、マンハッタンの西側を南北に縦断し、ブルックリンを横断した後クイーンズにいたる。インウッド-207丁目駅からハイ・ストリート駅まではIND8番街線ジェイ・ストリート-メトロテック駅からオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅まではINDフルトン・ストリート線を、アケダクト競馬場駅からファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅とロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅へはINDロッカウェイ線を経由する。

歴史[編集]

1932年9月10日、市直営の独立地下鉄網 (IND) 最初の路線としてIND8番街線が開業した際に、AA系統と共に登場した運行区間はA系統が207丁目駅(現在のインウッド-207丁目駅)~チェンバーズ・ストリート駅、AA系統が168丁目駅~ハドソン・ターミナル駅(現在のワールド・トレード・センター駅)間であった。A系統は当初から168丁目駅から両系統の分岐するキャナル・ストリート駅までの区間で急行運転を行っており、線路もそれを見越して複々線で建設されていた。

1933年2月1日にクランベリー・ストリート・トンネルが開通すると、A系統の運行区間はイースト川を越えてジェイ・ストリート-ボロホール駅(現在のジェイ・ストリート-メトロテック駅)まで延長されブルックリンへと乗り入れた。さらに1933年3月20日にはブルックリン線(現在のINDカルヴァー線)の開業に伴いバーゲン・ストリート駅まで、同年10月7日には更なる延伸によりチャーチ・アベニュー駅まで運行区間が延長された。しかし1936年4月9日にINDフルトン・ストリート線が開業すると同線ロッカウェイ・アベニュー駅まで乗り入れることとなり、同時にブルックリン線への乗り入れは廃止された。

それ以降も路線網の拡大にあわせ運行区間は東へと延長され続け、1946年にはユークリッド・アベニュー駅、1956年にはオゾン・パーク・レファーツ・ブールバード駅、1958年にはファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅に乗り入れ、現在の全運行区間が開業した。最終的に現在の運行体系が確立されたのは1999年である。

年表[編集]

  • 1932年9月10日 8番街線207丁目駅~チェンバーズ・ストリート駅間開業にあわせ運行開始。
  • 1933年2月1日  チェンバーズ・ストリート駅からフルトン・ストリート線ジェイ・ストリート-ボロホール駅まで延長。
    • 3月20日 ブルックリン線開業に合わせ同線バーゲン・ストリート駅まで延長。
    • 10月7日 同線の延伸に合わせチャーチ・アベニュー駅まで延長。
  • 1936年4月9日 フルトン・ストリート線の開業に合わせジェイ・ストリート-ボロホール駅から同線ロッカウェイ・アベニュー駅まで延長。ジェイ・ストリート-ボロホール駅~チャーチ・アベニュー駅間の運行は廃止される。
  • 1946年12月30日 同線の延伸に合わせブロードウェイ-イースト・ニューヨーク駅(現在のブロードウェイ・ジャンクション駅)まで延長。
  • 1948年11月28日 同線の延伸に合わせユークリッド・アベニュー駅まで延長。
  • 1949年10月29日 ラッシュ時に限り急行運転をブロードウェイ-イースト・ニューヨーク駅まで延長。同時に各駅停車としてE線が運行開始。
  • 1956年4月29日 同線の延伸に合わせ深夜を除く平日に限りオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅まで延長。
    • 6月28日 ロッカウェイ線の開業に合わせロッカウェイ・ブールバード駅~ロッカウェイ・パーク駅(現在のロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅)・ウェーブクレスト駅(現在のビーチ25丁目駅)まで延長。
  • 1957年1月27日 日中のロッカウェイ線への乗り入れを廃止。代替としてユークリッド・アベニュー駅~ウェーブクレスト駅間のシャトル便の運行を開始。
  • 1958年1月16日 同線の延伸に合わせファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅まで延長。
    • 9月8日 日中の全電車がオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅行きとなり、代替としてロッカウェイ方面へはユークリッド・アベニュー駅からロッカウェイ線の両終点までのシャトル運行が開始される。
  • 1959年9月(日付不明) ブルックリンにおいて終日各駅停車となり、入れ替わりでE線が急行運転を開始する。
  • 1963年(日付不明) E線がロッカウェイ線への乗り入れを開始したのに合わせ、当系統はユークリッド・アベニュー駅、またはオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅への各駅停車となる。
  • 1967年7月9日 当系統が平日日中と夕方、週末に限りロッカウェイ線への乗り入れを再開。
  • 1972年(日付不明) 平日のラッシュ時にもロッカウェイ線への乗り入れを再開する。
  • 1974年1月6日 フルトン・ストリート線内での急行運転を再開。入れ替わりでE系統が各駅停車に戻る。
  • 1990年(日付不明) 深夜の運行をオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅行きからファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅行きに変更。代替としてユークリッド・アベニュー駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間のシャトル便を運行開始する。
  • 1999年(日付不明) 夕方と週末にフルトン・ストリート線での急行運転を開始する。
  • 2005年1月23日 チェンバーズ・ストリート駅の信号機器室で火災が発生、当系統とC線が運転見合わせとなる。当初は復旧に数年かかると見込まれていたが、予備機材への交換で同年4月21日に通常運転を再開した。
  • 2012年10月 ハリケーン・サンディによりロッカウェイ線が大きな被害を受け、ロッカウェイ方面への電車はハワードビーチ-JFK空港駅で折り返しとなる。ロッカウェイ線内では臨時にH系統をロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅~ビーチ90丁目駅間で運行。
  • 2013年3月10日 ロッカウェイ線内での通常運転を再開。

運行形態[編集]

