ニノチカ

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ニノチカ
Ninotchka
Ninotchka lobby card.jpg
監督 エルンスト・ルビッチ
脚本 メルヒオル・レンジェル
チャールズ・ブラケット
ビリー・ワイルダー
ワルター・ライシュ
製作 エルンスト・ルビッチ
出演者 グレタ・ガルボ
メルヴィン・ダグラス
音楽 ワーナー・R・ヘイマン
撮影 ウイリアム・H・ダニエルズ
編集 ジーン・ルジエロ
配給 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 アメリカ合衆国の旗 1939年11月9日
日本の旗 1949年11月8日
上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1,365,000ドル
興行収入 1,187,000ドル(北米市場配給収入)
1,092,000ドル(海外市場配給収入)
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ニノチカ』(原題:Ninotchka)は、エルンスト・ルビッチ監督による1939年製作の映画作品。

解説[編集]

ソビエト連邦を風刺したコメディグレタ・ガルボが初めて出演したコメディ作品で、それまでシリアスな役どころが多く「笑わない女優」と呼ばれていたガルボが大笑いするシーンがあることから、公開当時は「Garbo laughs!」(ガルボ笑う)というキャッチコピーが使われた。これは、ガルボが最初に出演したトーキー映画『アンナ・クリスティ』のコピー「Garbo talks!」(ガルボ話す)をもじったものである。

あらすじ[編集]

ロシア革命で貴族から没収した宝石を売却し食料危機に対処するための資金にするため、3人の役人(ブリヤノフ、イラノフ、コパルスキー)がパリに派遣された。ロシアの大公妃の忠臣だったホテルマンは、3人が所持している宝石が大公妃のものであることを知り、彼女に知らせる。彼女の愛人であるレオンは、裁判所に宝石の不当没収を申し立て、売買・移動の禁止を訴えたと話し、彼らの懐柔を行う。食べ物を運ぶホテルマンや煙草売りの女性が彼らの部屋に入っていく。楽しそうな声が聞こえる。3人の帽子が、いつの間にかシルクハットになっている。

3人の仕事が遅延しているため、ソビエト当局は共産主義を信奉するニノチカをお目付け役として参加させることとした。パリ到着の日、駅で3人はそれらしい人物をニノチカだと思って追うが、実はナチスであった。ともかくも3人と落ち合ったニノチカは、ホテルのショップで女性用の奇抜な帽子を見て「あんな帽子を女にかぶせる文明は滅びる」という。

ニノチカとレオンの出会いは、横断歩道を渡っている際に信号が変わり、中央分離帯に残されたときである。レオンの部屋で初めてキスを交わしたあと電話が入り、レオンがソビエト当局者の名前の綴りを確認する段で、お互いが敵対者であることを知る。自分が殺したポーランド兵にもキスをしたといって、ニノチカは去っていく。

労働者用レストランに行くニノチカをレオンは追う。その後、ニノチカはホテルの窓を開け、冬に南に去るツバメに喩えて「私たちには高い理想が、彼らには暖かい気候がある」と言う。

裁判まで2週間となり、3人の役人をパリ見物に行かせたニノチカは、鍵のかかった引き出しからホテルのショップで見かけた帽子を取り出す。そして、カール・マルクスの『資本論』を読み始めたレオンとの邂逅となる。高級レストランで、大公妃と二人が居合わせ、三人の立場を再確認する。酔いつぶれたニノチカにウラジーミル・レーニンの写真がほほ笑む。

翌日、宝石は盗まれていた。大公妃とかつての使用人であるホテルマンの仕業である。大公妃は、レオンを残し夕方の飛行機でロシアに帰るなら、宝石を現金化して渡すとニノチカを脅迫。ちょうど、レオンからニノチカへ電話があり、2人は「7時に会う」約束を交わしたものの、ニノチカは約束を果たすことなく、大公妃の要求通りロシアへ飛び立った。

ヨシフ・スターリン政権下のモスクワで卵を持ち寄って3人の役人とニノチカが再会したとき、レオンからの手紙が届くが検閲でほとんど読みとれない。3人は「思い出までは検閲できない」と言い残して帰っていく。

コンスタンティノープルへ毛皮の販売に派遣された3役人を調査するよう、ニノチカは命令される。現地に着くと3人はロシアレストランを開店させ、国に戻らないという。これはレオンがニノチカを出国させる作戦だった。「ブリヤノフとイラノフの店」というネオンが輝いている。店の前で、「ブリヤノフとイラノフに抗議!私の名前もネオンに」とプラカードを掲げるコパルスキーの姿でエンディングとなる。

キャスト[編集]

主な受賞歴[編集]

第12回アカデミー賞ノミネート

外部リンク[編集]