 24時間運転を実施しており、日中はインウッド-207丁目駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間と、インウッド-207丁目駅~ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅間の2つの系統が運行されている。時刻表上はインウッド-207丁目駅行きが北行 (Northbound)、ロッカウェイ方面の電車が南行 (Southbound) と案内されている。ロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅発着の電車は平日の朝ラッシュ時の北行、夕ラッシュ時の南行のみ運行されている。北行、南行ともに路線の端から端まで通しでの運転が基本ではあるが、例外として南行のロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目行は168丁目駅始発であり、また深夜と早朝にのみユークリッド・アベニュー駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間の区間便が存在する。

 また系統名の通り168丁目駅からユークリッド・アベニュー駅の間で急行運転を行っており、それ以外の区間では各駅に停車する。急行運転区間には各駅停車のC線が運行されており、通過駅へ向かう場合はこちらに乗り換えることになる。ほかにも50丁目駅~キャナル・ストリート駅間ではE線、145丁目駅~59丁目-コロンバス・サークル駅間では週末に限りB系統が各駅に停車するのでこれらも利用可能である。深夜にはC線を運休し当系統が各駅に停車する措置をとっているが、145丁目駅~59丁目-コロンバス・サークル駅間ではD線が急行運転を終日行うため乗り間違えに注意が必要である。

 2014年2月現在のMTA公式の時刻表では、インウッド-207丁目駅からロッカウェイ・ブールバード駅までは日中8~10分間隔、平日の朝夕のラッシュ時には6~9分間隔で運行されている。ロッカウェイ・ブールバード駅ではオゾン・パーク方面の電車とロッカウェイ方面の電車が分岐するため、同駅より東、及び南の区間では運行間隔が大きく開いている。深夜は平日、土休日ともファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅発着の電車のみが20分間隔で運行され、ロッカウェイ・ブールバード駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間は運休となる。

駅一覧[編集]

  • 停車駅…●:停車、|…通過。
  • 各駅停車は全駅に停車するため省略。
  • 日中は全列車が急行運転を実施。深夜から早朝までは急行運転を中止し各駅停車となる。
  • 急行通過駅の接続路線のうち各駅停車時に運行されない路線は省略。
駅名
接続路線 備考 経由路線
マンハッタン
インウッド-207丁目駅 IND8番街線
ダイクマン・ストリート駅
190丁目駅
181丁目駅
175丁目駅
168丁目駅 BC1系統 B系統は平日のみ利用可能
163丁目-アムステルダム・アベニュー駅
155丁目駅
145丁目駅 BCD系統 B系統は平日のみ利用可能
135丁目駅
125丁目駅 BCD系統 B系統は平日のみ利用可能
116丁目駅
カテドラル・パークウェイ-110丁目駅
103丁目駅
96丁目駅
86丁目駅
81丁目-自然史博物館駅
72丁目駅
59丁目-コロンバス・サークル駅 BCD1系統 B系統は平日のみ利用可能
50丁目駅
42丁目-ポート・オーソリティ・バスターミナル駅 CENQRS(42丁目シャトル)、1237系統 N、Q、R、S、1、2、3、7系統は徒歩連絡でタイムズ・スクエア-42丁目駅利用
34丁目-ペン・ステーション駅 CE系統 1、2、3系統のIRTブロードウェイ-7番街線34丁目-ペン・ステーション駅とは乗り換え不可
23丁目駅
14丁目駅 CEL系統 L系統は徒歩連絡で8番街駅利用
西4丁目-ワシントン・スクエア駅 BCDEFM系統 B、M系統は平日のみ利用可能
スプリング・ストリート駅
キャナル・ストリート駅 CE系統
チェンバーズ・ストリート駅 CE23系統 E系統は徒歩連絡でワールド・トレード・センター駅、2、3系統はパーク・プレイス駅利用
フルトン・ストリート駅 CJZ2345系統 J、Z系統は平日のみ利用可能
ブルックリン
ハイ・ストリート駅 C系統 IND8番街線
ジェイ・ストリート-メトロテック駅 C系統F系統R系統
ホイト-シャーマーホーン・ストリーツ駅 C系統G系統
ラファイエット・アベニュー駅
クリントン-ワシントン・アベニューズ駅
フランクリン・アベニュー駅 S系統(フランクリン・アベニュー・シャトル)
ノストランド・アベニュー駅 C系統
キングストン-スロープ・アベニューズ駅
ユーティカ・アベニュー駅 C系統
ラルフ・アベニュー駅
ロッカウェイ・アベニュー駅
ブロードウェイ・ジャンクション駅 CJLZ系統
リバティー・アベニュー駅
ヴァン・シックレン・アベニュー駅
シェファード・アベニュー駅
ユークリッド・アベニュー駅 C系統
グラント・アベニュー駅
80丁目駅 INDフルトン・ストリート線
88丁目駅
ロッカウェイ・ブールバード駅 当駅でロッカウェイ方面が分岐
オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード方面
104丁目駅 INDフルトン・ストリート線
111丁目駅
オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅
ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー方面
ロッカウェイ・ブールバード駅 INDフルトン・ストリート線
アケダクト競馬場駅 レース開催時に北行のみ停車 INDロッカウェイ線
アケダクト-ノース・コンデュイット駅
ハワード・ビーチ-JFK空港駅 エアトレインJFK
ブロードウェイ・チャンネル駅 S系統(ロッカウェイ・パーク・シャトル) 当駅でロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目方面が分岐
ビーチ67丁目駅
ビーチ60丁目駅
ビーチ44丁目駅
ビーチ36丁目駅
ビーチ25丁目駅
ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅
ロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅方面
ブロード・チャンネル駅 INDロッカウェイ線
ビーチ90丁目駅
ビーチ98丁目駅
ビーチ105丁目駅
ロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅

関連項目[編集]

外部リンク[編集]